「エリザベート」一部配役発表

ブログ休刊日を設けてから、大きなニュースが月曜日にやってくるような気がする…

2009/02/09

月組　三井住友VISAミュージカル『エリザベート』主な配役と役替わりの実施について
月組公演　三井住友VISAミュージカル『エリザベート』－愛と死の輪舞（ロンド）－[宝塚大劇場：5月22日～6月22日、東京宝塚劇場：7月10日～8月9日]におきまして、主な配役が決定いたしましたのでお知らせ致します。また、ルドルフ役につきましては役替わりを行いますので、併せてご案内いたします。

月組公演
三井住友VISAミュージカル『エリザベート』－愛と死の輪舞（ロンド）－
脚本・歌詞／ミヒャエル・クンツェ
音楽／シルヴェスター・リーヴァイ
オリジナル・プロダクション／ウィーン劇場協会
潤色・演出／小池修一郎

【主な配役】
トート／瀬奈 じゅん
エリザベート／凪七 瑠海（宙組・特別出演）
フランツ・ヨーゼフ／霧矢 大夢
ルイジ・ルキーニ／龍 真咲
ルドルフ／遼河 はるひ、青樹 泉、明日海 りお（役替わり）
※その他の配役は決定次第、ご案内いたします。
※役替わり期間は決定次第、ご案内いたします。

えーと、何を、どう書けばいいんだ？あ、そうか、まず、「エリザベート」の歴史だな。

配役	雪	星	宙	花	月	雪	月
トート	一路真輝1	麻路さき1	姿月あさと1	春野寿美礼1	彩輝直1	水夏希1	瀬奈じゅん1
エリザベート	花總まり1娘	白城あやか1娘	花總まり1娘	大鳥れい1娘	瀬奈じゅん（花男）	白羽ゆり1娘	凪七瑠海（宙男）
フランツ	高嶺ふぶき2	稔幸2	和央ようか2	樹里咲穂（専科）	初風緑（専科）	彩吹真央2	霧矢大夢2
ルキーニ	轟悠3	紫吹淳3	湖月わたる3	瀬奈じゅん2	霧矢大夢2	音月桂3	龍真咲5
ルドルフ	香寿たつき4	絵麻緒ゆう4	朝海ひかる4	彩吹真央3	大空祐飛3	凰稀かなめ4	遼河はるひ3、青樹泉4、明日海りお6

表を見ていただけると、わかるように、これまでの「エリザベート」は、とにかく番手順に役を振ってきた。新専科をうまく利用したことはあっても、男役の序列を動かすことはなかった。
まあ序列といっても、月組の場合、微妙な部分もあったりするのだが（桐生、星条を入れるかどうか）、とりあえず、今回発表になったメンバー内の序列は、これまでこうだった、という数字を入れた。
ルドルフなんて、出番15分だし。
15分の上に1か月の日程を3人で分けるなんて、ファンの人にしてみたら、なんのための大劇場公演なんだか…というところだろう。ルドルフ役を演じない時、何の役に入るのか、ルドルフ以外の役でも活躍できるといいなと思う。
その他の配役も、どうなるのかな…。まだまだ心配は尽きない。

それにしても、きりやんのフランツは……
エリザベートが長身・小顔の凪七でさえなければ、きりやんのフランツは普通にアリなのだが、凪七の隣にきりやんフランツってのが、うーん
凪七は、実在のエリザベートに最も近いサイズなんじゃないかと思うが、実在のフランツはさらに長身だったんだよね…
まあ、でも、奥さんの方が長身の夫婦なんて、世界中にたくさんいるわけで、それでもバランスが取れているか、包容力が出ているか、そういう表現をきりやんには期待したいと思う。

まさおルキーニは、今回のトピックスの一つだと思うが、歌唱力、天性の華やかさ、積極性など、まさおを抜擢する理由は理解できるし、「エリザベート」のような、内容のわかった作品で下剋上的配役をすることで、のほほんとした生徒にカツを入れる効果もある。
でも、これは本当に大きな賭けなので、他の生徒への効果は納得だが、せっかくのまさおが潰れてしまわないように、大切に育ててほしい。

宝塚のルドルフはWキャストで公演されたことはないが（大劇場と東京で別キャストになったことはあり）、東宝ルドルフはWキャストで組まれることが多い。
小池先生の中でも、ルドルフに若さゆえの性急さを求めることもあれば、政治的に行き詰った大人の男を求めることもあって、いろいろなタイプのルドルフが生まれている。
あひ、もりえ、みりお、まったくタイプの違う3人を、それぞれ、「らしい」ルドルフに仕立てられるか、小池先生の手腕に注目したいと思う。

不安はいろいろあるが、月組の新しい「エリザベート」が、よい方向に船出してくれることを、祈らずにはいられない。