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再びの空位(追記あり) [┣宝塚人事]

宙組 トップ娘役について

2016/12/26

この度、宙組トップ娘役 実咲 凜音が、宙組東京宝塚劇場公演『王妃の館 -Château de la Reine-』『VIVA! FESTA!』の千秋楽(2017年4月30日付)で退団致しますが、実咲 凜音の退団後、固定的なトップ娘役は当面の間設けず、公演ごとに柔軟な配役を行って参ります。
作品ごとに配役を行うことで、様々な娘役がそれぞれの個性を発揮し、バリエーション豊かで魅力的な公演をお客様にお届けして参りますので、今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。


マジか…[爆弾][爆弾][爆弾]

ついこの間終了した全国ツアー公演、退団を発表しているトップ娘役の実咲凜音がバウホール公演出演のため参加できなかったことから、実質新トップコンビのお披露目公演では[exclamation&question]と言われていた。しかし、ポスターはこんな感じ。

バレンシア.jpg  

こんな風に、学年差のある二人の娘役がピックアップされる場合…というか、学年差のある生徒を同列に扱おうとする意志が表示された場合、120%本命は下級生の方だ。W主演バウなんかでも、わかると思う。

なので、今回は、星風まどかが就任するのかな、と思っていた。私自身は、「バレンシア…」の好演もあって、伶美うららに就任してほしかったが、歌劇団とはこれまでも趣味が合わなかったし。

そもそも、どうして、伶美うららは、トップ娘役になれないのか[exclamation&question]歌の下手なトップ娘役なんて、これまでも何人かいたのに…。
まあ、おそらくは、好演した「王家に捧ぐ歌」のアムネリスで、歌だけはどうしようもなかったこと…が、尾を引いているんだろうなぁ~[爆弾]と思っている。あの作品は大作なので、経営陣のエライ人達の周辺のハイソサエティな方々も招待されて観劇とかしているはず。そして、伶美うららの歌唱は、素人にもよくわかるくらい、いけてなかった。高音になると声が消えてしまうのだから。
通常、素人の感想は経営トップまで聞こえないものだが、同じハイソサエティの世界だと、素人の意見でも阪急阪神ホールディングスのトップに直に伝わってしまう。その数が多いと、さすがに気になったりするものだ。
経営陣、アムネリスの評判が悪かったことを忘れていないんだろうな、と思う。その後の、伶美の成長も見えないくらいに。

で、浮上したのが、まだ若いながら、実力に難のない星風。
「バレンシアの熱い花」は実質、二人のお見合いのようなステージだったのかもしれない。

では、どうして、星風もトップになれなかったのか[exclamation&question]
もちろん、若い星風だけに、今回だけがチャンスではないが。
3つほど、可能性を考えてみた。

その1 スポンサーの抵抗
伶美うららをイメージキャラクターに起用している泉州池田銀行さんから難色を示された可能性はある。
この銀行のイメージキャラクターに選ばれると、かなりの確率でトップ娘役になれる。最初からトップ娘役を起用したケース(野々すみ花)もあったが、基本は若手娘役を起用し、その生徒が在任中にトップに就任して、劇団と銀行のWin-Win[手(チョキ)]を築いている。
一番最近でトップになれなかったのが、安寿ミラの相手役になれなかった華陽子だろう。
身長と歌唱力などを総合的に勘案し、森奈みはるが相手役に選ばれたのだが、トップ就任後初の全国ツアーの相手役は華が演じるなど、劇団の配慮が見え隠れした。また、華のある上級生である華の出番を少なくすることで、森奈トップを強調するような演出をした公演もあり、1年ほどで華は退団した。
伶美が下級生トップの下で娘役を続けると、このケースになりかねない…ということで、銀行が難色を示す可能性は少なくない。
イメージキャラクターは退団するまで続行するものだし、そのキャラクターの舞台での出演場面が削られたら、たまったものではない。

