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宝塚雪組全国ツアー公演「琥珀色の雨にぬれて/“D”ramatic S!」観劇 [┣宝塚観劇]

ミュージカル・ロマン
「琥珀色の雨にぬれて」


作:柴田侑宏
演出:正塚晴彦
作曲・編曲:高橋城、吉田優子、寺田瀧雄
編曲:高橋恵
振付:司このみ、名月かなで
装置:大橋泰弘
衣装:任田幾英
照明:平田良一
音響:大坪正仁
小道具:太田遼
歌唱指導:山口正義
演出補:鈴木圭
衣装補:加藤真美
舞台進行:庄司哲久


全国ツアー版としては、2011年に星組で上演されている。その時の感想がこちらこちらです。


こちらで詳しく書いているので、ストーリーなどは、今回は割愛させていただき、たった一度しか観劇できなかった新生雪組について、印象に残った点のみ、書いていきたい。


まず、プロローグのダンスシーンの後、芝居の冒頭で、見送りに出てきたショーガールのマオ(羽織夕夏)と二言三言、言葉を交わし、小雨の中、家路につくクロードが、思い出を語るように歌う場面。
全ツということもあると思うが、カーテン前、銀橋もないところで、トップスターが、長々とテーマ曲を歌う。
歌声は申し分ない。

しかし、何もない舞台上をただ右往左往するだけ、というのは、どうなんだろう[exclamation&question]
本当に右往左往に見えてしまったところが、新米トップなんだなぁ~[わーい(嬉しい顔)]という、感慨にも繋がるが、ショーじゃないんだから、「まだ誰とも分からない」主人公に、客席は、基本「ハテナマーク」状態。さすがに、トップスターの力でどうこうするのは、難しい。演出でカバーしてほしいと、思う。
抜群の歌唱力なのだから、あまり歩かせず、立ち止まるシーンを多くした方が、今回はよかったんじゃないだろうか。


さて、今回の舞台で、一番謎の配役が、エヴァの沙月愛奈私がこれまで観た舞台では、矢代鴻、花愛瑞穂、と錚々たる歌姫が担当している役で、どうしてダンサーの沙月になったのか、全然わからない。
そんなわけで、ルイ(彩凪翔)が新しいステップを考案したというシーンでは、ルイはエヴァと踊る。
あー、なるほど、そうきたか[exclamation]と思いつつ、それってエヴァがダンサー設定になってしまって、なんだか話が変な方向へ…。
正塚先生、最近、緻密さを失っているというか、もっと自由に創りたい気持ちが強いのかな。
そして、正塚先生、なにげにあゆみちゃん贔屓だよね…[たらーっ(汗)]


ニースのホテル。シャロンは、ボーモン氏の誘いで、青列車に乗ってニースのホテルへ。ボーモン氏は、最高級のコネクティングルームを自分とシャロンのために予約しているが、どうやら、シャロンは、続き部屋の間のところに鍵を架けているらしい。それが、マヌカン=職業婦人としてのシャロンの矜持だと、エヴァたちは思っている。
でも、シャロンって、もう少し自由な人だと私は思っていて。ただ、ボーモン氏とそういう関係になりたくはないだけ、みたいな…ね。
真彩希帆のシャロンは、若いながら、その辺が出ていて、こいつやりおる、みたいな気分になった。


「聞かせてよ愛の言葉」のコミカルなダンスは、今回も素敵だった。やりすぎじゃなく、綺麗。
でも、「黒い瞳」をエヴァが歌う意味は不明…いいんだよ、歌手の人に歌わせて…[あせあせ(飛び散る汗)]

そんなフルールの場面の後、クロードとシャロンは、クロードが結婚した後で、抜き差しならない関係になるわけなのだが、そのラブシーン前の二人の歌はすごかった。なんだ、この熱は…[exclamation×2]
そこからラストになだれ込む一連の流れは、これまで観てきた中で一番集中できる「琥珀…」だった。
主演コンビ、彩凪のルイもよかったが、真那春人の演じたミッシェルの芝居が、決定打だった。フランソワーズ(星南のぞみ)は、この緊迫感を壊さずにいてくれただけで、今は十分です。


