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スタジオライフ公演「はみだしっ子」観劇 [┣Studio Life]

舞台
「はみだしっ子~White Labyrinths~」


原作:三原順((C)三原順/白泉社)
脚本・演出:倉田淳


舞台美術:乘峯雅弘
照明:日下靖順(ASG)
照明オペレータ:盛川圭登(ASG)
音響:竹下亮(OFFICE my on)
舞台監督:倉本徹
衣裳:竹内陽子
ヘアメイク:MUU
演出助手:宮本紗也加
宣伝美術:田代裕子
Special Thanks:鈴木俊裕、前田太郎、笹生那実、柴咲美衣、合田雅代、立野昧、三戸亜耶「I knew I loved you」from『UTOPIA』
制作:Studio Life、style office、奥田英子
協力:白泉社、T-gene、BACSエンターテイメント、東容子、小泉裕子


スタジオライフの「「はみだしっ子」シリーズも3作目。
前回までは3チームで上演していたが、前回公演をもって、TRK(トランク)チーム(山本芳樹・岩崎大・緒方和也・田中俊裕)が卒業したため、今回は2チーム。そのうち、BUS(帽子)チームのメンバーが、グレアム役久保優二の退団もあって、半分を入れ替え、CAPチームとして再生した。TBC(タバコ)チームは、同じメンバー。そんなわけで、三年間ずっとやっているメンバーVS初めましてさんのいるメンバーという面白い対比になった。
また、物語も、これまでの、エピソードを重ねていくスタイルから、「雪山」というひとつのクライマックスを描く…ということで、だいぶ雰囲気が変わった。(重くなった。)
そんな中、装置は、乘峯さんの“階段と街灯”を引き続き使っていて、これがあれば、「はみだしっ子」の世界観にすーっと入っていける気がする。階段を使ってバスの車内を表現するなど、なるほど[exclamation]という感じ。
客演の田中彪さん、八島諒さんの熱演もあって、ドキドキハラハラの作品になったが、ここでは終われない内容。次回はいつ上演されるのだろうか[exclamation&question]


<ものがたり>(配役は、TBCCAP順で記載。一人しかないのはシングルキャスト)
シドニー(田中彪)の庇護下にあったはみだしっ子四人は、雪山に行くと言って、旅立って行った。シドニーは、親友のアルフィー(船戸慎士)に四人を後を追うように依頼する。
四人は、雪山に、いつになく大きな期待をしていた。そこに行けば、何かが変わるような、そんな期待をそれぞれが抱いていた。しかし、吹雪が彼らの行方を阻む。バスは大幅に出発が遅れていた。
ようやく出発したバスの同乗客は、歌手のシャーリー(石飛幸治)とそのマネージャー、ギィ(曽世海司)、謎の青年、ジョイ(澤井俊輝松本慎也)、一人で乗車している少女、アンジー(八島諒伊藤清之)、若い男(吉成奨人)、若い女(鈴木宏明)、眼鏡の紳士(富岡良太)、そして最後に乗車したアルフィー。
しかし、途中で進行が難しくなり、運転手(宇佐見輝千葉健玖)は引き返すとアナウンス。それをジョイが強引に進ませる。実はジョイは銀行強盗で、山に逃げ込むつもりだったのだ。
バスは横転し、運転手は死亡。乗客は、命からがらバスを後にする。
吹雪の中、キャンプをして助けを待つ人々。しかし、グレアム(仲原裕之関戸博一)は、事故の際、マックス(伊藤清之八島諒)を庇って古傷を痛め、満足に動けない。マックスは、何故か、ジョイの後を追って付きまとうが、グレアムは、彼が銀行強盗であることを知り、慌てて、アンジー(松本慎也宇佐見輝)らが追いかける。
マックスは無事だったが、ジョイは、行き場を失くして、彼らの前で拳銃自殺する。
実は、マックスには、雪と拳銃にまつわるトラウマがあり、その上、ジョイの自殺現場を目撃したことから、情緒が不安定になる。同じように、歌手のシャーリーも、ステージをキャンセルせざるを得なかったことから、神経過敏になり、薬が手放せない状態。また、シャーリーは、痛みを抱えるグレアムに薬を分けてくれる。が、彼女が皆を慰めるために歌った時、へたくそ!と、苛立った若い男に侮辱したため、シャーリーは吹雪の中、飛び出していく。
吹雪が止んだ後、若い男女と眼鏡の紳士、そして少女のアンジーは、山を下りると言い出す。グレアムが動けないはみだしっ子たち、彼らを見守るアルフィー、そしてシャーリーの帰りを待つギィは、山に残ることを選んだ。
サーニン(千葉健玖澤井俊輝)は、スキー板を持っていたので、助けを呼ぶと言って、単独で山を下りる。
ギィは、シャーリーのことで憔悴し、ふとしたことから、大きな声を上げ、その声に驚いたマックスが拳銃を発砲、ギィは即死した。
サーニンは、奇跡的に救助隊に助けられるが、先に山を下りた4人は、雪崩に巻き込まれて死んだ。シャーリーの遺体も発見されたが、何者かに刺殺されていて、彼女のバッグは、山で死んだ女が持っていた。そして、そこには、ヘロインが入っていた。
ギィの死体を始末できず、自殺し損なったアンジーは、一人、救出にやって来たシドニーに救われる。アンジーが二人いたために、はみだしっ子の方のアンジーは、遭難者の人数にカウントされていなかったのだ。シドニーは、ギィの死体を自分の墓(社会的に葬られた時、墓まで作られていた)に隠し、アンジーも匿った。
アンジーも帰って来ない、サーニンの無事もわからない、マックスの無意識の犯罪をどう隠すべきか、シャーリーに薬を返すために後を追いかけるべきだった…後悔と薬の影響でグレアムは精神に異常をきたしていた。こうして、はみだしっ子たちは、バラバラになってしまうー


