M&Oplaysプロデュース
「クランク・イン!」


作・演出:岩松了


照明:沢田祐二
美術:愛甲悦子
音響:高塩 顕
衣裳:伊賀大介
ヘアメイク:大和田一美(APREA)
演出助手:村田千尋
舞台監督:清水浩志
制作:近藤南美
制作助手:寺地友子
制作デスク:大島さつき
宣伝:ディップス・プラネット
宣伝美術:坂本志保
宣伝写真:渡部孝弘
宣伝衣裳:チヨ(コラソン)
宣伝ヘアメイク:APREA、RYO〔吉高由里子〕
宣伝動画:原口貴光
HPデザイン:斎藤 拓
プロデューサー:大矢亜由美
主催・製作:(株)M&Oplays


吉高由里子の久々舞台作品であり、共演に眞島秀和、そして岩松了作品ということで、これは観なければ…と思った作品。
一人の女優が撮影のためのロケ現場で溺死、一時撮影中止になった現場に再び撮影クルーが集結する。女優の死は、本当に事故死だったのか…みんなの心に疑念があった。そんな現場に、新たにキャスティングされた女優(吉高由里子)が現れ、人々の心の不安を煽っていく。
海外の映画関係者だったらとっくに市民権を失っていそうなクソ監督役に眞島秀和。こんなゴミみたいな男をリアルに演じるとは#59140;
映画でヒロインを演じることになっている大女優に、秋山菜津子不安でイラチになっている女優のイタさがじんじん伝わってくる。
ほかにも、長年、クソ監督の作品に出演している女優(伊勢志摩)だったり、監督の新たな愛人として映画に出演する新人(石橋穂乃香)だったり、大女優の付き人(富山えり子)だったりが、同じホテルの各部屋から撮影に通っているのを、二段組にした舞台上に配置、それぞれの部屋を行き来しつつ物語が進んでいく。
ミステリアスな物語は、しかし、解決を見せずにいきなり終了する。


これか、これが岩松作品か…#59140;


なんとも消化不良な内容だったが、そこに至る心理戦は面白かった。
ベテランの秋山眞島の好演が光る。そして、なんとも人を食った吉高の芝居が面白かった。