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「言葉の奥ゆき」(3) [┣Studio Life]

(2)はこちらです。


(3)は、My2回目の、トークスペシャルから。


「言葉の奥ゆき」公演楽前日、最後の(4回目の)トークスペシャルが開催された。
前説、送り出しは、関戸博一が担当。曽世が前説の時は、トークスペシャルでは携帯電話など音の出る機器のOFFは「自己責任」と言っていたが、今回は、その曽世が出演するので、もし携帯が鳴ったら、「出ちゃうかもしれないので、OFFしてください、自衛のために[exclamation]」という案内。
グッズの紹介もしていたが、この日の13時公演で、牧島さん製作の「まきお」アクキーは完売したとのことだった。


おくゆき2.jpg


グッズはこんな感じ。右側が「まきお」600円。左がおいちゃんの描いた「イラストポストカード」2枚で400円。


トークスペシャルの出演は、曽世海司、松本慎也、仲原裕之、久保優二
この回も、オクユキストを目指して、4人がガチバトル。
曽世がハイテンションで司会兼参加者として頑張っていて、松本がそれを完璧にフォロー、仲原が忠実について行っているのに、完全にマイペースのテンションを貫く久保が面白すぎる。
新しい言葉(その場でカードを引いて出た文字を合わせて単語を創作)の意味を即興でさも知っているかの如く言ってのける、というゲームが面白かった。これ、初日もやっていたゲームなのだが、サイコロで文字数を決めていたので、「5文字」の単語ばっかりになったこと、「ぴゃ」とか「にゅ」とかの言葉がたくさん出てきたことで、分かりづらかった。その辺は「5」「6」が出てきても「4文字」とする、というルールを作ったりして改善、より面白くなったと思う。
松本が、どんな単語も「愛媛の方言」と言い張るのが、意味とは別に面白かった。
あと、仲原が真顔で嘘をつく、というか、本当のことを言っているっぽさがたまらない。ちなみに、その真顔で嘘をつくところが素晴らしいと褒めてくれて、「そこを伸ばしたらいい」と勧めてくれたのは、オノケンだったらしい。


結局、最後の一問で、それまでずっと一位を死守していた仲原に代わって松本が優勝[exclamation×2]
劇団における仲原のイメージ通りの結末と言ったらダメかしら…[あせあせ(飛び散る汗)]
なにげに、4人全員が出身地(曽世=宮城、松本=愛媛、仲原=沖縄、久保=福岡)をさりげなくアピールしていたところも面白かった。


そのまま、19時開始の朗読公演にも参加。
この回は、また倉田さんが案内役として参加。


で、朗読は、


関戸博一「皮膚と心」(太宰治)
曽世海司「きりぎりす」(太宰治)


関戸の「皮膚と心」は、二度目の鑑賞。初回よりも、役に寄っていたかなー。倉田さんとのトークの時に、一人称は、自分がどの辺に立っているのがいいか、とても難しいと語っていた。一人称の朗読は、一人芝居とは違う。どこまで地の分に感情移入するか、役者として、その配分は悩むところかもしれない。


曽世の「きりぎりす」は、今回、初めて聴いた。
倉田さんが、それぞれの役者に作品をアテていったと聞いたが、なるほど、この小説は曽世が語ると映える。
「皮膚と心」も女性の一人称小説だが、少し趣が違う。
「皮膚と心」は、書き手が女性で、自身の経験を書いたという体で進んでいく。「きりぎりす」は小説だが、一人の女性が夫に三下り半を突きつける、その話し言葉をそのまま写し取っている、という体で進んでいくのだ。
それゆえ、か、曽世の個性か、完全に「一人芝居」状態で、ヒロインの感情の起伏そのままに、曽世は語りを進めていく。とはいえ、とても物静かなヒロインなので、激昂したり…ということはない。静かに怒り、静かに沸点に達し、静かに別れを切り出す。
その女の情念が、じんわりとした恐怖になって、私を包んでいった。曽世、おそるべし[がく~(落胆した顔)]


若手メンバーによる詩は、仲原裕之、久保優二が担当。
グールモンという詩人の詩を翻訳したものが、とても印象的だった。


入口で、当日出演者からの栞の束をプレゼントしてくれたのだが、これ、かなり嬉しかった。


おくゆき.jpg


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