関西の「冷蔵庫…」あれこれ [┣大空祐飛]
たくさんの偶然と出会いがとても嬉しい2日間でした
今回は一人旅を覚悟していたのだけど、東京をパスして関西を観劇する友人がいることがわかり、一緒に楽しい二日間を過ごすことができた。
偶然、劇場前ロビーで、ケロさんを見かけた
本当は、ケロさん、この公演をご覧になれないスケジュールで、「ラディアント・ベイビー」の大阪公演をしているはずだった。
でも、残念ながら、大阪公演は中止。ブログを見たら、それでも関西に帰ってきているようではあったけど、この公演を観てくださったとは、嬉しいサプライズ
「ラディアント・ベイビー」でケロさんは、アンサンブルの一役としてキース・ヘリングの母親を演じている。
娘の成人を見届けずに死んでしまう母親も可哀想だけど、息子に先立たれる母親も可哀想…でも、どちらも、可哀想では終わらない輝きを見せている。その内面の輝きは、「血と砂」の頃から変わらない二人の魅力かな。
もうひとつ、嬉しい出会い。以前、ブログ同士の交流をしていたかぐらさん(現在はブログをお休み中)に劇場前ロビーで声をかけていただいた。お元気そうでなによりです
夜公演では、トークショー後にサプライズで祐飛さんの誕生日をお祝いするイベントが。
なんと、レ・フレールのお二人と、林正樹さんの三人が、一台のピアノでハッピーバースデーを演奏してくれたのだ。最初、(当日じゃないので)きょとんとしていた祐飛さんだったが、三人の演奏がアドリブのセッションになっていくと、大喜びで音楽に合わせて踊っていた。いとちゃんが棒立ちなのに、涼し気に踊る祐飛さんは、母親役というよりは、やんちゃなお嬢さんだった。
千秋楽の素晴らしさは、言葉を失うほど。
いとちゃんクレアの髪にキスする辺りの祐飛さん、男役時代の顔になっていた。
男に見えたわけではなく。
あれはなんだろう…と考えるに、男役とは「尊い」のだ。もはや、それはこの世のものではなく、聖性をまとっているものなのだと。
死の恐怖や愛する者と引き裂かれる哀しみを昇華したこの女性は、生きながら、ある種「聖人」となったのかもしれない。それが、男役時代のストイックな聖性と同期して私に見えたのかもしれない。
退団後の生々しい女性像も好みなので、引きずっているわけではないが、「尊い」ものを演じる時、あの頃の祐飛さんに出会えるなら、それも嬉しいかもしれない。
最後に新幹線限定のチップスター。これも出合いかしら
とりとめがないけど、関西での出会いに感謝です。
“今日は何の日”
【6月26日】
清涼殿に落雷があり、死者が出る。失意のうちに亡くなった菅原道真の怨霊の仕業という噂に…(930=延長8年)。(←旧暦。新暦では7月24日となる。)
トークショーのサプライズ前の花吹雪の一枚がヒラヒラ~にいとちゃんも何?!ってキョトンでしたが、その後のサプライズに無邪気に応えていた祐飛さんにもびっくりだったんでしょうね。チャーミングな親子でした。
命を繋ぐ最も近い職にいながら、同時に自分の死に向き合わなければならない母親。にもまして娘はまだ15歳。重いテーマなのに観劇後後味悪くなかったのはいとちゃんのみずみずしい明るさに救われたのでしょうか。
謝先生は今後梅花歌劇団で多忙になられるでしょうが、又祐飛さんとタッグを組んでほしいです。
by July (2016-06-29 09:38)
Julyさま
コメントありがとうございます。
いとちゃんの瑞々しい若さと、不器用な実直さが、祐飛さんと奇跡の母子を見せてくれた気がします。謝先生にも感謝でいっぱいです。
by 夜野愉美 (2016-06-30 00:20)