東京都美術館の企画展示「ゴッホ展」に行ってきました!



でかい字で、「ゴッホ展」と書いてありますが、正式な名称は、「ゴッホ展ー響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」のようです。



上野の公園口から、10分くらい歩きますかね。暑かったので、お彼岸近いというのに、ちょっと汗かきました。



こちらも、前売券を時間単位で販売していて、当日分の窓口チケットは、休日だと売り切れちゃうみたいですね。12月までやっているので、11月前半くらいが、チャンスかな#59139;
ゴッホという画家の「ひまわり」じゃない部分、そして「ひまわり」へ至る道が、腑に落ちるような、展覧会でした。


ちなみに、「ゴッホ展ー響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」というタイトルは、けっこう語弊があるかも…です。基本的なコンセプトとして、この企画展は、クレラー=ミュラー美術館所蔵の絵画を中心に、ファン・ゴッホ美術館から4点の絵画の貸出しを受け、ゴッホの画家としての生涯を紹介している。
「響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」とか言うと、恋人か何かのようだけど、それも全然違っていて、ヘレーネ・クレラー=ミュラーという美術収集家がいて、彼女は、夫のアントンと共に、生前からゴッホの絵画を大量に購入しており、ゴッホが死後、わりとすぐに売れるようになったのも、その価値を見出して、定期的に購入していた彼女の存在が大きかったと言われる。
さらに、ヘレーネは、自身のコレクションが散逸しないように、美術館を建て、初代館長に就任する。建設途中、夫の事業がうまくいかなくなっても、美術品を国に貸し出して費用を捻出するとか、けっこう交渉力のある女性だったようだ。
ゴッホの遺族(ゴッホの弟・テオの子孫)からゴッホ財団に貸し出された作品を展示しているファン・ゴッホ美術館と、このクレラー=ミュラー美術館が、ゴッホの作品を所蔵している二大美術館となっている。ゴッホ美術館の展示品は、遺産として残されたものだが、クレラー=ミュラー美術館の展示品は、すべてヘレーネが購入したもの。無名の画家だったから、それほど高くはなかっただろうが、それでも、すごい根性と財力だな~#59142;
さらに、クレラー=ミュラー美術館の展示品のすごいところは、ゴッホの生涯をほぼ網羅しているところ。ゴッホというと、どうしても、ポスターにもなっている、この絵のようなタッチを思い出す。



しかし、このタッチにたどり着くまでに、彼は多くの画法を試している。3年間素描だけを描き続けた時代からの流れが、網羅されていて、新印象派の点描画法を試した作品も展示されていた。少しずつ、ゴッホがゴッホになっていく、その過程が丁寧に紹介されていて、勉強になる展覧会だった。それと、ゴッホ以外、たとえば、スーラの絵など、クレラー=ミュラー美術館自慢の所蔵品が展示されているので、そちらもお見逃しなく#59140;


音声ガイドは、鈴木拡樹様。もうねー、ヘッドホンから鈴木拡樹…#59117;#59117;#59117;おススメです。ゴッホ役として、語る#59130;みたいな場面もあるので、お芝居を観ているような楽しみ方もできるかな。こういう制作手法、ゆうひさんがガイドをやった「新印象派展」と同じパターンですね。同じ会社が作ってるのかなぁ#59139;
上のポスターの絵(糸杉と星の見える道)で、拡樹さんが、「三日月」という単語を発するのを聞いて、さらにドキドキしちゃいました。勝手に私の中では、「糸杉と三日月の道」になってしまってます#59130;#59039;
(一部、本展アンバサダーの浜辺美波さんも登場しています。こちらもステキよ#59126;)