SSブログ

ミュージカル「デパート!」観劇 [┣ミュージカル・音楽劇]

ミュージカル
「デパート!」


演出:原田優一
脚本:登米裕一  
音楽:伊藤靖浩
振付:中村陽子


美術:升平香織
舞台監督:櫻岡史行
演出助手:守屋由貴
舞台監督助手:内山清人
音響:戸田雄樹、古口雄士、畑野真美(エディスグローヴ)
照明:島田美希、鈴木のぞみ、熊倉彩季、杉山里紗、上田美佳、熊谷康子(C.A.T.)
衣裳:堀口健一、喜多優介(フロムアップ)
ヘアメイク:福島久美子、後藤満紀子


三越劇場でデパートを舞台にしたオリジナル・ミュージカルを上演する、というのが面白そうで、行ってきました[exclamation]


創業130年の老舗デパートを舞台に、繰り広げられる群像劇といった内容。
そもそもミュージカル仕様ではない三越劇場のために、下手の客席に即席の演奏スペースが設けられていた。


舞台は三越劇場だが、老舗デパートは日本のデパートではなかった。
まあ、オーナー経営者とその後継者となる長男の会話は、日本のデパートではここまでワンマンなことはできないだろうな、という感じ。その反面、エレベーターガールとか、ものすごくジャパニーズな感じだし、なんというか、設定がチグハグな感じが否めない。
私の好みとしては、日本のデパートを舞台にした方がしっくりくるような…。


でも、たぶん、作者としては、初代オーナー(畠中洋)が、子孫のモリス(太田基裕)と交流する話をやりたくて、書いたんだろうし、そうすると、やっぱりオーナーが絶対権力を持っているような組織=外国ってことになるんだろうなぁ~[バッド(下向き矢印)]


創業130年の「スクエアデパート」。社長のファーガソン(畠中洋・二役)は、秘書としては完璧なのに、イレギュラー事態への対応が全然できない息子のモリスを心配している。と、モリスの前に創業者で、祖先のトトが現れる。
フロアマネージャーのビビ(シルビア・グラブ)と若手社員のナミ(前島亜美)は、気が合わないコンビ。ビビは、ナミの接客態度が気に入らないし、自分の職責よりイベント企画ばかりに夢中になる仕事ぶりも気に入らない。ナミは、ビビが聞く耳持たないので、せっかくの企画が時間切れになってしまうことばかりで、やってられないと思っている。
エレベーターガールのマリ(愛加あゆ)は、社内外の情報をいち早く把握することに情熱を燃やすデパートいちの情報通だが、社長とビビが不倫している[exclamation&question]現場を目撃、誰にも話せない秘密を知ってしまった[exclamation]と悩み苦しむ。
季節は、クリスマス商戦、ナミの企画は日の目を見るのか、難しいお客、オズマン夫妻(浜畑健吉・出雲綾)は、目的の買い物ができるのか、ショーウィンドーのマネキンとなった警備員のイギー(岡田亮輔)の運命は、そして、デパートとの取引をやめたいというピート(染谷洸太※)の真意は[exclamation&question]
※Wキャスト。別日程では、橋本真一。


三越劇場は、もちろんミュージカル仕様にできていない。歌を使った作品も何本か観ているので、それほど音響が悪いわけではないのだが、使用する楽器の種類や位置(客席下手に配置)のせいか、私のいた席からは、音が割れて聴こえた。
そのせいもあって、出演者の歌唱も、それほどよいものに聴こえなかった。
ストーリーも、リアリティに欠ける(和洋折衷すぎて、世界のどこにこんなデパートがあるんだ[exclamation&question])もので、感情移入ができず、ちょっと置いて行かれた感があった。(ご先祖の幽霊が出てくるとか、そういうのはいいんですよ、もちろん。)
オズマン夫妻のエピソードなど、ちょっといい話、ではあったのだけど。
「RENT」や「エリザベート」っぽいシーンで、ミュージカルファンの心をくすぐる場面もあったが、そんな風に「日本発のミュージカル」として、ミュージカルファンをひきつけようとするのであれば、舞台を日本にした方がいいんじゃないかなー。
創業者が社長の直系の先祖でなければ、舞台が日本でも変じゃないと思うし、設定を少し変えれば、ジャパニーズ・ミュージカルとして海外にも持って行けるのにな…みたいに思った。


出演者については、貫録の浜畑氏、安定のたきさん(出雲)、そしてタイトスカートでがっつり踊りまくり、パンチのある歌声で健康的なお色気を振りまいていたあゆっち(愛加)、エリザベート[exclamation&question]なパワフル・シルビア様がステキでした[黒ハート]


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。