DS「SEIZE THE DAY」(1) [┣大空ゆうひ]
30th Aniversary Specoal Dinner Show
「SEIZE THE DAY」
平成4(1992)年、旧大劇場雪組公演「この恋は雲の涯まで」で初舞台を踏んだ78期生、そのまま芸能界に進んだメンバーは、今年、芸能生活30周年を迎える。30周年だから集まろうと声を掛けたのはゆうひさん。何が起こったんだろう
そんな3人のDSに行ってきました。
ディナーショーということは、ディナーがあるということで。
今回も、1卓6名のうち、2名は別会場でディナーを食べて、ショーだけ宝寿にやってくるという、徹底した感染対策。それでもディナーを出してくれる心意気が嬉しい。
こちらは、4月2日のディナー。
オリジナルカクテル「You Just Know.」です。カルピスっぽい感じ。でもアルコール入りです。
手前側、子兎の背肉のルーレ シャルトリューズの香り ミモザ風サラダとともに
奥の透明なカップに入っているのが、白アスパラガスのスープと魚介のレタス包み
感染対策で1皿に2品を相盛りするスタイルです。
オードブル、変わった食感だな…と思ったら、兎肉だったんですね
銀の器に入っているのが、カサゴとオマール海老のブーリッド トマト風味のトースト添え
手前側が、牛フィレ肉のグリルとマスタードソース じゃがいものグラタンと春野菜添え
銀の器に先っぽが乗ってるのが、トマト風味のトーストで、その下にあるのが、ジャガイモのグラタンに春野菜が乗ったものです。
オマール海老が味がしっかりしていて、歯ごたえも申し分なし。カサゴは上品なお味でした。
お肉もずっしりした重量感のあるもので、じゃがいものグラタンと一緒に食べると、もうお腹いっぱいに…。
桜のモンブラン 抹茶のフィナンシェ添え
桜のモンブランは、爽やかな味わいで、お腹いっぱいでも、ベツバラにしっかり収まりました。手前左と右奥の苔玉のようなのが、抹茶のフィナンシェです。
ゆっくりと食事を楽しんだ後、DSのスタート。
三人は、黒のタキシードっぽいスタイルで登場。男役のかっこよさも残しつつ、どこかにフェミニンな雰囲気を取り入れているのがうまい。瀬奈じゅんは、横に側章を入れているけれども、ピッタリしたストレッチ素材のパンツで、長さもくるぶしより上。女性らしいハイヒールがハッキリ見えるようにしている。大空ゆうひと貴城けいは、胸元のカットが大胆な黒のインナーを身に着け、ネックレスもつけている。大空は、ジャケットの袖を折り返して腕を見せ、貴城は、萌袖気味の袖口からレースが覗いている。
髪型は、瀬奈がオールバックでびっちり固めたストレートヘア、大空がウェービー、貴城がフェミニンなカール。
スイングジャズのBGMに乗って登場し、まずは、それぞれが選んだショーのナンバーからスタート。
瀬奈じゅん ファンシー・ダンス
大空ゆうひ NICE GUY!!
