わりと桜の季節に宝塚に行くことが多い気がします。昨年も行きましたね#59126;


花の道の桜は、こんな感じでした#59128;


さて、今回観劇したのは、宙組公演「カジノ・ロワイヤル~我が名はボンド~」、宙組トップコンビ、真風涼帆&潤花のサヨナラ公演であり、作・演出は、巨匠小池修一郎先生#59140;
友の会が珍しくお友達になってくれたチケットで、ありがたく観劇させていただきました。
というわけで、いつものように、箇条書き形式で感想を記載していきたいと思います。


・冒頭、007ミリシラの宝塚ファンに向けて、時代背景、SPYの仕事、各国の情報機関の名前…など真風ボンドの丁寧な解説が入る。さすが、親切設計の宝塚#59116;
・舞台は1968年のヨーロッパ。ってことは、すごく近くで「プラハの春」(2002年星組)が繰り広げられていたんだろうな#59131;
・「憂国のモリアーティ」好きとしては、「憂国…」のキャラクターの一人であるジェームス・ボンドをついつい思い出してしまう。(「憂国…」では、進退窮まったアイリーン・アドラーが女であることを捨ててジェームス・ボンドとしてモリアーティ陣営に加わる。長男のアルバートは、MI6のトップ“M”でもあるため、MI6の仕事の一部にモリアーティプランが紛れ込まされている。)マネーペニーちゃんも出てくるしね#59126;(むしろ、マネーペニーが007のキャラクターだったことを今回初めて知った#59142;)
潤花の絶対領域が最強#59130;
・男性側の登場人物がキャラクターとして誰もかっこよくないんですけど…#59134;(もちろん男役としてはかっこいいですよ、みなさん#59117;)
・そんな中で、唯一、私の心に響いたのは、CIAのエージェント、フェリックス(紫藤りゅう)。退団ご祝儀なのか、それともイケコのキャラクター設計に問題があるのか、私が異常なのか…#59144;
・そもそも、007って、女性にとって魅力的なキャラクターなのだろうか#59139;彼は女性を愛さない。というのは、この映画に出てくる女性は、ほぼ一般人ではない。たいがいどこかのエージェント(スパイ)なので、ベッドを共にしても、それは相手の誘惑に乗ったに過ぎない。でも、据え膳は絶対に残さずいただくらしい。007という映画は、酒池肉林と、おもちゃみたいな兵器がバンバン出てくるだけのシリーズで、男性は好きかもしれないけど、女性は、こういう映画、そんなに好きじゃない気がしている。なので、宝塚のジェームス・ボンド様は、酒池肉林のない爽やかなイケメンだった#59131;
・で、本当はエロが売りの作品なんだけど、趣向を変えて品行方正にすると、どうして今度は、ロリ風味の話になるんでしょうね#59139;
・なんだか、「カリオストロの城」のような雰囲気を感じてしまった#59134;
・あと、敵キャラがあまり強そうではない。都合よく、ボンドたちが危機を回避していく様は、どうも盛り上がりに欠ける。これは、原作小説自体が、そもそも敵キャラせこすぎという理由もありそうだが、「オーシャンズ11」では、ハラハラさせる場面を色々作ってくれた小池先生なので、もう少しなんとかならなかったのか…と思った#59132;
・ヒロイン潤花は絶対領域が神なので、特に不満はないが、天彩峰里春乃さくらの衣装は、せっかくの007なのだから、ボンドガール風にもっと攻めてほしかった#59136;
・真風の魅力を描き出すのに、007ってもしかして違うのかな~などと考えながら、帰路についた。