今年のGW旅行は、宝塚大劇場からスタートした。


大劇場公演は、星組。お芝居は、谷先生の「ANOTHER WORLD」
チョンパからのスタートは、気分もあがってよい#59125;
しかし…一ヶ月を超える大劇場公演を落語ネタでやるとか…谷先生、無謀すぎる#59134;
今、NHKで不定期に落語ドラマを放映している。語りは落語家が担当し、有名俳優がそれに合わせて当て振りをする、という斬新なドラマで、何度も新作が放映されているので、ある程度人気があるのだろうと思う。野々すみ花も出演していたので、宝塚ファンの方も多くご覧になっているかもしれない。
その番組をご覧になった方はお分かりだと思うが、俳優たちはふだんの演技とはまったく違う、かなりオーバーアクションで楽しげに演じている。落語に登場する人々は、普通の市井の人間だが、個性はかなり強い。ハイテンションな人物も多い。
ドラマだから、テンションを上げて撮影に臨むことも、俳優としての力量と思うが、これを一日2回公演するというのは、既に人間としてのなにかを超えているような気がする#59134;#59134;
紅ゆずるがトップの星組しか、こんな暴挙はできない、という谷先生の確信犯っぷりがおそろしい#59136;#59136;
てか、ならできる!…むしろしかできない!というのはわかるが、組子は一人じゃないんでね…#59132;みんな同じテンションを保てるかというと……ほんと、ムチャな御仁だす#59132;


江戸、上方、有名、無名、現役、復刻…色々な落語を組み合わせて、「はからずも」あの世へ行ってしまった若き恋人たちのてんやわんやなANOTHER WORLD物語が、繰り広げられる。
これをどのように感じるかは、観る人の好き嫌いが大いに影響するような気がする。
初見はあっけに取られている間に終わったので、東京で観る時、どんな感想になるか、楽しみにしています#59142;もっともっとこなれてくるだろうしね#59120;


ショー「Killer Rouge」は、齋藤先生絶好調#59130;といった感じ。
漢字四文字のタイトルが開演前に映し出されるあたりは、「宝塚夢眩」を思い出す。
次から次へと場面が転換し、あっという間の55分だった。
104期の初舞台ロケットは、可愛らしい桜色の衣装。でも…さくらルージュってなんだ#59139;今回のショータイトルは、「Killer Rouge」。星組のキラーコンテンツ“紅”をタイトルにしたものだろう。
その一場面に、桜のロケットがあるのは、全然気にならないし、むしろ、トップさんが紅で、初舞台生が桜色というのは、好対照になっている。が、その背景の文字と掛け声の「さくらROUGE」って…桜色はルージュじゃないし(カテゴリーとしてピンク)、桜色の口紅#59139;なんて思ってしまった。
音咲いつきのエトワールは、斬新。こういう深みのある美声のエトワールもいいよね#59116;と思った。 また、芝居・ショーともに、音波みのりの美しさが際立っていた。こんなに活躍していると、不安になってしまうお年頃だが、美しく花のある女役さんには、いつまでも大活躍してもらいたい。星には柚長(万里柚美組長)という、素敵なお手本があるのだから。