月組大劇場公演を観劇してきました。感想は、箇条書き形式で。



・宝塚の桜は満開間近といった感じ。いつも合格発表の時期に合わせるように咲いてくれる花の道の桜を撮影しました。こちらは、午前中に撮影したもので、その後、お天気は崩れます。私が、ロッカーに傘を入れて観劇すると、必ず雨に降られる…すでにお約束です…#59136;#59136;#59136;


・先にバウホールを観劇し、大劇場は、15時公演を観劇しました。


・お芝居は、齋藤先生の「夢現無双」。昔、「巌流」という公演に通ったことを昨日のことのように思い出したり…恐ろしいことに、15年前でした…#59134;#59134;#59134;


・冒頭、まさかの小次郎から始まって…そっか、齋藤先生は、佐々木小次郎が好きなんだな~と、納得。そして、「巌流」が佐々木小次郎を主役だと言いながら、結局、小次郎と武蔵のW主演にしか実質見えなかったように、今回も、武蔵と小次郎、両方が主役の物語に見えた。そうじゃなきゃ、二人が戦う意味がない。そして、宝塚というヒエラルキーのある世界において、二人が主役に見える構成は、そう簡単に醸成できるものではない。齋藤先生は、「巌流」では同期のスターを武蔵役にすることで、「夢現無双」では2番手が上級生という月組の特性を生かして、武蔵と小次郎を並び立たせることに成功している#59131;


・一方で、そもそも、巌流島の決闘まで別々の人生を歩んでいる武蔵と小次郎なので、両者をしっかり描こうとすると、どうしても散漫な作品になりがちだし、「巌流」より上演時間が短かったこともあって、スケッチの連続のような場面展開になってしまい、観ているこちらは、眠気と戦うような展開になっていた。そして、負けた…#59137;


・武蔵といえば、二刀流。でも、巌流島の決闘では、彼は木刀で戦っている。その辺の経緯が出てこなくて、なんかもやもや…#59144;テレビドラマなんかだと、この決闘用に特製の木刀を削っていたりするんだけどな。武器に拘るのではなく、実力勝負で勝てる話にしたかったのかな#59139;でも、遅刻の言い訳はちゃんとしていたり、どうも一貫性がな#59132;


・まあ、一番、納得がいかなかったのが、お通(美園さくら)の存在。いなくても、成立するよね、この話#59139;むしろ、朱実(叶羽時)の方が魅力的に描けている気がした。吉野太夫(海乃美月)は、言わずもがな。まあ、「巌流」には、お通、出てこなかったしな#59134;


・ショーは、藤井先生の「クルンテープ」。タイを舞台にしたショー。これまでもアジアを舞台にしたショーというのは、わりとたくさんやっているのだが、タイ一国に絞って…というのは、珍しい。衣装に金×緑が多いのは、エメラルド寺院を彷彿とさせる#59130;


・藤井先生の作品には、いわゆるオネエキャラが出ることが多々あるが、今回は、ミス・インターナショナル・クイーン・コンテストを行うほど、ニューハーフ文化の発達しているタイが舞台ということで、笑いに転化させないニューハーフの場面が出てくる。なんか、宝塚も時代が変わりつつあるのかな…という気持ち。変に毒々しく演じなかった輝月ゆうまは、さすが#59138;


・ちなみに、四角関係の場面も、ありちゃんの役がニューハーフに見えてしまったけど、あれは女性だったのかな#59139;


・あと、タイといえば、ムエタイですよね。ムエタイなんだろうな…と思う場面、カッコよかったけど、なんで裸足じゃないんだろう#59139;ムエタイは、研ぎ澄まされた裸足の爪先が美しいのに…#59136;#59136;#59136;


・全体的には、これまでのアジアショーの中では、よい出来だと感じた。ちなみに、黒燕尾の場面は、こちらの持ち方になってましたね。ANJU様振付では、致し方ないか。みやちゃんのラストは、できれば、違う方がよかったなぁ…(個人の感想です)