その2 宙組トップ戦略との関係
実咲退団公演は、朝夏まなとにとって4作目の大劇場公演となる。
平成になってからの、トップの平均在団期間を資料化しているが、現在、大劇場公演5.5作となっている。
今後、朝夏がどれくらいやるかわからないが、既に後期に入っている可能性は高い。もっと複雑な、繊細な、そして朝夏らしい作品を上演して代表作作りをしていく期間になる。若くてフレッシュな相手役のお守りをしている時期ではない、という考え方もあっておかしくない。
まあ、そんなことは最初からわかっている。それでも全国ツアーをやったのだ。ということは、宙組のトップ戦略という目で見た時に、「合わなかった」という結論が出たのかもしれない。

その3 誰かを(何かを)待っている[exclamation&question]
トップ娘役不在―は、様々な劇団事情で、昨今時々起きている。
そのいくつかで「エリザベート」上演が絡んでいるが、宙組は既に上演してしまっている。
あとのケースでは、「落下傘してくる娘役を待っていた」ケース、「有力な候補娘役の脱落を待っていた」ケースがある。
今回で言うと、伶美が朝夏より先に退団したら決めるのかもしれないし(←やはりスポンサーが怖かった)、他組で既に稽古中の公演を抱えている娘役(←星風を諦めて違う娘役を選んだ)の組替えを待っているのかもしれない。

いかがでしょうか。

朝夏ハーレムのためにはよかった[黒ハート]という肯定的な意見もあるが、公式に存在するトップ娘役を空位にするのは、あくまでも暫定的な措置にしてもらいたいものだ。瀬奈じゅんが1年半もやもめのまま卒業した時の荒廃感は、なかなか忘れられるものではない。

最後にWトップ娘役にしたら…という意見についてだが、そうすると、真風がパレードの先頭になれなくなっちゃうので、2番手が確立している組ではWトップ制度は難しいと思う。
(かつて星組で実践されたWトップ娘役は、男役もW2番手だったからできたことだと思う。)

“今日は何の日”
【12月26日】
日本初の本格的なプロ野球球団、「大日本東京野球倶楽部」設立(1934=昭和9年)。

このチームが読売巨人軍の前身となる。


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コメント 4

fate of city

まさかの空位という発表に驚き、かつ残念な気持ちです。
正直申して、うららちゃんになってほしいと思っておりました。
まあくんにとっても、宙組にとっても、良い人事とは考え難いのですが、いかがでしょうか?
by fate of city (2016-12-27 00:34) 

夜野愉美

fate of cityさま
私も残念に思いました。まぁくんの良さは、特定の相手役がいてこそ発揮されると信じていたので。
この記事については、後日、考察を追加したいと思っています。しばらくお待ちくださいませ。
by 夜野愉美 (2016-12-27 21:18) 

のーぶる

前回はわがままを言いましてもうしわけありませんでした。
まとめて読まさせて頂きました。

宙組娘役空位はよその組の娘役が落下傘してくる前置きというその三がとてもしっくり来るように思います。
それにしてこのトップ娘役にふさわしい実力のある娘役不足は劇団の娘役を大事にしない方針が産んだ物だと思います。
過去に実力のある娘役がいたのにアイドル性を優先しての選出をしたため、その娘役達の退団を招いたのだと思います。
和音美桜 桜一花 城咲あい などなど。

私は伶美うららのトップ娘役は、やめてほしいです。
もう新人公演終わった年なのに、歌が少しも成長しなさに朝賀さんが気の毒で。
ビジュアルも大事ですが、歌劇団なのですから歌が大事です。
by のーぶる (2016-12-31 18:16) 

夜野愉美

のーぶるさま
コメントありがとうございます。
男役の人事は、ある程度、前段階があるので、覚悟もできますが、娘役は一気に抜擢があるので、ファンとしては納得できない部分も出てきますよね。
とはいえ、歌は昔から、あまり重要じゃない気がします。宝塚(歌)劇団では。
by 夜野愉美 (2017-01-01 20:40) 

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