今年の「レ・ミゼラブル」MY感想 [┣ミュージカル・音楽劇]
ミュージカル
「レ・ミゼラブル」
作:アラン・ブーブリル&クロード=ミッシェル・シェーンベルク
原作:ヴィクトル・ユゴー
作詞:ハーバート・クレッツマー
オリジナル・プロダクション製作:キャメロン・マッキントッシュ
演出:ローレンス・コナー/ジェームズ・パウエル
翻訳:酒井洋子
訳詞:岩谷時子
プロデューサー:田口豪孝/坂本義和
協力:読売新聞社/日本航空
製作:東宝
5月25日から上演されている帝劇の「レ・ミゼラブル」。今年は3回観劇した。
とりあえず、3人のアンジョルラスはすべて観たい和音ファンテーヌは必ず観たい海宝マリウスも一度は観たいできれば橋本テナルディエも観ておきたいという希望はすべて叶えられるようにチケットを取った。
前にも書いたかもしれないが、レミゼの超気の毒な展開は、私の趣味ではないので、このミュージカルを観る時は、コンサートを観るつもりで臨んでいる。なので、たとえば、ジャン・バルジャンとジャベールの歌がガンガン響き合ってくれれば、わりと満足している。そして、見た目も重要。そんなわけで、今回のレミゼ、私的には、かなり満足の内容でした
アンサンブルも含めて、きっちりと配役スケジュールを発表してくれる、東宝さんのおかげですありがとうございます
さて、ジャン・バルジャンは、三人の役替りだが、私が観たのは、ヤン・ジュンモ&吉原光夫。ジャベールも3名の役替りだが、私は、岸祐二&川口竜也を観た。組み合わせ的には、ヤン×岸、吉原×岸、吉原×川口の3パターン。一番ヒリヒリしたのは、吉原×川口の対決だったかな。とはいえ、この辺は、完全に趣味の世界になるんだろうな。
ファンテーヌ役は、三人すべて観ることができた。やはり、宝塚ファンなので、和音美桜のファンテーヌが印象深かった。また、吉原バルジャン×和音ファンテーヌという組み合わせは、私生活で新婚さんだと思いながら観ているせいか、何とも言えない空気のハーモニーが感じられて、観劇後、不思議な爽快感に包まれた。
エポニーヌも三人すべて観劇。松原さんは、ちょっと逞しいエポニーヌで、悲壮感に欠けた感がある。私の好きなエポニーヌは、可哀想なエポニーヌらしい。その点、可愛いし可哀想だし…という意味で唯月エポニーヌは最高だった。昆エポニーヌは、コゼットが生田絵梨花だったために、そうだよね、しょうがないよね…的な同情心で観てしまって、それが似合うエポニーヌだったが、「美女と野獣」のベル役の声優やってから、昆ちゃんも、自信が出てきたのか、そういう意味で、自虐感はなくて、ちょうどいいエポニーヌだった。あー、私、エポニーヌが好きなんだなーと気づいた、公演でした
マリウスは、内藤大希と海宝直人の2名を観た。王子様みたいな内藤の優しい歌声と、良く通る海宝のハイトーン、どちらも素敵だった。二人ともイケメンだったし、マリウスは見た目も重要
コゼットは、小南満佑子と生田絵梨花の2名。生田の出演回は、帝劇の男性割合が明らかに違っていて面白かった。この日は、アンジョルラスが相葉裕樹だったこともあり、私の脳内は「美しいは正義」となっていた。夢々しいマリウスとコゼットのデュエットと、可愛いのに、コゼットには及ばないエポニーヌの悲壮まではいかない痛みを抱いた歌唱が、一幅の絵のようで美しかった。小南を2回観ているのに、私の趣味的には、生田コゼットが好みでした。また演じてほしいな。
テナルディエは、橋本じゅんと駒田一の2名。KENTAROさんは、前回観たはず。橋本は5月に観たので、なんとなく自分のテナルディエ的特色を出そうと、色々試しているような印象。駒田は、さすがに余裕だった。前回より、テナルディエ夫妻がイヤな夫婦という感じが減ったように思う。あんまりイヤな夫婦感を出すと、最後まで尾を引くので、ミゼラブルな民衆の裏側にある逞しさの代表だ、と気づける程度の演出が好み。今回は、いい感じだった。
マダム・テナルディエは、鈴木ほのかと谷口ゆうなの2名。モリクミさんも、何度も観ているし、これでよかったかな。鈴木は、音域的にこの役で合っているのかなという印象が抜けなかった。挑戦は素晴らしいと思うけど。
アンジョルラスは、上山竜治・相葉裕樹・上原理生の順で観劇。上山…うわっ、暑苦しい…学生運動って、なんかこういう、世間知らずの暑苦しさ的印象があるよね、と冷静に感じた。でも、なんつーか、頭でかい…ような…すみませんっ相葉…うわっ、無理だ、最初から負けしか浮かばない…つか、勝ちそうになったら、客席全員で悲劇に追い落としそう…というくらい、悲劇がお似合いでした上原…やばい、革命が成功しそうださすが、もうすでにロベスピエールの風格でした
そう、私は、アンジョルラスが一番好きです
ところで、グランテールとガブローシュは付き合っているんでしょうか(腐)てか、むしろ、ガブローシュが左ですよね(黙)
最後に、元星組、五條まりなちゃん、可愛すぎる…
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