ポスターの謎 [┣公演内容の考察・検証]
「銀ちゃんの恋」は、同じセットを上手に使いまわしているのだが、その中に、塀に貼られた映画のポスターがある。私など、知る由もない過去の映画だが、どうやら実物のポスターのようなので、どんな作品なのか調べてみた。
一番右のポスター「透明怪人」(1958年)
江戸川乱歩原作の少年探偵団もの。
小林恒夫監督、波島進、中原ひとみ、伊藤雄之助出演。
少年探偵団の中に、「田中深雪」という名があるのだが、これ、声優の森功至さんじゃないかなぁ?当時13歳、かつて児童劇団に所属して「田中深雪」の芸名を使っていたと聞くが。
二番目のポスター「浪花の恋の物語」(1959年東映京都撮影所)
近松門左衛門原作「冥途の飛脚」の映画化。
内田吐夢監督、中村錦之助、有馬稲子、千秋実、花園ひろみ、片岡千恵蔵出演。
宝塚では、「心中 恋の大和路」として有名なあの作品。どうやら、この映画がきっかけとなって、中村錦之助と有馬稲子は結婚することになったらしい。
有馬稲子は大切なOGだし、でも錦之助の未亡人は現東宝の支配人(小川甲子さん)だし…このポスターは、けっこうヤバいんじゃ?
三番目のポスター
健さんのこのポーズのポスターでしたね。
「昭和残侠伝」(1965年東映東京撮影所)
佐伯清監督、高倉健、梅宮辰夫、池辺良、三田佳子、松方弘樹出演
四番目のポスター「新吾二十番勝負」(1961年東映京都撮影所)
松田定次監督、大川橋蔵、大友柳太朗、平幹二朗出演
暴れん坊将軍(徳川吉宗)の隠し子、葵新吾の活躍を描いた物語。
「銀ちゃんの恋」は時代考証完璧無視のおおらかなお芝居だが、ポスターから考えるに、少なくとも1965年より前の世界ではなさそうだ。
なーんて考証は、また別の機会に。
※追記
ヤスの部屋のポスターはこちら。
こちらの映画は、1969年作品。でも、初演のヤスの部屋には、「フォレスト・ガンプ」のポスターが貼ってあったので、ここは時代考証無視でいいのかな?
コメント 0