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最後のお茶会 [┣未涼亜希]

最後のお茶会の客席は、ものすごい人数だった。
祐飛さんで言ったら、トップ決まった時のお茶会(「太王四神記」の時)位の人数。
もちろん、最後だから…というのは、あったと思うが、これだけのファンを集めるスターなのに、もったいないなぁ~と思ってしまうのは、私が宝塚本位に考えているからかもしれない。

まっつさんは、日本物公演のお約束で和服。
生成り地に竹の柄の麻かな?なんかごわっとした風合いの単の着物に、袴姿だった。
時々、着物のの袖を引っ張って整えながら、真摯に話す姿が、印象に残った。

ものすごい人数のファンの一人一人と握手する時間があったので、その分、トークの時間はちょっと短くなってしまったが、公演について、時間いっぱいお話してくれた。

<お面について>
そもそもは、セリ上がりの時に使っていたが、舞台稽古で、使わないことに決まった。
通し稽古の時に、あるなら使おう!ということになって、プロローグの場面に登場することに。
そんなこんなで、初日30分前に振りが変更になり、さらに、初日終わった後に、峰(さを理)先生から、棒人間(日本舞踊の振付は、棒人間みたいな絵で表現するらしい)の描かれたメッセージが残っていたので、それを解読して、2日目から現在のパターンになった。
ここで、司会からの質問が聞こえなかったらしく、まっつさん、
「あ゙っ[exclamation&question]
と、聞き返す。
司会の方の言葉は、「(あのお面は)雪丸さまがステキすぎるので、もったいつけて、最初から見せないのだと思っていました」だった。
それを聞いたまっつさんの、お返事は、「あっ…あ―」だけでノーコメント。
あからさまに褒められるのは、苦手らしい。

<セリ上がりについて>
セリ上がり前に、奈落のスタッフさんから、「スモーク吸わないでくださいね」と言われるが、
「無理だから[exclamation×2]
と、ここで、まっつさん、突然、思い出したらしく、客席にお願いがある、と。セリ上がりのところで、
「拍手しないでほしい」
大劇場公演の途中から拍手が入るようになり、最近では、明らかに拍手を切っている人(拍手を誘導するように、少し早目のタイミングで拍手を始める人)がいる。
拍手をいただけることは、ありがたいが、拍手があると、不気味な雰囲気や、翔くんの「ふっふっふ」という含み笑いがかき消えてしまう。
貸切等で拍手が入らない時、しーんとした空気に、「あ、そう、コレ[exclamation]」と思ので、皆さんも、そのなんとも言えない不気味な雰囲気を感じてほしい。

<雷について>
「若き日の唄は忘れじ」の時も、自分の武部の時だけ、雷がBGに入ったので、“どっかーんゴロゴロ”というのが、大野先生にとって未涼のイメージなのかな[exclamation&question]
カミナリは大好き。雷雨の時は、窓を開けて、BGMがわりに楽しんでいる。わくわくする。
(どうやら、大野先生、間違ってないらしいデス[わーい(嬉しい顔)]

<彩凪くん演じる主馬について>
役に立たない。号令ばっかりで何もできない。そこがかわいい[黒ハート]
(すごい、ツンデレ発言…[揺れるハート]

<主馬と雪丸は何歳差ですか?>
いくつなんだろう、あのひと…
(出ました、まっつさん、定番のお言葉[るんるん]
雪丸は大野先生によると“伝説のヤンキー”なんだとか。
武部さんは、“伝説の先輩”。甲子園で活躍したエースで4番的な。
中学生の時に無茶やって有名な兄弟ってイメージだと、大野先生が言っていたから、2-3歳差かな[exclamation&question]

<加奈のこと>
加奈ちゃんは好き[揺れるハート]
好きなところは、強さとオトコマエなところ。
そんな加奈が雪丸の前に落ちたときは、「気分爽快[exclamation×2]

<鉄砲で慶次を狙う場面>
お手紙で、「鉄砲を打ち損じた時…」みたいに書かれる方が多いんですけど鉄砲は撃ち損じてないですからっ[exclamation×2]
刀を狙ってるんです。又左衛門が慶次を討てるように、手を貸しただけ。お父さんがやられちゃったので、舌うちしたんです。
みなさん、花道をオペラグラスで見てるから、本舞台で何が起こってるか、あまり知らないんじゃないですか[exclamation&question]