というところで終わったですよ[爆弾] 
続き…続きを早く見せて[exclamation×2]


ということで、出演者感想を簡単に。
TBCチームのバランスの良さは、さすが3年目のチームだな[exclamation]と思う。また、とにかく可愛い伊藤が、ずっと使われ続けたことで、演技面でも充実、可愛さを武器にできたことを今回強く感じた。
堅実にグレアムを演じてきた仲原は、こういう展開になると、華やかさがない分、シリアスにつらい芝居。演劇としてはまったく問題ないが、私はライフにもうちょっとエンターテイメントを求めているらしい。そういう意味で、松本のスター性は、さすがライフの看板役者だと思う。
千葉は身体能力も高いし、どんな役でも、伝える力が強くて、サーニンの気持ちがすごく理解できた。
澤井のジョイは、バカなことやって、どうにもならなくてあっさり自殺するキャラが似合いすぎる。少女アンジーの八島は、見た目それほど可愛くないのに、観ているうちに、なんか可愛いな…と思えた。客演でちゃんと女の子になるの、たいへんだったよね。ありがとうございます[黒ハート]
一方、CAPチームは、3年目の宇佐見澤井、初めましての関戸八島…という微妙に噛み合っていないメンバーだったが、個々の演技は、見るべきものがあった。特に初出演の関戸は、グレアムを地味になりすぎず、華やかに演じていて、やっぱ、スターさんだなーと思った。ただ、宇佐見澤井の青さを肯定するには、久保のグレアムがちょうどよかったんだよなぁ~。この辺が配役の妙かな。八島は、普通に可愛かったが、なにしろ伊藤の可愛さが犯罪的なので、ちょっと損していたかも。
松本のジョイは、なんつーか、上手すぎる。カッコいいし、上手いし、あなた、ズルいわ。
運転手の千葉が、真面目な運転手感が伝わって来て、好感が持てた。
シングルキャストとしては、石飛曽世が、本役以外にも常にニコイチで登場し、出るたびに男女が逆になっている辺り、笑っていいところじゃないのに、クスっとしてしまった。船戸は安定感がハンパない。吉成は、若い男のイケズな感じと、キャシーの可愛いらしさが、どちらもステキだった。鈴木は、若い女がめちゃくちゃ綺麗だった。
シドニー役の田中は、超イケメンだったけど、鬘がイマイチだったかな。もっと高い鬘を使わせてあげたかった。客演なんだし。見た目と雰囲気は、退団した久保のシドニーを思い出す感じ(つまり、好き[黒ハート])だったけど、声とキャラは高根氏だったらしい(笑)この記事を書くために、田中彪を調べたら、え…田中聖の弟さんなの…[exclamation&question]兄と弟がジャニーズなのか…そら、イケメンだわな…。てか、田中家、みんな変わった名前なのね。
ライフの芝居に合うと思うので、また、客演してください。
ブラジャーの洗礼を受けた八島さんもね。


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