スペシャルステージ
「Delight Holiday」


作・演出:稲葉太地
作曲・編曲:太田健、高橋恵
振付:御織ゆみ乃、若央りさ、平澤智、AYAKO
装置:國包洋子
衣装:河底美由紀
照明:氷谷信雄
音響:山本浩一
サウンドプログラマー:上田秀夫
映像:西川智彦
小道具:今岡美也子
歌唱指導:KIKO
演出助手:町田菜花、指田珠子
舞台進行:香取克英
舞台美術製作:株式会社宝塚舞台
演奏コーディネート:ダット・ミュージック
制作:井塲睦之
制作補:恵見和弘
制作・著作:宝塚歌劇団
主催:阪急電鉄株式会社


幸せな、こんなに幸せな宝塚の公演が、あるのだろうか…#59116;


そんな感想を持った。
宝塚の公演は、たとえば、市川文化会館の公演であっても、私的には、今回の舞浜と同じような距離感なのだが、こんな風に舞い上がったことはないし、自分が、宝塚ファンという立場でなく、たまたま近所で宝塚の公演があったから来てみたら、どう思うだろう…という視点で舞台を観ていた。なんで、そんな気持ちになったのか、不思議なのだけど…。
やっぱり、舞浜アンフィシアターという劇場が、宝塚にとって、初めての場所というよりは、アウェイな場所だということもあるのかな#59139;一方、私には、けっこう馴染みのある劇場なので、いつもの宝塚ホームグラウンドの各劇場とは、印象が違ったのかもしれない。
そして、そんな視点で観た私は、初めて宝塚を観た時のように、もう一度、タカラヅカに恋をしてしまった…#59140;
それは、ほんとうに幸せな時間だった#59126;


舞浜アンフィシアターは、シルク・ドゥ・ソレイユの常設劇場だったものを、公演終了後に改修して、オープンした劇場。舞台の作りや客席の配置などは、シルク・ドゥ・ソレイユ上演時から、ほぼ変わっていない。舞台が客席に円形に張り出し、客席は、その張り出し舞台を囲むように200度を優に超える角度で配置されている。ほぼ三方を客席がぐるりと取り囲み、東京宝塚劇場を超える客席数でありながら、すべて1階席という、実に特徴的な劇場。
それでいて、舞台の背景部分には、意外と尺があって、背後のスクリーンに投影される映像も、かなりクリアに見える。


そこに浮かび上がっているソフト帽の映像が、動き始めるところから、ショーは始まる。
そして、スクリーン上で、かっこよく踊り始める生徒たち。下級生から順に、まずスクリーンで踊る生徒に名前がローマ字でクレジットされ、舞台上に本人が登場・同じダンスを踊る…という形で、3人~1人くらいの少人数で紹介されていく。
出演者の誰が誰だかわからない初心者でも、なんか、紹介しようとしてくれる、誠意は伝わる設計だ。
鳳月杏、仙名彩世が、スターっぽく登場した後、満を持して、明日海りおがセリ上がる。


アンフィシアターは、中央にセリが一基あるだけで、それが、装置ごとセリ上がるような、バカでかいものなので、スターが一人でセリ上がるのは、ちょっと不思議な感じなのだが、セリ上に乗っている装置が、斜めにカットされたもので(そのため、セリ上は急なヤオヤ状態…#59142;)、この装置によって、サイズ感の不思議は解消される。


そして、この公演、多くの宝塚のコンサートの常として、ペンライトを販売している。このペンライトを使って、花組のスターさんたちと一緒に簡単な振付で踊れるところも盛り上がれる。ペンライトを使ったダンスはすごく簡単なので、すぐにその場で覚えることができる。こういう一体感が、実に楽しいし、まあ、こういう試みは、本公演のショーでも行われているのだが、自分の参加欲が全然違った。なんだろう、これは…ディズニーマジック#59139;
(舞浜アンフィシアターは、東京ディズニーリゾートの中にあります。)


