SSブログ

祐飛さんの思い出(5) [┣祐飛さんの思い出]

(5)2002年

この年は、お正月から大劇場で「ガイズ&ドールズ」の公演。
リカさん(紫吹淳)時代の月組にあって、唯一組子だけで上演された公演だった。
この公演で、祐飛さんは、3人組のお調子者達のリーダー格、ナイスリー・ナイスリー・ジョンソンに配役された。
思えば、初演時に芸達者な役者に当てられた役を、二枚目に振る、21世紀的配役の始まりはこの辺りだったのかもしれない。
初演では、この役は、未沙のえるが肉布団を着て演じた役だった。それを肉布団なしで演じる…暗い役を演じると定評があったものの、笑いを取る役なんてやったこともない祐飛さんにこの難題…いったいどうすればいいのか、相当悩んだのではないだろうか[ふらふら]
ちょうど、この頃、誰でも自由に書き込めるインターネットの掲示板が流行し始めたこともあり、大空が、肉布団を拒否した、という噂がまことしやかに流れていたが、当時の関係者の証言を総合すると、最初から肉布団をつけるという構想はなく、役が少ない公演を、名わき役も減った月組で上演するための苦肉の策、ということだったらしい。
(よーく考えてみれば、この当時の祐飛さんに、肉布団で三枚目なんて大役、回ってくるはずもなかった!)

この「ガイズ&ドールズ」東京公演中の4月、前年の「血と砂」の頃からネット上で繋がっていた友人と、いわゆるオフ会を開催、以後、東京近辺のメンバーは、ことあるごとに集まるようになった。あれから12年、今も繋がるこのご縁に、ただただ縁とは本当に不思議なものだと、あらためて思う。

続く全国ツアー公演は、リカさんが花組時代にバウで上演された「サラン・愛」の再演。
祐飛さんの演じたのは、イ・セファン(李世煥)というリカさんの腹心の部下役。
中村一徳先生のこの芝居は、いつも満月の背景とか、ヒロインのとんでも性格とか、数々のネタを孕んでいたが、祐飛さんにピッタリの役ということで、ファンとして嬉しい時間を過ごすことができた。ただ、ショーは、「Jazz Mania」の再演ということで、本役きりやん(霧矢大夢)のテクニック満載の短いダンス場面を祐飛さんが踊ることになった。
今だから話せることだが、実は、この公演を観るまで、祐飛さんのダンスが相当アレだということに、私は気づいていなかった[がく~(落胆した顔)]
2000年から毎年祐飛さんの誕生日には観劇する、と決めていたので、私の初見は秋田ということになった。そして、遥か彼方の地で、私は血の気が引くような思いを味わったのだった。うわー、ありえないわ、このダンス[爆弾]と。
でも、ファンをやめることはなかった。

そして、その次の公演で、大空祐飛最大の衝撃がやってくる。
女役[exclamation×2]
でも、なんだかんだいって、この「長い春の果てに」で演じたフローレンスちゃんは、ファンには好評だった。

おっと、大事なことを忘れていた。
2002年は、私にとって特別な年だった[exclamation×2]
お茶会デビュー[exclamation]
私のお茶会デビューは「長い春…」の大劇場公演、ケロさん(汐美真帆)のお茶会。
いきなり祐飛さんのお茶会に行くのは、少々怖かったので…でも、行ってみたら、ケロさんのお茶会も十分恐怖でした[がく~(落胆した顔)]
てか…お茶会、無理…!![もうやだ~(悲しい顔)]な気分、敗北感いっぱい!![バッド(下向き矢印)]
そんなピュアな時代もあったなぁ~と、しみじみ(笑)一昔前ですからね。
で、もう、ビクビクしながら命懸けで参加した、本命、祐飛さんのお茶会は、「長い春…」東京茶会。東京會館のローズルーム、その太い柱の近くの席だった。当時は、歌のプレゼントがあって、スポットを浴びながら、テーブルの近くを練り歩いてくれたりしたのを微かに覚えている。
ゲスト交流も華やかな頃で、たくさんスターさんが来てくれたと思う。
そして、祐飛さんのトークや客席のさばき方が絶妙で、行く前よりずっとファン度が増していた[黒ハート]
祐飛さんとの交流は握手タイムだけで、その距離感にも救われた感じ。今思うと、この時祐飛さんは女役で、その分、視線とかが鋭くなかったのもよかったかもしれない。
そんなこんなで、以後、「祐飛さんのお茶会」は、私の観劇人生のマストアイテムになっていくのでした[グッド(上向き矢印)]

そして、クリスマスイブに衝撃のニュースが飛び込む。
シューマッハ解体[exclamation×2]
しかも、月組の次代を担うと信じられていたタニちゃん(大和悠河)が異動する、と。
祐飛ファン的には、「血と砂」コンビの解体発表[もうやだ~(悲しい顔)]でもあった。

2002年 『ガイズ&ドールズ』(大劇場→東京)、『サラン・愛/Jazz Mania』(全国ツアー)、『長い春の果てに/With a Song in my Heart』(大劇場→東京)この間、10月に大阪で『日本の美を愛でる』というイベントに紫吹&映美コンビ以下数名が出演。着物姿で日本の童謡などを歌った。祐飛さんは「この道」などを歌った模様。

【今日の言葉】~宝塚日めくりカレンダーより~
「これは僕の本心だ。君を愛している。君だけを愛している。これは決して嘘じやない」byロベルト@『戯れに恋はすまじ』
作・演出:高木史朗
雪組 1958年

掲載されている写真は、明石照子さん、筑紫まりさんでした。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0