司会の方が、ここで、「すけざえもんさんが…」と言った途端、まっつさん、低い声で、
「助右衛門じゃね[exclamation&question]
<助右衛門の登場の瞬間、雪丸さんのお気持ちは?>
「あー、チクッたな、加奈らしいな」と。
ちなみに、助右衛門は、二人の関係を知らないらしい。
そして、主馬については、「あいつはあいつで勝手に斬られてる」と。
主馬が、斬られた直後、雪丸が、斬った助右衛門に向かって走るのは、主馬が斬られたこととは無関係なんだとか。

<死んだあとは眠くならないですか?>
今回は眠くならない。
(「JIN」で斬られた後、布団の上では眠くなったらしい。)
色々当たるので、痛くて眠くはならないのだと…[あせあせ(飛び散る汗)]

<最後に台上に現れるところのお気持ちは?>
「これが終わったら化粧替えだなー」

<雪丸は慶次をどう思っているか?>
慶次のことは、まぶしく羨ましくうっとうしい。慶次は表の人だから。
最後、死んだ後に出てくるところでは、“まぶしい~”と思いながら、すい~眼で見てる。
あ、まっつさんも、“すい~眼”って言うんだ[exclamation×2]

<ショーについて>
ショーのプロローグは、今でもしんどい。たぶん最後まで。もう、しかたがないです。
早替りは大変ですよ。プロローグからスーツの場面だけじゃなく、黒燕尾から赤燕尾も大変ですよ。
スーツは男性の踊りが楽しい。燕尾は「男役の踊り」と思っているが、スーツはもっと生身の男性的なものを感じる。振付の先生の男性ダンサーとしてのニュアンスをどう自分が出せるか、を常に考えて踊っている。
ここのシーンは、花組とか、「ロック・オン!」を思い出す。
“明星”の場面は、「適当に座って」と言われて、ああなった感じ。最終的に先生が全体のバランスを見たけど、そこは直されなかった。
ここで、思い出したように、「キャトルで発売されている写真は、私が決めてます」と。
写真がイケてない…というお手紙をもらうこともあるけど、キャトルレーヴに文句言わないでください。
舞台写真は、撮影された候補写真の中から、私が選んでます。そこに気に入ったのがなかったら、候補から洩れた膨大な写真から選びます。そこまでしないで、お任せしますと言うスターさんもいますが、私は全部自分で選んできました。
全国ツアーとか、時間がなくて選べないものもあるんですが、大劇場公演とか、バウなどは、すべて選んでます。
“明星”については、ファンの方からのリクエストが多いということで、ここから一枚選べ、と付箋が貼られていました。
時々壮さんに踏まれそうになるくらいの位置なので、おこぼれライトが当たっていて。
その数枚から「私が選んで」決まりました。
東京公演のプログラムに掲載されている全身写真も、決まってたものから、お願いして突然変えてもらった。
そのポーズでは2枚しかない写真から、必死に選んで。中村一徳先生が通りかかったので、声をかけて、「こっちのがいいでしょ」と言って。
本人的には、変えてもらって満足してます。

<NHK 思い出のメロディー出演について>
中継はしんどかった。
台風が来て20分押しになって…。
急に黒燕尾のモチベーションにならなきゃいけなくて。
2-3回リハやって。カメラが迫ってくるのが怖い[ダッシュ(走り出すさま)]
でも、「ロック・オン!」全ツの頃、雪の黒燕尾はあんまりだった。(どっちかっていうと、「ロック・オン!」の燕尾場面が突出してあんまりだったような気がする…by夜野)
NHKに宝塚の代表として出せるって思ってもらえたということは、それだけ成長したんだと思うと嬉しかった。


最後のご挨拶としては、「31日までかけぬけます」とのことだった。

【今日の言葉】~宝塚日めくりカレンダーより~
「君がどんな処に隠れたって、僕は君を見失う事がないんだよ。君は僕の人生の航路なんだからね」byジム@『ハイ・ティーン』
作・演出:内海重典
星組 1958年

掲載されている写真は、寿美花代さん、美杉てい子さんでした。


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July

最後のお茶会レポ載せてくださりありがとうございます。
今までのお茶会も何度読み返しても信じられません。
宝塚が人一倍好きで後進を育ててくれる人だと思っていたので夜野さんに尋ねてみようかと思っていましたが、もう今は素敵な舞台を見せてくれてありがとう!!って言いたいです。
by July (2014-09-06 22:36) 

夜野愉美

Julyさま
コメントありがとうございます。
昔のお茶会での発言から、スターであることに拘りと自負のある人だという印象があったので、スターとして退めていくことは、私的には想定の範囲内でした。
もうちょっと夢を見せてほしかった…という気持ちはありますが。
by 夜野愉美 (2014-09-07 23:43) 

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