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フィッツジェラルドの短編 [┣宝塚作品関連本等の紹介]

「フィッツジェラルドの短編のファンも多いですわ」
青葉みちるちゃんのセリフがまだ耳に残っている。

というわけで、長編「華麗なるギャツビー」を読んだあとは、短編をいくつか読んだりしている。
たしかに、長編とは別に「短編ファン」がいる、というのはわかる気がする。
最初に読んだのは、「フィッツジェラルド短編集」。野崎孝氏が訳したもので、「氷の宮殿」「冬の夢」「金持ちの御曹司」「乗継ぎのための三時間」「泳ぐ人たち」「バビロン再訪」の六編が収められている。

フィツジェラルド短編集

フィツジェラルド短編集

  • 作者: F.S. フィツジェラルド
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1990/08
  • メディア: 文庫

それから、村上春樹氏の解説つきの本を読み始めている。恐ろしいことに超ベストセラー作家の村上春樹氏の本を読んだのは、これが初めてだったりする。

ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック

ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1991/04
  • メディア: 文庫
バビロンに帰る―ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック〈2〉

バビロンに帰る―ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック〈2〉

  • 作者: スコット フィッツジェラルド
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1999/09
  • メディア: 文庫

マイ・ロスト・シティー

マイ・ロスト・シティー

  • 作者: 村上 春樹, スコット・フィッツジェラルド
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1984/01
  • メディア: 文庫
この3冊の文庫に出てくる作品は、「自立する娘」「金持ちの青年」(上記「金持ちの御曹司」と同作)「ジェリービーン」「カットグラスの鉢」「結婚パーティー」「バビロンに帰る」「残り火」「氷の宮殿」「悲しみの孔雀」「失われた三時間」(上記「乗り継ぎのための三時間」と同作)「アルコールの中で」「マイ・ロスト・シティー」全部読んだら、かなりのフィッツジェラルド通になれそうだ。
村上氏の本は、「村上春樹が紹介するフィッツジェラルド」的色彩が濃いので、彼の解説を受けて小説が展開する。なので、最初から、村上氏の影響を受けた状態で読んでいるのだが、「THE LAST PARTY」を観た後では、その影響も受けた状態で読んでいるので、かなり色濃い先入観付きの読書になってしまう。
そういう状況で見ると、「自立する娘」などは、大空スコットが「そっちの希望どおり書き直す。甘ったるいハッピーエンディングにね」と言った作品なんじゃないか、としか思えなかったり…。
…というわけで、私、フィッツジェラルド短編のファンです
最後に、1940年には人々に忘れ去られたフィッツジェラルドでしたが、その後、見直されたのは本当で、今では、米国で最もスタンダードな文学として受け入れられており、その普及率はヘミングウェイをはるかに凌いでいるようです。
【去年の今日】
さえちゃんのお茶会に行った。
綺麗で幸せそうなさえちゃんに酔った。
やっぱり、さよなら公演は、悲しくて美しいな。
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