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「ラブ・シンフォニー」感想 [┣宝塚観劇]

グランド・レビュー
「ラブ・シンフォニー」
作・演出:中村一徳
作曲・編曲:西村耕次、甲斐正人、鞍富真一、中川昌
音楽指揮:清川知己
振付:羽山紀代美、家城比呂志、ANJU、若央りさ、KAZUMI-BOY
装置:関谷敏昭
衣装:任田幾英
照明:勝柴次朗
音響:切江勝
小道具:石橋清利
効果:切江勝
歌唱指導:木村恭子

第1章 プロローグ
グランド・レビューらしい華やかな幕開き。
期待できる…と思った。

第2章 ラブ・ゲーム
トランプ柄の扉から次々と男たちが登場し、恋とギャンブルで盛り上がる。
男役はかっこよく、娘役は美しく、デュエットダンスも絡みまくりで、いい感じ。セットも小粋で、オサ&アヤネのラブシーンも綺麗だった。アヤネの鬘も色っぽくていい。

第3章 花の愛
まとぶんを中心とした娘役さんの場面。
いちかとののすみが、ちょっと違う衣装で目立っていた。花Aの6人以外は超下級生の娘役で、ほんわりとした、やわらかいムードをかもし出していた
とはいえ、2番手の場面としては、印象の弱い場面だった。この辺りから「?」になり始める。

第4章 ラテン・シンフォニー
セリ上がるアヤネが足を出したラテン衣装で歌いながら踊る。
この辺から、怒りにも似た感情が芽生えてくる。
アヤネの歌は、1ショーに1回で十分だ。(デュエットや歌い継ぎはのぞく)
いや、それより、こんなにたくさんの場面に出す必要はない。彼女は、春野寿美礼の相手役以上の存在にはまだなっていない。ピンでセリ上がらなくてもいいし、男役を従えて歌う必要もない。
男役は実力が伴わなくても、場面を背負うことがある。そういう立場であれば当然だし、いやなら観に行かなければいい。しかし娘役というのは、付属品なのだ、今の宝塚では、残念ながら。それなら、実力のない娘役は、それなりの扱いに留めてほしいと思った。
蝶柄のジャケットは、かなり笑えるが、熱さが伝わる中詰めは、それなりに盛り上がっていた。しかし、なんだろう?こういう流れでいいんだろうか?的な気持ちがどこかに蓄積して行った。

第5章 スペイン交響楽
突然、スペインである。
宝塚のショーは、燕尾とラテンとスパニッシュやってりゃいいのか?
もう少し違う構成、してくれないかな?
ここでちょっととしこさんのソロがあったり、オサさんとの絡みがあったり、サヨナラならではのお約束が嬉しい。同じく退団者、ひーちゃんも大きく扱われているし。
で、旅人のオサさんが、楽しく歌い踊っていたけど、旅に出て行く場面になり、まっつのソロとなる。
曲は、「バンボレオ」。歌い継ぎかと思ったら、果てしなくソロで、ちょっとびっくり。渾身の思いをこめて別れを歌う姿に、切なくなった。(すみません、まっつファンなもので)
最後にオサさんの後ろに、金色の太陽が…そして、金のモールカーテンが降ってくる。眩しい…

第6章 フィナーレ
え、もうフィナーレ?
ロケットボーイがまーくんとだいもん、そしてロケットガールがののすみ。
ののすみは、歌が終わっても、そのまま残ってロケットのセンターに入る。
一徳はロケットボーイが好きなので、あまり気にしていなかった。ロケットガールが残ってロケットをやることもよくある。ロケットAなんてポジションもある。
しかし!
ののすみのコスチューム、あきらかにロケットガールたちと違う!これはかなり異例のことだ。
トップ目前の陽月華レベルの扱いになる。これは、すごいかも…!
ののすみの2008年は大注目である。
そして、またまたアヤネの歌…。
一徳のフィナーレは、どの組のどんな公演でも同じなのか!(軽く眩暈)
黒燕尾@大階段に続くデュエットダンスは、なぜか「So In Love」が使われていた。ロマンチックなメロディー。娘役のシックな赤い衣装が目を引いた。
エトワールのいちかは、日に日に上手になっていったと思う。一徳も85期が好きなのかな?

普通のショー作品なら、可もなく不可もなく、だと思うが、トップスターのサヨナラ公演のショーとしては、かなり不満が残る作品だった。もっと、忘れられない作品にしろよ!と思う。
芝居は、何度も観る人のために中和できる作品がいいかもしれない、とは思う。
しかし、ショーは何度も観る人のためにも、麻薬のような作品がいい。こんな毒にも薬にもならないようなショーで、毒をもって毒を制すような、春野寿美礼は送れない!
どす黒いほどの毒で、私はオサさんを送りたかった。
それが最後に、真っ白に浄化するほどの、どぎつい毒の色で…。
一年前の「タランテラ」の毒が、今、回ってきたような、そんな中毒症状…でも、もう観ることはないだろう。サヨナラの行列にさえ参加できない自分…

中村一徳、許さん!

【去年の今日】
「銀のキス」感想編。
詳細感想を投げ出して、箇条書きになっているあたり、まとめて書く気力がなかったんだろうな。
まあ、どの感想も同じレベルで書けたらプロの評論家だしな、多少の強弱は自分に許そうかな?


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