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老いらく長屋騒動記 [┣演劇]

劇団岸野組公演
「老いらく長屋騒動記」


作:瀧尺千秋
演出:岸野幸正
音楽:星出尚志
振付:香坂千晶
美術:皿田圭作
照明:日高勝彦(日高舞台照明)
照明操作:古谷亮(kiesselbach)
音響:清水吉郎
音響操作:マツダトモコ
かつら:太陽かつら
宣伝美術:イノリユキエ(hype LLP)
写真撮影:真下裕(Studio WINDS)
印刷:カンフェティ
大道具:大倉正章
衣裳:岸野組衣裳部
舞台監督:観世桂男


企画製作:劇団岸野組1990プロジェクト 奥戸裕子、須永志乃


スタジオライフの関戸さんが客演している、劇団岸野組「老いらく長屋騒動記」を観劇してきました[黒ハート]


タイトルに“長屋”という言葉があるのでお気づきかと思いますが、時代劇です。Studio Lifeの役者が時代劇でちょんまげ姿になるのも非常に珍しいので、ドキドキしながら観に行きましたが…タレ目の役者って、羽二重で吊り上げると、めっちゃイケメンになるのね[ぴかぴか(新しい)]


三人のおじいさんと一人のおばあさんが住む長屋に、おじいさんと孫が住み着いた。おじいさんは勝蔵(本多一夫)、孫はお美代(新谷良子/阿澄佳奈)。そしてお美代は、お年寄りばかりの長屋だけど、楽しく過ごそうという意味で、“老いらく長屋”と名をつけ、祖父だけでなくほかのお年寄りの面倒をみていた。
ここに出入りしている飲んだくれの父親、辰吉(岸野幸正)ときっぷのいい娘、お綾(飯塚雅弓)。ある日、酔った辰吉に肩を貸して長屋まで連れてきてくれた侍がいた。高部半之助(関戸博一)というその侍は、与力、嶋栄五郎(上岡昌雄)の配下のカタブツだったが、お美代と目が合った瞬間に、二人は恋に落ちる。
そんな二人の恋物語がメインの話と思いきや、実は、辰吉&お綾が「カラス」という義賊で、長屋のおじいさん・おばあさんが先代のカラスで、しかも嶋はめっちゃ悪い与力で、この与力を懲らしめるというのが、メインの物語だった。
というわけで、せきどっちにも、殺陣の場面があったりするのですが……[爆弾]
刀どころか、十手を手に戦うシーンすら、よ…弱そう…[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]
ライフでは娘役だしな…と思いつつも、その弱さが、半之助の何とも言えない優しい雰囲気に似合っていたと思う。


油問屋の女将、お盛(中村美緒)からわいろを受け取ったり、水茶屋の看板娘、おヒナ(ゲスト)を誘拐しようとしたり、と、性根の腐った嶋を懲らしめる、勧善懲悪(でも殺したりはしない)の物語が小気味いい。
その中に、義賊は絶対的正義だと信じるお綾と、賊は賊だ、とする半之助の対立があったり、義賊として命を落としたお綾の母のエピソードがあったり、先代のカラスたちが三匹のおっさんのごとく大活躍したり…と、ドラマとしての要素がたっぷりと織り込まれていて、楽しい舞台だった。


義賊といえども、大泥棒。捕まったら極刑は免れない。
だから、正体を知ってしまった半之助は、親子に岡っ引きになってくれ…と、第二の人生を示唆する。もしかしたら、お綾も半之助が好きだったのかもしれないけど、それ以外は絵にかいたようなハッピーエンドだったのもよかった。
お美代の祖父ー孫関係は、優しい祖父と優しい孫でほっこりするし、男手ひとつで育てた娘と酒飲みの父親の関係は、お互い口は悪いし、娘はちっとも女らしいところがないけど、だからこそ憎まれ口をきいても相手を思い合っている、ステキな親子関係が伝わって、どちらの家族もじーんとするよい家族関係だった。
内容は盛りだくさんだったが、意外と公演時間は短くて、公演が終わっても、外はめっちゃ暑い。


涼しいお店でお肉をたらふく頬張って、せきどっちかわいい[黒ハート]と盛り上がった楽しい夜でした[るんるん]


※Wキャストは、新谷さん(ふくふくしてた可愛かった)版を、ゲストは三上枝織さんでした。(ゲスト役は人気声優さんが日替わりだったようですね。)


ところで、この公演の振付をされているのは…香坂千晶さん…ですね[exclamation&question]71期の…[exclamation×2]


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