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「Red Hot Sea」 感想その1 [┣宝塚観劇]

グラン・ファンタジー
「Red Hot Sea」

作・演出:草野旦
作曲・編曲:高橋城、太田健、高橋恵
音楽指揮:大谷木靖
振付:羽山紀代美、麻咲梨乃、御織ゆみ乃、若央りさ
装置:大橋泰弘
衣装:任田幾英
照明:勝柴次朗
音響:加門清邦
小道具:石橋清利
効果:切江勝

第1場 序章
開演5分前に別緞帳
になるのは、草野ショーのいつものパターンだが、今回は、舞台中央にボートが置いてある。
開演と同時にボートの上に、妖精シェル(愛音羽麗)が登場し、ボートの中から少年ペドロ(野々すみ花)が飛び出してくる。ペドロは、「ペドロ、帰ってらっしゃい」と呼ぶ母親の声を振りきるように、銀橋から上手の階段を降り、客席を走ってロビーに抜ける。
シェルが歌を歌っている間に乗っているボートは、舞台中央から上手の花道に移動し、そこで固定される。歌い終わったシェルは、上手の花道にはける。
愛音の妖精も研12とは思えない可愛さだが、ペドロ役の野々のやんちゃな可愛らしさは、犯罪級野々を見るのが、リピートの楽しみになっていた人は、けっこういたと思う。(私もその一人)

第2-4場 プロローグ
陽気な南国のリズムが聞こえてくる。
紗幕が透け、上がっていくと、そこにはトロピカルな魚たちが楽しそうに踊っている。
ペスカド(男)A(大空祐飛・壮一帆・未涼亜希)ペスカド(女)A(舞城のどか・桜一花)を中心に、ピンク・オレンジ・イエローの魚たちが跳ねまわる。
楽しそうだが、最初に見た時は、ちょっと目眩がした。
東京に来て、大空の衣装が頭に長い羽、上着のダイヤストーン増加、ズボンのライン部分に太いダイヤストーン…と、目立たせようという配慮かもしれないが、この衣装でやられても、ファンとしてあまり嬉しくはなかった。
そこへ、オンブレ(真飛聖)が現れる。
白い衣装に黒い長髪の鬘だが、衣装の雰囲気はお魚さんたちとあまり違いがないように見える。しかし、どうやら彼は人間らしい。
(人間より大きな魚がいるらしい)
男役のかっこいい踊りが終わり、ペスカドたちがはけると、ムヘール(桜乃彩音)が登場し、オンブレとデュエットを踊る。こちらも白い魚風衣装だが、人間らしい。
というか、大空ペスカドの頭の羽は、オンブレとムヘールと一緒だったのだが、人間と魚が同じ頭飾りでいいのだろうか?
デュエットダンスは、5組のペスカド(大空&舞城、壮&桜、未涼&野々、華形ひかる&華耀きらり、真野すがた&華月由舞)を加えてさらに続く。美しい振り(麻咲梨乃)なのだが、あの衣装では何をやっても同じだな。
そこで再び、総踊りになり、そこからオンブレがはけ、主題歌の歌い継ぎになる。
最初に大空がセンターにずれて歌い、上手にはけると、入れ違いに壮が現れ歌い継ぐ。すぐに未涼が現れて歌い継いではける。そこへ、赤いファーをつけたオンブレ(真飛)が現れ、パレードのようになる。
下手袖からムヘール(桜乃)が現れ、二人が銀橋で歌う後ろを、ペスカドたちが走りながら渡って行く。
色の洪水で楽しい場面だった。(どうやら、好きなスターがいないと大丈夫になるらしい)

第5-7場 カモメの海
上手袖にアミーゴA(大空)が白いスーツで登場。続いてアミーゴ(未涼・華形)も白いスーツで登場。通し役のシェルからサングラスを受け取って銀橋に出て行く。
休みの日には、海に行こう!と楽しく歌う3人。
大空は、青いシャツ、未涼華形は赤いシャツを着ていて、衣装だけ見ると、どこのギャング?という感じなのだが、歌は爽やかでかっこいい。
歌い終わって下手の袖でポーズをつけると、場面は海になっている。
そこへ一羽のカモメA(桜一花)が飛んでくる。
続いて総勢16羽のカモメが次々に現れる。カモメは白い鬘をつけ、白いドレスを着た娘役たち。
振付(御織ゆみ乃)が素晴らしいせいもあるが、自由に空を舞うカモメにしか見えない。なんて可憐な花娘たちなんだろう。
そんなカモメを見て大空が歌い出す。
ムラの初日辺りは、歌い上げ過ぎで一本調子なんじゃないか…などと失礼なことを思ったりもしたが、東京では、緩急の付け方が適切で、聴いていて疲れなくなった。
その歌に合わせて踊る未涼の「操られてる」風な振りが好きだった。
途中、未涼華形がはけると、今度は、満潮になり、大きな波がやってくる。オンダA()を中心とした波たちは、ブルーの長ランにブルーと白の入った鬘。まあ、これもファンとしてはどうなの?といういでたちだが、振りはかっこよかったっす。
カモメの白と波のブルーが交錯するところは、2階席から見ると実に美しい陣形で、そこにただひとり取り残された人間を演じる大空力強さとか大きさが表現されていた。
場面のセンターで堂々と踊る大空、というのは、研17で初めてだったが、それが映えるように構成した御織先生はすごいと思う。桜とのリフトも身長差を生かした見事なものだった。


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