主題歌「Delight Delight」で盛り上がった後、まずは、ジャズのコーナーへ。
ピアノを模した装置がセリ上がって来て、それを演奏する体で、明日海がピアノの前に座るのだが、その時に、「音楽学校以来#59139;あ、最後の新人公演以来…」と語るのを聞いて、めちゃくちゃ懐かしさがこみあげて来た。これは、宝塚ファンとして。私が、月組新人公演を観始めた最初の公演…#59126;


続くこたつを使った娘役(仙名・芽吹幸奈・白姫あかり・城妃美伶)のショートコントは、微妙に寒かったが、映像を使った花組の他のチーム紹介は面白かった。でも、DSメンバーが抜けてたけど…#59134;


続いて、明日海のソロで「楽園」(THE YELLOW MONKEY)。
ここでは、鳳月・優波慧・聖乃あすかが背中のパックリ開いたロングドレスで明日海と踊る…というのが、見どころ。いやー、皆さん、お美しい&なんか怖い…#59120;肩甲骨まで美しいのですね、タカラジェンヌは…#59116;
大階段がない公演なので、小階段を使って、舞台上に起伏を付けているのだが、その小階段&盆回しで、明日海の歌を見せ、その後、固定した状態で、鳳月が階段上に登場する…みたいに、装置の使い方も自在で、すごいな…と思うことしきり。


J-POPが登場したことで、ここから、平成30年分のヒット曲メドレーへ。
その年の一番のヒット曲を選んだというよりは、前後の曲とのつながりを考えつつ、でも、あーなるほど、この選曲は納得#59138;の30曲でした#59120;





元年
Diamonds
プリンセス プリンセス
娘役のみなさん


2年
おどるポンポコリン
B.B.クイーンズ
下級生娘役


3年
愛は勝つ
KAN
聖乃あすか


4年
君がいるだけで
米米CLUB
優波慧


5年
EZ DO DANCE
TRF
城妃美伶


6年
恋しさと せつなさと 心強さと
篠原涼子 with t.komuro
更紗那知


7年
ズルい女
シャ乱Q
鳳月杏


8年
LA・LA・LA LOVE SONG
久保田利伸 with NOMI CAMBELL
鳳月・城妃


9年
WHITE BREATH
T.M.Revolution
明日海りお@トロッコ


10年
HOT LIMIT
T.M.Revolution
全員


11年
LOVEマシーン
モーニング娘。
娘役のみなさん


12年
サウダージ
ポルノグラフィティ
明日海りお


13年
天体観測
BUMP OF CHICKEN
数名


14年
きよしのズンドコ節
氷川きよし
聖乃あすか


15年
雪の華
中島美嘉
仙名彩世


16年
瞳をとじて
平井堅
鳳月杏


17年
POP STAR
平井堅
優波慧


18年
気分上々↑↑
mihimaru GT
娘役のみなさん


19年
愛唄
GReeeeN
男役数名


20年
羞恥心
羞恥心
男役数名


21年
涙サプライズ!
AKB48
娘役のみなさん


22年
Gee
少女時代
娘役のみなさん


23年
フライングゲット
AKB48
娘役のみなさん


24年
女々しくて
ゴールデンボンバー
男役数名


25年
RPG
SEKAI NO OWARI
数名


26年
千本桜
和楽器バンド
芽吹幸奈


27年
Doragon Night
SEKAI NO OWARI
数名


28年
Hero
安室奈美恵
仙名彩世@トロッコ


29年
EXCITE
三浦大知
鳳月杏


30年
U.S.A.
DA PUMP
全員



ソロ以外は数名という書き方になってしまいましたが、お許しください。
あと、千本桜って、初音ミクのは、2011年(平成23年)のものだし、タイトルももう少し色々書かれていたように思うのですが…どなたか、ご存じでしょうか#59139;


⇒奈々さまに教えていただきましたので、表を修正します。ご協力ありがとうございました#59116;


この場面の感想から、別記事に書きます。