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「暗くなるまで待って」観劇 [┣演劇]

「暗くなるまで待って」


作:フレデリック・ノット
訳:平田綾子
演出:深作健太
美術:朝倉 摂
照明:笠原俊幸
音響:長野朋美
衣裳:朝月真次郎
ヘアメイク:中原雅子
アクション:渥美 博
演出助手:木村孔三
舞台監督:小川 亘
制作進行:児玉奈緒子
プロデューサー:松村英幹


オードリー・ヘップバーン主演の映画でおなじみの「暗くなるまで待って」。舞台版を見るのは、初めて。
美術の担当に、今は亡き朝倉摂さんの名前がある…ということは、以前、朝倉さんが担当したステージのまま、使っているということなのかな。何年前のものなんだろう[exclamation&question]


ヒロインのスージーは、事故で失明して数年の若妻。
舞台は彼女の家なので、目が見えないという表現がすごく難しいだろうな…と感じた。
いくら目が不自由といっても、自宅であれば、ある程度自由に動き回れるはずで、とはいえ、事故で数年前に失明したこと、その後結婚したことを考えると、まるで見えているかの如く歩くというのもやり過ぎのはずで…その辺の雰囲気を納得できるレベルで表現していた凰稀かなめに、まず感心。段差のところで足探りになるのがリアルだなぁ~[ひらめき]と思った。)
でも、終演後、アフタートークがあり、そのぐだぐだ感を見ながら、命懸けで役を追求しているんだな~[ひらめき]とも思った。いいセンスしてるな…と思っていたけど、実は、センスに見えるほどの努力と集中力で臨んでいるんだな…[ひらめき]と。
実は、現役時代、2番手さんをしていただいておきながら、(蘭寿さんは大好きだったのに)凰稀さんには、あまり好意的でなかった私。それはたぶん、ゆうひさんと得意分野と苦手分野が一緒だったから…なんだろうな、と今、冷静に思う。(歌やダンスより芝居の人…みたいな…)それでいて、ゆうひさんより背が高くて、顔が小さくて…大空祐飛の美点が目立たないじゃん…[ちっ(怒った顔)]という嫉妬だったんですね…[爆弾]
今にして思うと、ゆうひさんにも失礼な話でした。
そんなわけで、私が正気に戻った退団後の凰稀かなめさんは、けっこうフォローさせていただいております。


さて、一方、W主演の片割れは、加藤和樹
元宝塚スターとのW主演は、これ、ほんとに主演なの[exclamation&question]というのが多いなぁ~[バッド(下向き矢印)]と、呟きたくなるほど、今回も酷い男でした…[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]
人形の体の中に仕込まれた麻薬を追って、他人の留守宅に勝手に入り込み、その家の主婦が盲目という事実を知るや、罠を張り巡らし、仲間も手に掛け、最後には、何の罪もない盲目の主婦まで殺そうとする…いいとこない…[爆弾]
きっと役者冥利に尽きるというヤツなんでしょうね、こういう役は。(突き放してみる…)たしかにやりがいはあると思うし。パツ金の悪魔…でもカッコよかった…かも[わーい(嬉しい顔)]


映画が有名なので、ストーリーをご存じの方も多いと思う。
盲目のスージー(凰稀かなめ)の夫、サム(松田悟志)はカメラマン。
彼は、ある日、空港で一人の女性から、人形を預かってほしいと言われ、自宅に持ち帰る。
サムは、自分が居ない間、妻のスージーが不自由なく過ごせるように、同じアパートに住む少女・グローリア(黒澤美澪奈)に手伝いを頼んでいる。が、グローリアは、時々、スージーの目が見えないのをいいことに、不誠実なことをしているらしく、スージーは、それが気に入らない。実は、今日も今日とて、サムが持ち帰った人形を自分の家に連れて帰っていた。
その人形の体内には、麻薬が隠されていて、ロート(加藤和樹)、クローカー(猪塚健太)、マイク(高橋光臣)は、人形を探し回っている。最初は、盲目のスージーを騙して、人形を手に入れようとするが、スージーは、靴の音から、ロートの一人二役を見破り、自分の身に危機が迫っていることに気づく。
サムが帰ってくるまでの間、一人で家を守らなければならないスージーは、グローリアを信頼し、グローリアも信頼に応え、二人は、即席のバディとなる。そして、仲間割れから、クローカーとマイクを葬ったロートは、スージーにも容赦なく魔の手を向ける。
部屋を真っ暗にして、ロートの攻撃を躱すスージーだったが、冷蔵庫を開けられて…


絶体絶命の状態に追い詰められるスージーの迫真の姿に、観ているこちらもドキドキ[爆弾]
そして、スージーとグローリアのバディ感に胸アツ[揺れるハート]
パツ金の悪魔、ロートに恐怖し、最後には、超疲弊…[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]
トークショーに現れた凰稀かなめ様が、放心状態で…身も心もボロボロになるまで、スージーを生きたんだな[ひらめき]と納得した。
賞を取った「さよなら、チャーリー」も面白かったけど、私は、スージーに軍配をあげたいと思う。


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