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ジュニアファイブ「ねじ廻る」観劇 [┣演劇]

ジュニアファイブ第14回公演
「ねじ廻る」


作・演出:小野健太郎
演出助手:渋谷盛太
演出補佐:大嶽典子
舞台監督:倉本徹
大道具:倉本工房
舞台美術:寺田万里奈
照明プラン:横原由祐
照明オペレーター:遠藤宏美
音響プラン・オペレーター:島猛
衣裳プラン:奥田努
ヘアメイク:大嶽典子
殺陣・振付:奥田努
宣伝撮影:大参久人
宣伝美術:大嶽典子
広告宣伝:宇佐見輝
監修:奥田努
制作:山崎智恵


文化庁「ARTS for the future!2」補助対象事業
企画・製作:演劇企画集団Jr.5、ヤマガヲク


まずは、しずちゃん(南海キャンディーズ)、結婚おめでとうございます。しずちゃんと佐藤さんは、このジュニアファイブの第11回公演「徒然アルツハイマー」(再演)で知り合い、交際が進んでこのたびの朗報となったわけだが、その間、しずちゃんと友達になったつもりの、小野&奥田は、深夜3時にしずちゃん宅を訪れたり、二連泊したりしていたらしい。お二人の交際のお邪魔にならなかったか、非常に不安を感じている。そんな中、それでも「白が染まる」へ出演してくれたしずちゃんは、本当にやさしいなーと思います。幸せになってね[黒ハート]


さて、今回の公演は、ジュニアファイブ史上最大のワークショップを開催して出演者を決定したため、新しい才能にたくさん出会うことができ、楽しい年末となった。
(ちなみにJr.5のワークショップは無料とのこと。)


ちなみに、私は、ダブルキャストのうち、Kキャストの日を観劇したため、感想は、Kキャストのものになることをお断りしておきます。
とある離島の港町。
この島に、ねじ工場がある。
社長の河内喜夫(中原和宏)は、妻に先立たれたやもめの69歳。娘が二人いるが、二人とも本土に住んでいる。工場は、社員の川向正志(國崎史人)とベテランアルバイトの宍戸久美子(大嶽典子)、そして、リゾートアルバイトの瀬野尾愛(寄川叶絢)が働いている。(リゾートアルバイトとは、リゾート地を訪れ、ついでにアルバイトもやってみるという長期滞在者向けのアルバイト募集)
ここで生産されるねじは、豪華客船のクイーンエリザベス号などに使われていて、宍戸はそのことに誇りを持っているが、新人の瀬野には、あまり伝わっていないらしい。毎日ねじ作るの、もう飽きた~という態度。
ある日、河内の孫、庄子泉(横室彩紀)が一人でこの島に現れる。家出らしい。翌日、両親の庄子和男(山下直哉)と雪恵(水野小論)が泉を連れ戻しに来るが、泉は帰ろうとしない。それとは別に、雪恵の妹、河内春子(小山あずさ)も一人で島に戻ってくる。そして、春子を追って、恋人の大滝高弘(渋谷盛太)も島にやってくる。
河内と従業員、そして河内家をよく訪れる近所の乾物屋、安喰善一(奥田努)は、予期せぬ大量の客にてんやわんや。そんな中、クイーンエリザベス号の引退の報が流れる。ねじ工場をたたむ選択を考え始める河内。長女の雪恵、次女の春子、そして孫の泉も、それぞれ人生の岐路に立っている。善一や正志は、島にこの先一生居て後悔しないのか…という思いが頭をかすめることもあったり、社員の話を断ってアルバイトを続けている宍戸も、リゾートアルバイトをしている瀬野も、それぞれ思うところはある。大滝は春子と結婚したいのに、クリック詐欺で100万以上払ったりする間抜けぶりで、春子を激怒させてしまった。
みんながわやくちゃな状態の中、納期直前に大切なねじが紛失してしまうという事件が起きた。みんなでねじを探しまわっているうちに、河内が、もうこのまま納品せずに仕事をやめてしまおうか…と言い出してー


前回公演「白が染まる」が重苦しい話だったせいか、後味のよい軽やかな作品になっていた。
長女の夫と、次女の恋人が、心優しく、俗人離れした雰囲気なのも、なんだか心地いい。そして、社員の正志が、リゾートアルバイトの瀬野(若くて可愛い)に対して、がっついた恋愛モードにならないのも好感度。瀬野が仕事に前向きになり、先輩の宍戸との関係(年齢の離れた女子同士、特に共通の話題もなく、指導もしづらい感じでぎくしゃくしている)を修復していく過程も気持ちがいい。
「晴、のち」では、すごく残念なパワハラ男を主人公にした小野脚本だったが、こういう作品も書けるんですよ、と言われたような気がして、今回は、気持ちよく観劇できましたよ~とお伝えしたい。
裏側に「加齢と廃業」とか、「過疎地に若者を縛りつけていいのか」とか、様々な問題をはらみつつも、それは、「気がついてくれたらいい」という扱いで、物語としては大団円。年末公演だし、これくらいの楽しい芝居がちょうどいいかも…と思った。


雪恵役の水野が、娘を愛するがゆえに厳しい母親を印象的に演じ、春子を演じた小山飄々とした雰囲気もよかった。宍戸役の大嶽も、アルバイトを指導したいが辞められたら困る先輩の忸怩たる思いや、若者について行けない中年の悲哀が見事で…ちょっと切なかった。あと、中原がいるだけで、安心できる座組だと思う。だから、若手をガンガン配置できたのだろうと思った。若手も含め、みなさん、ステキでした[黒ハート]


プロローグが終わるなり、出演者一同でセットを組み替える演出は、若い座組だけに、部活のような熱量を感じる場面だった。一番、運動量が多かったのは代表の奥田かもしれないが。


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