貴城けい ダンシング・フール(「コパカバーナ」より)
それぞれがソロで歌う時は、残りの二人がコーラスをするという、なんか、めちゃくちゃ贅沢…
そして、三人が一緒に歌ったのは…
カリビアン・ナイト(「タカラヅカ絢爛II」)
この場面、歌詞を間違えまくって、正しく歌えたのは1回しかなかったとか。
その正しく歌えた回を、さえちゃん(彩輝なおさん)に動画で送付したそうです。
ここでMCがあるか…と思いきや、そのまま、今度はお芝居の歌コーナーへ。
こちらは、一部、デュエットになっている。
瀬奈じゅん・大空ゆうひ 紫に匂う花~恋の歌(「あさねさす紫の花」より)
貴城けい・大空ゆうひ あなたがいるから(「仮面のロマネスク」より)
貴城けい 風雲に生きる(「維新回天・竜馬伝!」より)
「紫に匂う花」の前の詠唱(あかねさす紫野ゆき標野ゆき 野守は見ずや 君が袖振る)は、彩乃かなみ。「風雲に生きる」の前におりょうを演じた紫城るいのセリフも入った。
と、ここまで一気に盛り上がったところで、ようやく三人のトークタイム。
これがめちゃめちゃ長くて面白い。
毎回同じ話が出てくるというわけでもなかったみたいで、フリーダムにランダムに出てくる話がいちいち面白かった。とりあえず、最重要なことは、この三人は30周年だけど、吉田優子先生は40周年ということでしょうか。
30周年だから何かやらないと声をかけたゆうひさんに、二人が即答して、奇跡的に宝塚ホテルもあいていて、今回のステージが実現したそうで。ゆうひさんが積極的に動くなんて珍しいな…と思うゆうひファンですが、あさちゃん、かしちゃんは、もっと動かないキャラだったらしい。
ゆうひさん、ありがとうございました奇跡的に動いてくれて。
ここで歌った曲の解説などもあった。
「ファンシー・ダンス」は、瀬奈さんによると、トップ時代で一番大変なショーだったそうです。短靴でバレエを踊る、ダレン・リー先生振付の場面があったり。(←まったく覚えていないゆうひさん。ダレン振付の場面なんか、絶対出てないと思ってた…と。たしかに「ダル・レークの恋」の時は出てなかったね。)
「NICE GUY!!」は、振付とコーラスが難しい…と、あさ・かしからクレームが入っていた。背中を向けてジャケットを脱ぐ振付が当時入っていたのは、背中のサスペンダー「Y」を見せ、「Yの法則」をアピールしていたという話を最近下級生から聞いたというゆうひさん。私もこれは知らなかった…
「ダンシング・フール」は、昨年行った東京會舘のDSでわたるさんも歌っていたなーと、思い出した。かしちゃんが主演した博多座公演はゆうひさんも観に行っていて、その時、るいちゃんがめちゃくちゃ綺麗になっていたことを思い出した、と言ってました。愛されると美しくなる娘役の法則
「だって、愛し抜いたもん」と言い切るかしちゃん
「紫に匂う花~恋の歌」は、2002年の博多座公演で、主題歌的な2曲を合体させるという無茶ぶりをされて、優子先生が編曲したバージョン。(作曲の寺田先生は既に亡くなられていたので。)
あさこ氏は「それ以来ずっとやっていない」と言っていたけど、実は、2018年の博多座(Bパターン)で、復活している。博多座限定楽曲(中大兄皇子が主役の時にしか出てこない場面ってことかな。)
「仮面のロマネスク」は、かしちゃんが研6で新公初主演した作品。ゆうひさんは退団直前の研20で演じた作品。「私はお手のものだったけど、かしちゃん、初主演でラブシーンとか大変だったでしょ」と言うゆうひさんさすが研20の色気がすごかったですよね
「維新回天・竜馬伝!」は、冒頭のるいちゃんのセリフが、変わらず、可愛いとはしゃぐ三人。「彩乃せんぱいは、彩乃せんぱいだから」と、かなみんへのいじりも欠かさないあさこさん
そして、この三人のデビュー作である、「この恋は雲の涯まで」を三人で。
最後に「しずかー」と絶叫するんだけど、毎回あさこさんしかやらない…最終日に「最後くらい、みんなでやろうよー」とあさこさんに強く言われ、ディレイで3人が続けて、しずかーしずかーしずかーになっていたのも可愛かったです。
初舞台のロケットは、銀橋を渡る時に横向きで渡ったので、隣の人の肩に置く手が、ふとした拍子に相手を突いてしまう…みたいなネタや、タイツが左右違う色だったので、反対に履いちゃう人がいたとか、ゆうひさんの化粧前の位置が誰も来なくて差し入れの置いてある場所だったのですごく太った話とか、かし・あさの化粧前は階段上がりのところだったので足音で誰か当ててた話とか、当時の雪組の無礼講デー※の話とか、盛り上がるけど、長くなるので、その辺は別記事で。
※無礼講デー
杜さん時代の雪組では、無礼講デーというのがあって、年功序列の厳しい宝塚にあって、その日だけは、すべての敬語が禁止される研1は、楽屋の電話番という、現在では考えられないお仕事があって、黒電話の前に居て、電話が架かってきたら、本人に取り次ぐ…という…。その時、無礼講デーだったりすると、トップの杜さんに対して、「かりんちょ、電話」とか言いに行かなければならない。
当時の楽屋日記で読んだ話だったけど、被害者の生の声は初めて聞いた。
決まりだからやるけど、いたたまれなくて、そのあとに「すみません」と謝ったんだとか。
コメント 0