新トップコンビ、まずは上々の滑り出しと言えると思います[黒ハート]


Show Spirit
「“D”ramatic S!」


作・演出:中村一徳
作曲・編曲:西村耕次、甲斐正人、鞍富真一、中川昌、青木朝子
録音音楽指揮:大谷木靖
振付:御織ゆみ乃、平澤智、KAZUMI-BOY、佐藤親教
装置:関谷敏昭
衣装:任田幾英
照明:平田良一
音響:関谷健一
小道具:太田遼
歌唱指導:彩華千鶴
演出助手:熊倉飛鳥
衣装補:加藤真美
舞台進行:庄司哲久


 ショーは、こちらの早霧せいな&咲妃みゆサヨナラ公演のショーをリメイクしたもの。
サヨナラ公演で使ったショーを、ちゃんとお披露目に転用してしまうのだから、宝塚のショー作家は器用だな…といつも思う。


ここでは、変更点のみの記載とします。


全国ツアーでは、プロローグの後にトップさんの客席降りが入ることが多い。ここも、若手スターが銀橋に居残って歌う場面を、新トップ・望海風斗の客席降りシーンに変更となった。
余裕の客席練り歩き。とっても楽しそうだったのが印象的でした[かわいい]


次のBryant先生のダンス場面はカット、2番手で全ツを回る彩凪翔のために作られた新場面が入る。その名も「Show Star Show」と、彩凪の名前を使ったりして[わーい(嬉しい顔)]シルバーとブルーの衣装がステキ。相手役は、あゆみちゃん…って感じかしら[exclamation&question]千風カレンの歌がカッコよかった[るんるん]


現・トップコンビが中心だった「サプール」の場面はそのまま残った。
娘役たちの衣装は、真彩を除いて、ヴァレンチノ(Apasionado!!)のモノトーン衣装(一人ずつデザインが違う)ではなく、白+黒の全員同じ衣装になっていた。


中詰は、大劇場・東京から引継いだ形だったが、退団者がいて、別箱公演があって…という中、真那春人煌羽レオらが大活躍していた。
トップコンビのデュエットダンスは、セクシー[キスマーク]
そして、豪華に客席降りもあって…。私は、天月翼くんにウインクちょうだいして、倒れそうになってました[ハートたち(複数ハート)]
「スワンダフル」のソロは、若手の陽向春輝。広い舞台に臆することなく、満面の笑顔で歌い踊り…すごい舞台度胸[exclamation×2]
続くロケットは、星南のぞみを中心に。個人技を見せるパートも豊富で飽きさせない。


「絆」の場面は、もちろん変更になり、「Snow Troupe 希望」というシーンになった。
娘役も膝丈のドレスの上にジャケットを着ていて、いつもと雰囲気が違って面白かった。サーモンピンクという色が、花組出身のトップコンビをイメージしているのかな、と思ったがうがちすぎか。


フィナーレナンバーでのトップコンビのデュエットは、「ダンシン・イン・ザ・ダーク」。藍色の衣装がよく似合っていた。


パレードのエトワールは、羽織夕夏。今回、彩凪以外の番手スターがいないため、トップ娘役の真彩は、なんと組長とご挨拶[がく~(落胆した顔)]これはなかなか見られない光景かな、と思った。


お芝居の途中でも歌が凄いと思ったが、ショーになると、もはや劇場が壊れるんじゃないかというくらいの、凄い歌声で…[exclamation×2]このすごいトップコンビを思う存分歌わせてくれ~と心から思った。


さて、私が観劇したのは、松戸。ここでのご当地アドリブは「二十世紀梨」。
え…千葉県民だけど、たしかに千葉は梨の名産地だけど、二十世紀なんてとんと見かけないぞ…[exclamation&question][exclamation&question][exclamation&question]
家に帰ってこっそり調べたら、二十世紀梨は、千葉県の松戸市で「発見」されたんだそうです。もちろん、現在の主な産地はご存じの通り鳥取県で間違いありません。千葉県では、幸水とか豊水とか新高とかを作っています。


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