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龍真咲と大空祐飛 [┣生徒・演出家・劇団論]

9月4日、月組トップスター龍真咲が宝塚を卒業しました。

2003年、大空祐飛のDS「SPARK!」に研3で抜擢された龍真咲。2005年の「SPARK!2」に参加した同期生の白鳥かすがと榎登也がそれでも最下だったことを考えると、超大抜擢といえる。そもそも、龍の下級生時代の愛称「まさお」も大空祐飛が命名したそうだし、可愛がっていた下級生の一人だったんだろうな…ということは容易に想像ができた。
以下、今は、「まさきさん」と呼ばれているそうだが、一度も呼んだことがないので、下級生時代の愛称「まさお」でしばらく書いていきたい。
祐飛さんの月組最後の大劇場公演「マジシャンの憂鬱」では、二人の小芝居を見るのが、日々の楽しみだった。
いつから、苦手になったのかな…[爆弾]
たぶん、きりやんのトップ時代じゃないかな…と思う。決定的に苦手意識を持ったのは。原因は、いわゆる「まさお節」。あの台詞の高低差が、ジェットコースターに乗っているようで、耐えられなかった[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]
苦手なまま、まさおくんはトップになり、でも月組は、ずっと観ていた。
で、退団が決まった辺りから、これは、これで極めているってことなんだろうな、と納得するようになった。
トップを極めるということは、どこか求道者っぽくなることでもある。方向性は違うけど、祐飛さんもそうだった。きっと、そんな祐飛さんを苦手だと思っていたファンも多かったんだろうなーとか、今は思う。
求道者になると、自然体ではなくなる。だいたいにおいて。(中には、自然体であろうとする求道者もいて、そういう場合は不自然なくらい、自然体になる。)
祐飛さんが何を求めていたのか、当時は全然わからなかった。なんか、求道者だ、と思っただけで。
退団して数年してから、メディア等で語っていることを咀嚼するに、つまり、男性になろうとしてたんだな、と気づいた。もちろん、普通の男性に、という意味でなく、宝塚にしか生きられないかりそめの男性に。退団するということは、その男性が死んでしまうことだ、と思っていたとかなんとか…。このブログで、あれやこれや書いた架空発言も、自分を男性だと思っていたのなら、そりゃ架空以外の何ものでもない、と、それを聞いて驚きつつ、変に納得した。
(最近は、死んだのではなく、表から裏に引っ込んで、女優・大空祐飛をサポートしてくれている、と感じているらしい。)
一方、まさおくんは、自分を男性だと思っているようには見えない。なんつーか、フェアリー…かな[exclamation&question]千秋楽の最後に歌う歌を「タカラジェンヌに栄光あれ!」にしたらしいし。
宝塚が好きで好きでたまらなくて、その世界でトップになって、自分のやりたいことができるようになった時、誰もが求道者になるわけじゃない。ただ、この二人に共通してるのは、「踊れない」ってこと[爆弾]今や、宝塚において、「踊れない」というのは、何にも増して大きなハンデなんだな…[爆弾]
てか、歌・芝居・ダンスの三要素のうち、ひとつが壊滅的で、もうひとつも決して褒められるレベルになくて、最後のひとつ(頼みの綱)さえ、好き嫌いが分かれるものだったら、求道者になるしかないってことか[ひらめき]
100周年の頃はかなり苦手でした、正直。
でも、今は、お疲れさまでした、と笑顔で言える。
タイプは違うけど、もうひとつ、共通点。
やんちゃ[わーい(嬉しい顔)]
どんな女優さんになるか、楽しみにしています!女優さんとしてなら、文句なくあの歌声は、大きな魅力になるしね。

“今日は何の日”
【9月4日】
大村益次郎が元長州藩士らに襲われて、重傷を負った(1869=明治2年)。
(←旧暦。新暦では、10月8日となる。)


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