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ショー「Gato Bonito!!」感想 [┣宝塚観劇]

かんぽ生命ドリームシアター
ショー・パッショナブル
「Gato Bonito!!~ガート・ボニート、美しい猫のような男~」


作・演出:藤井大介
作曲・編曲:青木朝子、手島恭子
指揮:塩田明弘
振付:羽山紀代美、御織ゆみ乃、若央りさ、ANJU、中塚皓平
装置:新宮有紀
衣装:河底美由紀
照明:佐渡孝治
音響:大坪正仁
小道具:西川昌希
歌唱指導:彩華千鶴
演出補:鈴木圭
舞台進行:宮脇学


第1夜 フェスタ・ド・ガートー猫たちの饗宴ー
音楽:青木朝子
振付:羽山紀代美


上手に6匹の可愛い子猫(オス=眞ノ宮るい・汐聖風美・彩海せら、メス=野々花ひまり・有栖妃華・潤花)が現れ、後方のセリに女王猫という設定の黄色いドレスの女(梨花ますみ)がセリ上がり歌う。
梨花のソプラノには、正直賛否あると思うが、藤井先生は、ラテンショーと梨花の高音に親和性を感じているような気がする。
梨花はすぐにセリ下がり、オケボックスから銀橋に飛び出したのは、イケメン猫設定の彩風咲奈。そして次々に、彩風と同じ白地に黒い柄という衣装で黒塗りの男役たちが、一気に銀橋に勢ぞろい。テンションマックスのスタートだ。
こうしてしっかり客席のハートを掴むと、舞台には、不思議な極彩色の森(のようなアート)。
それが開かれると、中から、美しすぎる猫=ガート・ボニート(望海風斗)が歌い始める。このガート・ボニートは通し役で、場面ごとに(熱)(艶)(夜)(楽)(光)(愛)(星)とキャラクター設定がされている。ここでは、ガート・ボニートの周りに娘役たちが猫のように纏わる。
そして、そのまま、男役・娘役揃って、プロローグの歌とダンスになだれ込んでいく。
この時、コーラスを務めるのが、奏乃はると・天月翼・舞咲りん・愛すみれの4人。85期と95期という10期差のペアというのが、けっこうツボだった。
プロローグの〆は、望海真彩希帆の二人…2匹が銀橋に残る。
望海は「クンバンチェロ」を歌い始め、真彩はそんな望海に絡む。この二人がガチで歌声を戦わせるのは大好物なので、いきなりこちらも身構える。しかし、ここは、曲の途中で真彩が引っ込んで肩透かし。こんな演出も藤井先生円熟の技だろう。
その後、望海は、客席に降り、1列目の前を通り、客席を煽りながら、激しく歌う。それに和すカゲコーラス(久城あす・橘幸・叶ゆうり)も力強く、ワクワク。望海の歌声は、華やかでオラオラで緩急自在。
いや、もう、第1夜だけで、全部持っていかれるようなショー。
「凱旋門」とコレで、S席8,800円とか、本当にいいのだろうか…[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]


第2夜 ガート・インテリジェントー賢い猫ー
音楽:青木朝子
振付:御織ゆみ乃


作曲家猫の彩風が上手花道上にセリ上がる。銀橋で、可愛く歌っていると、ピアノのようなセットから、ピンクの猫(朝月希和)が登場。セットの鍵盤を踏むと音が鳴る。変な踏み方をすると曲がめちゃくちゃになって、作曲猫がずっこける。途中、「猫ふんじゃった」の曲が使われるところも含めて、東京ディズニーシーのブロードウェイ・ミュージックシアターのショーを思い出した。いやー、あのマリーちゃん(アリストキャット)は、化け猫みたいでちょっとアレだけど…ひらめちゃんは可愛かった[わーい(嬉しい顔)]
ちょっとコミカルなシーンのあとは、すばしっこい猫3組(オス=永久輝せあ・綾凰華・縣千、メス=妃華ゆきの・星南のぞみ・彩みちる)が登場し、短いけれどかっこいいデュエットダンスを見せる。
彼らがハケると、鍵盤のような白猫と黒猫の体で、燕尾ダルマ姿のダンサーたちが登場して、踊り出す。
彩風朝月も加わってラインダンスになり、最後は、燕尾ダルマの猫だけでフィニッシュ。
ずいぶん早いラインダンスなので、後半にもあるのかと思ったら、この公演唯一のラインダンスがここだった。こういうショーも面白いかも。


第3夜 キャット・スプルーしなやかな猫ー
音楽:青木朝子
振付:ANJU


紅い衣装のめちゃくちゃセクシーな娘役たちが、猫そのもののように踊る。
そんな猫たちが、ガート・ボニートに群がる。ガート・ボニートは、アビシニアンのようなマリアを求めている。
このタンゴの曲がすごくかっこいい。
群がる女たちを振り切るようにガート・ボニートはタンゴクラブに入っていく。そこには、タキシードでバッチリ決めた男役猫たち。
どこを見ればいいのかわからないくらい、かっこいいタンゴが繰り広げられる中、歌う猫(煌羽レオ・諏訪さき)もめちゃくちゃかっこいい。
さすが、ANJU先生振付の場面[exclamation]
ガート・ボニートの前には、アビシニアン(真彩)が現れ、トップコンビ二人のタンゴがまたかっこいい[ぴかぴか(新しい)]
もう、見る目が足りないっ[いい気分(温泉)]
最高に好きな場面でした[ダッシュ(走り出すさま)]


