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エン*ゲキ#06「砂の城」観劇 [┣演劇]

エン*ゲキ#06
即興音楽舞踏劇「砂の城」


作・演出:池田純矢


音楽:和田俊輔、ハラヨシヒロ
音響:井上直裕
照明:大波多秀起
美術:根来美咲
歌唱指導:新良エツ子
振付:吉野菜々子
演出助手:高橋将貴、櫻井裕代
舞台監督:下柳田龍太郎
メイク:古橋香奈子、成谷充未
衣裳:村瀬夏夜
衣裳進行:伊藤優理
宣伝写真:京介
宣伝美術:田中ユウコ、渡部亜利沙
Web:蘭わかば
ライター:横川良明
PRディレクター:森欣治
キャスティング:梓菜穂子
制作協力:設樂敬子
共同プロデュース:山田泰彦、北村友香理
プロデュース:森脇直人
宣伝:ディップス・プラネット
票券:サンライズプロモーション大阪
主催:関西テレビ放送、サンライズプロモーション大阪、バール
製作:バール


国土を砂地に覆われた大海の孤島、アミリア。王位継承者ゲルギオス(池田純矢)は、ひどい暴君。いずれ国王になるのだから…と怖いものなし状態。しかし、国王が崩御してみると、実は、王位継承権を持つ庶子がいることが明らかになる。ゲルギオスは、庶子抹殺の指令を下す。
主人公テオ(中山優馬)は、領主アッタロス(野島健児)の娘、エウリデュケ(夏川アサ)と結婚、幸せの絶頂にいた。親友、アデル(鈴木勝吾)も二人の結婚を祝福していた。ある日、エウリデュケの奴隷のレオニダス(岐洲匠)が、王位継承権を持つことが判明、城に連れていかれる。
奴隷だったレオニダスは、貴族のような暮らしを始める中、自らの命の危険を感じ始め、脱走する。そして、故郷に戻って逃げ込んだ家畜小屋で、テオに匿われる。元の主人であるエウリデュケに迷惑をかけたくないので、元の屋敷に戻ることはできなかったのだ。食事を届けたりする中、テオとレオニダスはお互いへの愛を隠し切れず、とうとう一線を越えてしまう。(え、いきなりのBL[exclamation&question]
二人の関係を知ったエウリデュケとアデルーショックを受けたエウリデュケと、これまでエウリデュケへの愛をひた隠しにしてきたアデルは、これまた不義の関係を結んでしまい、もうわやくちゃ[爆弾][爆弾][爆弾]


この公演、角書がついていて、「即興音楽舞踏劇」となっている。
えー、どういうこと[exclamation&question]
と思いつつ観ていたが、関係者インタビューなどを観ると、本当に即興だったらしい。どうやったら、即興で群舞ができたりするのか、もう謎しかない。歌にしろ、ダンスにしろ、その道のプロが演じているわけだから、即興への対応も含めての生の舞台という部分は、もちろんある。そういう余裕(のびしろ)を含めて作品を作ることもある。でも、基本が即興というのは、めちゃくちゃ怖い。
特にミザンスをつけない作品であっても、何回か稽古、公演を重ねていくことで、なんとなく「ここはこう…」みたいな暗黙のお約束はできてくる。しかし、「即興音楽舞踏劇」という角書は、「そうなったら、敢えてそこを破壊する」冒険をさせる、という風に思われる。実際、1公演しか観ていないので、どんなふうに即興だったかを私は知らないのだが、きっと冒険に満ちた世界だったのだろう…と思っている。


架空の島の物語は、ギリシャ悲劇のような様相を呈していたが、原因は、運命ではなく、人の心にある…みたいなことを感じた。本当にひどい人も、本当にやさしい人もいないこの世界…みたいなことを考えながら、紀伊国屋ホールの空間に身を置いていた。
それにしても、鈴木勝吾池田純矢の演劇愛は、時々、こちらを不安にさせるほどのヒリヒリしたエネルギーだが、それを浴びるのは嫌いじゃない。また、エン*ゲキの舞台で二人の熱い戦いを観てみたい。
岐洲のレオニダスがBLにふさわしい美青年で、物語を盛り上げていた。


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