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「冷蔵庫のうえの人生」初日観劇 [┣大空祐飛]

大空祐飛出演・音楽朗読劇、「冷蔵庫のうえの人生」、初日を観劇。
まず、音楽(ピアノデュオ)の美しさ、キラキラとして、でも儚い、作品に似合った音楽に惹かれた。
そして、“朗読劇”なので、基本、“劇”である、と気づいた。

昨今、朗読ものの舞台が流行っているようだ。
私が考えた、朗読劇と演劇の違い。

  1. 椅子に座る[いす]
  2. 台詞を読む[本]

たとえば、「ラヴ・レターズ」だと、終始椅子に座り、本(ハードカバー)を読む。あとは、照明が最後に少し演出をするだけ…だったと思う。映像も、音響も、立ってのお芝居もない。
でも、「私の頭の中の消しゴム」は、二人が登場するところから芝居だったし、途中までは相手の日記を読んでみたり、背景にさまざまな映像を出したり、立ちあがって結婚式を再現したり、壁にポストイットを貼ったり…。
だから、とりあえず、1と2が基本姿勢としてあれば、「朗読劇」なのかな、と思う。

朗読劇のメリットは、稽古期間の短縮、あらゆる分野のコストカット。脚本と宣伝がよければ、キャストを変えて何度でも再演できるし、再演すればするほど、コストは下がる。

そんな朗読劇ブームに、真逆の方向から挑戦したのが、本作品かもしれない。
ぶっちゃけ、「朗読劇」じゃないかもしれない。
とてもつらいことを静かにやわらかく表現しようとしたら、こんな演劇になりました…という形態の舞台なのかもしれない。
祐飛さんが男役だった時代に聴いた「ストーミー・ウェザー」や「スマイル」を、女優になった祐飛さんが歌う。なんて自然で、やわらかい歌声。そして、大野いとちゃんとのデュエットを聴きながら、やっぱ、プロの歌声は違う…と思った。プロらしく、果敢に、様々な分野に挑む大空祐飛に乾杯!

※恩返しをする鶴のように、自分の羽をむしって役作りをする人だから、つらい目にあう役が連続しないように、仕事選んでほしいかも。今回は、朗読ということで、そして医師という職業柄、部分的に客観性が必要だったことがかなり救いでした。

“今日は何の日”
6月8日】
石高制廃止(1873=明治6年)。


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July

ワァ~!関西公演が楽しみです。ピアノ伴奏が全く違うのでしょうか? 同日2回公演チケット買ったのですが伴奏は同じなのかなあ?どちらの回を娘に譲るか思案中です。
by July (2016-06-15 09:30) 

夜野愉美

Julyさま
祐飛さん達が歌う曲は同じです。最初と最後に使われる曲、各場面の繋ぎの曲が違いました。
大阪では、25日と26日に分かれているようですね。
25日の昼夜は同じなので、トークショーのある夜公演の方がお得な気がします。
by 夜野愉美 (2016-06-16 07:16) 

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