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カブキブ!2 [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]

カブキブ!  2 (角川文庫)

カブキブ! 2 (角川文庫)

  • 作者: 榎田 ユウリ
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2013/10/25
  • メディア: 文庫

“1”を読んで面白かった「カブキブ!」さっそく“2”を購入した。

“1”の最後で、歌舞伎同好会のステージに上がることになった、音痴ロッカーの阿久津。
“2”では、その後、歌舞伎同好会に入部した阿久津の幼少期の謎が少しずつ深まっていく。たぶん、歌舞伎役者の血を引いているのは、彼の父親ではなく、母親だという流れなのだろうとは思うのだけれど。

一方、歌舞伎同好会は、文化祭に参加すべく、一同頑張っているが、今の高校生が、『三人吉三』を理解できるはずもなく…そこを打開しようとする部長の来栖。
そんな来栖を冷ややかに眺めている、現役歌舞伎俳優高校生の蛯原。しかし、彼自身が感じている観客の無理解を、来栖演出によって高校生が克服しているのを見て、蛯原の気持ちが揺らいでいく。

“歌舞伎は面白い”という感覚と、“歌舞伎は難しい”という現実を、どう打開していくか、これって、高校生だけの問題ではなく、歌舞伎界への問題提起かもしれない。
阿久津だけでなく、部長の来栖の家庭も色々ありそうで、早く“3”が読みたい。


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