先日、今の部署になってから、初めての接待業務を体験した。

とはいえ、大昔は、毎夜のごとく接待に駆り出されていた。
“酌婦”として。
酌婦というのは、非公認の娼婦を意味する言葉でもあるから、“酌婦として宴席に来い”なんて、相当セクハラな命令だが、その頃は、そんなセリフが当たり前の時代だった。
と同時に、昔は接待もいいかげんだった。
接待の報告などなく、領収書や請求書が飛び交っていた。
誰を、何の目的で接待するのか、何も言わなくても、誰にも咎められなかった。
私もずいぶん会社のお金で呑んだり食ったりしたものだが、だからといって、おいしいとか、嬉しいとかは思わなかった。

今は、接待もずいぶんと変わった。
女子社員だから…と、酌婦として参加させられることもなく、参加する時は、ちゃんとメンバーの一員として会話に参加させられる。
すると、会社のお金で、望んだメンバーでもない人との食事なのに、ちゃんとおいしく、楽しく過ごすことができた。

OLとして様々な時代を体験してきたが、こういうことだけは、変わってよかったなと思う。