月組千秋楽、ライブビューイングで観てきました#59116;


なんか、ずいぶん、危険なとこに行っちゃったようですが(笑)、ま、日比谷にもゴジラさんいるしね。


どうしても千秋楽は目撃したいけど、生の劇場は一人でも多くのファンの方に観ていただきたいし…ということで、ライビュ狙いは最初から決めていた。
でも、抽選外れてしまって、けっこう追い詰められたのですが…無事、発売日にゲットすることができました#59144;ライビュは11時発売なので、他の公演とバッティングすることがないせいか、これまでもどうにか都内の映画館で鑑賞できている。


ライビュのいいところは、アップを観たいところで寄ってくれるし、手拍子など「お約束」にとらわれることもなく、なんなら飲食しながら観られるし…。
あと、劇場で観ていると、たまにすごくマニアックなところを見てしまっていて、重要なものを観ていない…ということがあるのですが、重要な場面は余すところなく拾ってくれるというのも、ライビュならでは。
今は、東宝の千秋楽については、全公演ライビュを行う流れになっている。トップや退団者以外の生徒を応援している場合は、映像に映らない可能性があるものの、トップや退団者の千秋楽を楽しみたいのであれば、友の会に裏切られても、ライビュという強い味方があるな~と、強く感じている。


さて、今回は、2番手スターの退団ということで、公演後に「さよならショー」が行われた。
さよならショーを観ながら、
「これ、どういう風に進んでいくんだろう、全然予想できない。そういえば、珠城さんて出るのかな#59139;」
とか、初心者みたいなことを思ってしまったのは、そう、私が、2番手さよならショーを観たことがないからだ。トップスターのさよならショー、トップ娘役のさよならショーは、複数回観ているけれど…と、閃いて、そうだ、それこそが、今回の公演を取り巻く地雷のすべてじゃないか…と、あらためて感じたり。
さよならショーの終りに、トップスターは、どの位置に立っているのか、とか、今まで考えたこともない疑問が、目の前で解消されていくのに、わくわくしている自分もそこにいた。
しんみりせず、誰もが楽しめるように考え尽されたさよならショーだからこそ、そんな気分になれたのかもしれない。さよならショーは、退団者本人の意向をもとに構成されるので、みやちゃんという人は、よい空気を作る天才なんだろう、と思った。


「グランドホテル」の男爵とオットーとして歌い踊る珠城さんとみやちゃん。みやちゃんは、白の長いひらひらの変わり燕尾の裾に気を付けながらチャールストンを踊る。珠城さんは、ラインストーンがいっぱいついたタキシード。
最終的に、その他の出演者は、男役はタキシード、娘役はピンクのドレスで整列する。そうか…さよならショーのある公演では、ショーの衣装ではなく、さよならショーの衣装で退団者挨拶を聞くことになるんだな…。
退団者挨拶は、組ごとに雰囲気が違う。星組は芝居っけたっぷりが基本。月組はすごくナチュラル。みやちゃんは、一言一言を区切ってハッキリと発声するのは星組出身者らしく、それでいてセリフのようでなくナチュラルな生の言葉になっているのが月組っぽかった。よきハイブリッド。
そして、トップスターの挨拶も、羽根のない状態でするんだな…とか、なかなかない光景を胸に刻む。最後の歌唱は、「フォーエバー宝塚」。退団者は、リズムを取って体を揺らさないんだな…。あ、でも、他の組はそうじゃなかったかもしれない…。
カーテンコールもつつがなく進み…これ以上緞帳は上がらないだろうな…という状態になった時、それでも止まらない拍手に、これってトップスターが幕前に出てくるパターンだよな…自分じゃない人を待って拍手している人の前に出ていかなきゃならない気持ちってどんなだろう…と胸が痛かった。
でも、ご存じの通り、珠城さんに連れられてみやちゃんも出てきた。トップコンビ同時退団の時は、トップコンビ両方が出てくることはあれど、こんなのは想像してなかった。でも、これって最高の落としどころだと思った。
みやちゃんの退団が発表されてから、本当に色々なことがあった。
珠城さんのファンも、みやちゃんのファンも、月城さんのファンも、みんな辛かったと思う。
すべてが昇華されることはないかもしれないけど、あぁ、すごいな、みやちゃんは天使かもしれない…と思った。直接関係ない私も、心が沈むことが多い日々だったが、ありがとう#59116;という気持ちで家路についた。


これからの月組も、これからのみやちゃんも、よき日々が続きますように#59126;
そして、勝手ながら、女優デビューをお待ちしています。