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壁ドンあれこれ [┗エンタメへの想いとか薀蓄とか]

宝塚月組公演「All for One」を沸かせている「壁ドン」。
エンタメ業界で数年前に大流行りして、今は下火になってきたネタではあるが、そもそも壁ドンなどない17世紀を舞台にした本作では、むしろ新しいのかもしれない。
さて、壁ドン全盛期にはとても言えなかったが、私は壁ドンが好きではなかった[爆弾]もっと、詳細に書くと、男子⇒女子の壁ドンが好きではなかった。流行り始めの頃は、壁ドンってBLアイテムかと思っていた[あせあせ(飛び散る汗)](←商業誌のBL小説を読んだことがないので、全然違っていたらすみません…[ふらふら]
通常、壁にドンっとやられると逃げ場がない。逃げるためには、相手をドンっと突き飛ばすしかない。それができる力関係があるにもかかわらず、壁にドンってやられて大人しく言いなりになるってのは、こちらも気があるから。そういうシチュエーションにこそ「萌え」があるべきで、だから、BLアイテムなのかな、と思っていたわけです。
圧倒的な体力差がある状態の壁ドンは、暴力でしかない。それは、相手が好きな人かどうか、には関係ない。そこには、恐怖しかない。
というわけで、「壁ドンシチュエーションで撮影」みたいなイベントも、宝塚スターのお茶会なら大丈夫だけど、男性の俳優さん相手ってのは、ちょっとあり得ないなーと思って。
そういうのにキャーキャー言えるファンの子って、シチュエーションに対する想像力がないのか、好きな俳優さんに接近している事実だけに特化できるのか、なかなか理解できない世界です。
(同じようなイベントで、女子アイドルを壁ドンできる、とかいうのもあったりしたんでしょうかね、まさか。)

そんな私ですが、「All for One」の壁ドンは、楽しく拝見しました[揺れるハート]
それは、珠城りょうがタカラジェンヌだからじゃなくて。(ちゃんと男子認識で公演は観ていますので。)
おそらく、あそこで女子ルイ(愛希れいか)が、ドンっと押し返したら、ダルタニアン(珠城)は、突き飛ばされて尻もちをつくだろうな、と想像できるからかな、と思っている。
圧倒的な体力差があるにもかかわらず、ガスコンの無骨な男にもかかわらず。
珠城の演じる役には、そんな可愛げと、女子へのコーテシーが溢れまくっている。逞しいけど砂糖菓子でできているようなファンシーな存在。宝塚史上、なかなか表現しがたい魅力があると、思うのですよね。

私的に、壁ドンという壁を乗り越えられた「All for One」、楽しかったけど、ちょっと余人をもって替え難いアテ書き公演だったな、と思っています。


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