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東京宝塚劇場雪組新人公演(ひかりふる路)ミニ感想 [┣宝塚観劇]

雪組新人公演を観劇してきました[exclamation×2]


新人公演担当は、指田珠子さん。生田先生の脚本を素直に舞台化している感じで好感が持てた。
本公演は、ロベスピエール大好きの脚本家・生田大和の渾身の脚本を、望海風斗大好きの演出家・生田大和が渾身の演出で破壊するという、ヲタクならではの自作自演感が痛々しくて、私はすごく苦手な作品なのだが、普通に演出すれば、普通なんだな…ということが分かってよかった。いつか再演したら、観に行けるかもしれない。


では、出演者の感想。


綾凰華(マクシミリアン・ロベスピエール)…革命の指導者として、真摯に革命に向き合う。そのピュアな姿は、革命そのものであり、それゆえ彼を付け狙うマリー=アンヌさえ惹きつける魅力を持つ。恐怖政治と口にはしながらも、最後まで真摯に革命を遂行しようとする生真面目で心優しい青年の悲しい理想論に胸を打たれた。
声がステキ[揺れるハート]
初主演、おめでとうございました[ぴかぴか(新しい)]
挨拶のうるうる具合とか、ややとっ散らかった感じにも、おばちゃんはウルっとしましたよ[わーい(嬉しい顔)]


潤花(マリー=アンヌ)…貴族というだけで、家族と恋人を皆殺しにされた「革命の犠牲者」。革命の象徴たるロベスピエールを殺すために近づいたものの、だんだんと彼の語る「革命の理想」が実現することを願い、男性としても惹かれていく。
ヘアスタイルなど、本役(真彩希帆)に近いものだったが、真彩では顔の形が違うため、魅力が伝わりづらかった。しかし、ワイルドホーンの難しい楽曲に研2という学年で果敢に挑戦し、大きな破たんがなかったことは、称賛したい。


叶ゆうり(ジョルジュ・ジャック・ダントン)…本役(彩風咲奈)が、軽くハスキーな声質なのに対して、重厚でよく通る声の持ち主。キャラクター的に、2番手というよりは、脇の重鎮的な演じ方だったが、力強く、台詞に説得力もある。綾との硬軟対極のコンビネーションもよく、大殊勲賞。
後半のロベスピエール説得の場面は、ちょっと役が掴めてないようにも感じたが、そこ以外は見事なダントンだった。


陽向春輝(タレーラン・ベリゴール)…夏美よう演じる一癖も二癖もある人物を思い切り演じていて気持ちよかった。お芝居大好きなんだね~と分かる若手は大好物です[黒ハート]


永久輝せあ(カミーユ・デムーラン)…心優しくて、ちょっと気が弱くて、愛妻家のカミーユが似合っていた。ダントンに手紙を書く場面の歌が、魂の叫びのようで、素晴らしかった[ぴかぴか(新しい)]


彩みちる(ルノー夫人)…肝っ玉の据わった女性、というのが伝わって来て、ああ、こういう役もできるのか、と感心[ひらめき]


ゆめ真音(ルノー)…ルノーは印刷所の主人で、デムーランの記事を印刷してくれたり、ロベスピエールの紹介で身寄りのないマリー=アンヌを我が子のようにかわいがってくれるのだが、新人公演では、ついでに新聞売りまでしていた[exclamation×2]雪組の歌ウマ下級生のゆめだが、今回は低音にやや苦労していたようにも感じたが、その分、シブい声も出るんだな~と意外な魅力に気づいた。


星南のぞみ(マノン・ロラン夫人)…本役は男役の彩凪翔だが、あまり、そちらに寄せず、女役ならではのロラン夫人を作っていた印象。だいぶお芝居できるようになってきて、一安心。


諏訪さき(ルイ・アントワーヌ・ド・サン=ジュスト)…本役の朝美絢より、ぐっと男っぽいサン=ジュスト像を作ってきて、ロベスピエールへの異常な崇拝度はその分低い感じ。本役と違うアプローチでもちゃんと成立させ、強い印象を残したと思う。


縣千(フィリップ・ル・バ)…美形なので、ル・バのキャラはよく似合っていた。長ゼリフも違和感なく、安心して観ていられた。


出演者の皆様、そして、指田さん、本当にお疲れ様でした。素晴らしい新公でした。
ぶっちゃけ、私は本公より好きかも…です[ぴかぴか(新しい)]


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