第4夜 クーラ・キャットー猫祭りー
音楽:青木朝子
振付:若央りさ


中詰は、ヒョウ柄の男(朝美絢)をセンターに、若い娘役扮する激しい娘猫たちが激しく踊るシーン(本舞台)から。
このシーンが終わると、銀橋パレード。上手の花道から、銀橋を渡って下手の花道に猫たちが行進する。
魚やミルクなどの絵のついた立体看板を持っている猫もいたりして、面白い。ここ、最下級生から最上級生まで、逆香盤順に現れるところが、ツボ。衣装もバラバラで、それが妙にマッチしているのが面白い。
95期は真ん中へんの登場ではあるのだが、ヒョウ柄でさっきまで踊っていた朝美が、もう次のシーンの衣装に着替えているので、驚いた。す…すごい早替えっ[exclamation×2]
パレードが終わると、ここでちょっと気怠い場面が挟まる。盆を回しながら、ガート・ボニートに4匹の猫(彩風・彩凪翔・朝美・永久輝)が妖しく絡むシーン。男役が女役を演じるお決まりの場面だが、ここはオールインワンのレースのパンツと短髪で、より妖しさが際立っていた。
そして、再びパレード。なんだか、トップコンビのように目立っている、組長&副組長…[あせあせ(飛び散る汗)]
でも最後は、底抜けに明るい真彩の美声で、なにもかも吹っ飛ぶ。真彩×サンバ=夏。この季節に相応しいショーだな~と感じる中詰だった。
しかも、この中詰の最後は、トップコンビの「コパカバーナ」。
最&高[ひらめき]
お披露目公演の「第九」も素晴らしかったけど、この二人が競うように歌をぶつけ合うのは、耳に心地いい。ぜひ、毎公演、銀橋のトップコンビ場面をやってほしい(願)


第5夜 キャット・ラピドーすばしっこい猫ー
音楽:手島恭子
振付:中塚皓平


短い場面だが、ここ、大好き。
どんだけ、最高が積み上がっていくのか…[グッド(上向き矢印)][グッド(上向き矢印)][グッド(上向き矢印)]
2組の猫(オス=真那春人・煌羽、メス=沙月愛奈・笙乃茅桜)が、歌う猫(久城)の声に乗って激しくじゃれるように踊る。時に、相手を変え、でも最後は、二匹のメスは久城にすがりつく。
ひたすら歌とダンスに酔いしれるシンガプーラは、短い夢のような場面だった。


第6夜 ガート・ディヴァティメントー楽しい猫ー
音楽:手島恭子
振付:若央りさ


客席下手後方ドアから、ガート・ボニートが「黒猫のタンゴ」を歌いながら登場。銀橋には、真彩・朝美・永久輝の三匹が控えている。
ガート・ボニートは、客席でアドリブを繰り出し、三匹がこれを受けて、一喜一憂する。まあ、それだけのシーンなのだが、とにかくみんなが可愛くて微笑ましい、よい箸休めの場面。
でも、このなんてことない可愛い歌が、めちゃくちゃいい[exclamation]と思えるのは、望海風斗が歌っているから…以外に考えられない。


第7夜 キャット・ヴィオレンター激しい猫ー
音楽:手島恭子
振付:中塚皓平


下手花道から彩凪がセリ上がり、歌い始める。
曲はアフリカン。大地に響く力強いリズム。チャウシー男S(彩風)、チャウシー女S(真彩)も加わり、命の喜びを祝うように激しい群舞が始まる。やがて、ガート・ボニートが現れて、光の中で歌い始める。
激しいリズム、盛り上がる命の歌、そして静寂。ピアノのじゃーんという音と、ガート・ボニートのソロ。
なんか、シナーマンの中間部みたいでかっこいい。今の雪組で「ノバ・ボサ・ノバ」を観てみたいかも…なんて考えた。


第8夜 ガート・セルヴァジムー野性的な猫ー
音楽:手島恭子
振付:御織ゆみ乃


女王猫(梨花)と王様猫(奏乃)の先導で、フィナーレが始まる。
まず、ブルーの衣装で爽やかに、永久輝星南を従えて歌う。
娘役の群舞⇒男役の群舞⇒トップコンビのデュエットダンス…と、目まぐるしく展開し、あっという間にパレード。
エトワールは、愛すみれ繊細かつ豪快でステキな歌声だった。
黒塗り&ラテン+アフリカ音楽…見事にアガるショーに大満足。ここ数年の大介ショーの中でも最高の作品になったと思う。いやー、まさに円熟ですね[ぴかぴか(新しい)]


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