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阿倍小足媛のその後 [┣宝塚作品関連本等の紹介]

闇の左大臣―石上朝臣麻呂

闇の左大臣―石上朝臣麻呂

  • 作者: 黒岩 重吾
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2003/07
  • メディア: 単行本

こんな本を読んだ。
石上朝臣麻呂は、天智天皇の側近でありながら、壬申の乱を生き抜き、70歳以上の天寿を全うした、この時代には珍しい人物。
「飛鳥夕映え」よりは、少し時代が下って、近江朝~奈良時代までの話だ。

が、もちろん「夕映え」の登場人物も出てくる。そして、とんでもない記述を発見してしまった。軽皇子は、中臣鎌足を味方につけるために、妻の小足媛に鎌足の伽をさせた…と。
こ、、、これは、作者の創作?それとも歴史的事実?
どちらにしても、小足媛と石川麻呂のエピソードは、柴田先生の創作のはずだし、おちつけ、自分…と思いながらも、

う…うらやましいぞ、小足媛!

宝塚をご存知ない方には、わからない話ですね。すみません…
中臣鎌足・軽皇子・蘇我石川麻呂は、そのお芝居では、とってもステキだったんです。史実はどうであれ…。


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コメント 2

KOR

小足媛に中臣鎌足の伽をさせた話は史実です。少なくとも学者が専門書で真剣に論じるレベルで。
それというのも鎌足は、長男が出家して僧侶になっていて
不審な死に方をしているのです。
(次男が有名な藤原不比等)
それで、この子が小足媛が生んだ子で
父親が孝徳帝か鎌足かわからなかったので鎌足の子にした。でも、孝徳帝の子かもしれなかったので、
中大兄殺されてしまったという説を
まじめに主張している歴史学者もいます。
(孝徳帝の子供なら「あかねさす」の有馬皇子の
 同母弟で皇位継承順位が高い)
私は「隠された十字架」という本でこの説を知りました。
フィクションではないので信憑性はあると思います。
by KOR (2011-05-14 17:53) 

夜野愉美

KORさま
コメントありがとうございます。
ずいぶん懐かしい記事へのコメントで、久しぶりに記事ごと読み返しました。けっこう忘れている記事も多いな(汗)
「隠された十字架」は、梅原猛先生の著書ですよね。気になっていながら未読です。聖徳太子もまた、謎の多い人物ですよね。
小足媛の子供を、孝徳帝の子かもしれないから…と殺してしまったのだとしたら、中大兄皇子、やはり恐ろしい人物ですね。
by 夜野愉美 (2011-05-16 21:59) 

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