劇場からのお願い [┗エンタメへの想いとか薀蓄とか]
最近の各劇場でのアナウンス、少し前からの変化として、
お連れ様との会話をやめて
劇場へは、直行直帰
この二点への言及が多くなった。
「会話をやめて」については、劇場によって表現が違っていて、宝塚では「お連れ様同士での会話、談笑はお控えください」、ステアラ(舞台刀剣乱舞)では、「私語禁止」となっている。
この辺は、どちらがいいか、好き好きかな…と思うが、「会話・談笑」という言葉に、私は、毎度、イラッときている。
たしか、去年、最初の頃は、「談笑」だけだったんだよね。でも、唐突に“だんしょう”だと意味が分からないと思ったのか、やがて、「会話・談笑」に変わる。だったら、「会話」だけでよくないなんで、二語重ねるかな
最近は、「千秋楽まで公演を続けるためにも…」という言葉が加わり、もはや、脅迫…
脅迫するくらいなら、「私語禁止」のプラカード持って立っててくれた方が、すっきりするぞ
まあ、とにかく、控えてくれと言われているのに、わざわざ劇場内で無意味に喋り続けるのもアレなので、できるだけ、ご意向に沿うようにはしているが、さすがに一人の時以外は、“手話とラインで会話”まではしていない。知り合いがいれば挨拶はするし、連れとは、トイレ行く?とか、チケット代払うね、みたいなことは話す。
公演終了後は、「よかったねー」「素晴らしい」くらいは言い合う。それすらもダメと言うなら、もはや、連席でチケットを売るべきではないだろう。一般だけでなく、VIPでもOGでも生徒席でも。
そもそも、隣席同士がマスク越しに会話をしている場合、相手の飛沫を受ける可能性は、まずない。飛ぶとしても飛沫は、前に飛ぶからだ。まあ、それでも、最近は、強力な変異株もあるし、マスクだって、不織布マスクをちゃんと鼻まで覆っているならともかく、鼻マスクだったり、水を飲みながら…だったりしたら…けっこう恐怖だ。
最近は、劇場が早く開くので、たまに早く着いてしまった時など、人の少ない客席に座ると、たいがい、早くから来ている二人連れ客は、ずーっとずーっと喋り続けている。それも、本日の公演とは何の関係もない、仕事やプライベートの話をしている。
それが、私より前の席のことなら、マスクをしているか、も見ることができるし、向いている方向もわかるので、それほど気にならない。が、真後ろの席でこれをやられると、けっこう怖い。これから3時間、お付き合いすることになるお近くの席の方と喧嘩は避けたいから、もし、あまりにもでかい声で延々と喋り続けていたら、ちょっと係のおねえさんにチクってしまうかもしれない。(チクったことはないけど。)
そんな風に、劇場の係の方には苦情が飛ぶのだろうな…と、理解はしている。だから、注意しているというのも。
でも、今は、それだけではないように思う。
「直行直帰」がセットになった頃から、係員の声に悲痛なものを感じる。
GW前の緊急事態宣言の時、唐突に、劇場が閉じられた。
5月中旬に劇場が再オープンした時、万一にでもクラスターを出したら、即、封鎖みたいな悲壮感を背負っての再開という感じがした。
もちろん、劇場の観客からクラスターが発生する可能性は低い。
上演中、観客は、前を見て、無言だからだ。
「でも、劇場にいる間、本当に無言なのか、休憩時間には飛沫を飛ばす可能性はあるんじゃないか」
と、言われた時、
「劇場は絶対に大丈夫です」
と、胸を張って言えるようにしたいんだろうな…きっと。
そこから、「直行直帰」という話に飛んでいくんだろう、と思う。
劇場の帰りに、どこかに寄って飲食をしてクラスターが発生したら、劇場クラスターと報道されるかもしれない。だったら、直行直帰だと。
でも、こちらは申し訳ないけど、協力できない。
平日だったら、仕事帰りの観劇、土日だったら劇場のハシゴをすることで、私は以前と同様に劇場にお金を落とせるし、そんな生活をしていたら、どこかで外食するしかない。
出来る範囲での協力しかできない。
でも、それでいいのだと思う。私は、少しでも、劇場に通うことで、劇場を応援したい。
直行直帰で応援したいという人は、それを徹底すればいいと思う。
たぶん、正解なんてない。だから、後悔しないように、推せるものを推せる時に推していくことにする。
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