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キャラメルボックス「ティアーズライン」観劇 [┣演劇]

キャラメルボックス 2017ウィンターツアー
「ティアーズライン」


脚本・演出:成井豊


美術:松井るみ
照明:黒尾芳昭
音響:早川毅
舞台監督:村岡晋
振付:川崎悦子(BEATNIK STUDIO)
スタイリスト:花谷律子
ヘアメイク:武井優子
小道具:高庄優子
殺陣振付:大内厚雄
音楽監督:加藤昌史
音楽コーディネーター:高岡厚詞


ゲストなしのオール劇団員キャストで、久しぶりの成井豊オリジナル書下ろし新作だという。
実は、私もキャラメルが久しぶりだったり。


ティアーズラインとは、チーターの顔についている黒いラインのこと。それはチーターが子供を思う涙の痕だとも言われている。


この物語は、「母が子を思う気持ち」がテーマになっている。
主人公の探偵・横手道朗(畠中智行)は、突然何者かに襲われ、拉致される。相手は殺し屋・十文字誠(阿部丈二)で、殺し屋開業10周年記念として、自分を説得できたら殺さないでもない、と言われる。
その事件が起きた時、道朗の両親は、オーストラリアに旅行中だったのだが、突然、母の克子(大森美紀子)が道朗のところにやってくる。そのいきなり感に納得できない道朗だったが、オーストラリアにいる父・幸治(西川浩幸)から連絡があり、とんでもないことがわかる。母は現地で突然倒れ、意識がないというのだ。
つまり、ここにいる母は幽体離脱[exclamation&question]
さらに、十文字が狙っているのは、道朗だけではなく、同僚の鯉川晴也(多田直人)もだという。どうやら鯉川が追っている事件が、彼らを危険にさらしているらしい。


序盤から、謎・謎・謎…
それが見事に回収されていく様は、観ていて気持ちがいい。


人が人を想う気持ち。家族であったり、恋人であったり、中でも、母が子を想う気持ちの強さは、奇跡を呼ぶのかもしれない。
そんな感動的な物語の中、間違った思いの強さは、逆に子供を破滅へ導くこともある…ことも描かれる。
幽体離脱してまで道朗を助けに来る克子の愛。一方で、子供の起こした(実は違う)交通事故を隠蔽するために、殺し屋まで雇ってしまう大臣の妻・成美(坂口理恵)の愛。


しんみりするだけでなく、アクションシーンもあり、爆笑するシーンもあり、これからどうなるの[exclamation&question]と、ドキドキするシーンもあり、本当に楽しかった。
成美の息子、翔平(山崎雄也※)は、事故を起こしていなくて、本当に同級生の起こした事故だったこと、そして克子がちゃんとオーストラリアで目を覚ましたことで、まさに絵に描いたような大団円。年末に気持ちよく劇場を後にすることができた。
(※「さき」は山編に立・可ですが、環境依存文字のため、この漢字を使用しています。ご了承ください。)


鯉川の妹で、道朗の恋人、麻衣が事故の被害者で、実は亡くなっていたこと。それからずっと、道朗は、今はいない彼女との電話に依存していたこと…が、ずっと伏線として張り巡らされていて、あー、そういう風に繋がるんだ[exclamation]と、納得。
母の愛の影に隠れているけど、鯉川の「妹を思う心」の強さも、感動的だった。


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