「るろうに剣心」観劇 [┣ミュージカル・音楽劇]
浪漫活劇「るろうに剣心」
原作:和月伸宏
脚本・演出:小池修一郎
音楽監督・作曲・編曲:太田 健
作曲・編曲:青木朝子
美術:松井るみ
照明:笠原俊幸
音響:大坪正仁
振付:桜木涼介、本山新之助、謝 珠栄
殺陣:栗原直樹、六本木康弘
立師:市川猿四郎
衣裳:半田悦子
ヘアメイク:宮内宏明
映像:奥秀太郎
サウンドプログラマー:上田秀夫
歌唱指導:山川高風、満田恵子
音楽監督補:太田裕子
稽古ピアノ:中野裕子
演出助手:坂本聖子、伊達紀行
舞台監督:二瓶剛雄
宝塚で小池先生が手掛け、その後、他の舞台に展開された作品はどれくらいあるだろう。
その最初の作品は、一路真輝がタイトルロールを演じた「エリザベート」になると思う。それ以来、話題作りという意味もあるのだろうが、宝塚での上演時に主役を演じた女優が、退団後に同じ作品のヒロインを演じるということが、繰り返されてきている。
「エリザベート」の一路真輝、春野寿美礼、瀬奈じゅん。(「エリザベート」については、再演を重ねる中、エリザベート役を演じた娘役・花總まり、蘭乃はなも同役を演じている。)
「スカーレット・ピンパーネル」の安蘭けい。
「1789」の龍真咲。
どれも話題になったが、今回の「るろうに剣心」は、さらにぶっとびの企画となった。
退団し、女優となった早霧せいなが、宝塚時代と同じ剣心を演じる、というのだ。
男優の中で。殺陣もあるのに。
宝塚時代、主演した公演すべての観客動員100%超えという記録を打ち立てた早霧は、女優になっても、どでかいことをやっているようだ。
さて、外部作品になって、どのように作品が変化したか…と思ったら…ほぼ宝塚のまま上演されていて、小池先生にとってあの形が完成型なんだな、ということと、ビジュアル再現率の高さは、もはや宝塚だけのものではないな、ということを強く感じる公演だった。
キャストは次の通り。
役名 | 今回 | 宝塚 |
緋村 剣心 | 早霧 せいな | 早霧 せいな |
神谷 薫 | 上白石 萌歌 | 咲妃 みゆ |
加納 惣三郎 | 松岡 充 | 望海 風斗 |
斎藤 一 | 廣瀬 友祐 | 彩風 咲奈 |
四乃森 蒼紫 | 三浦 涼介 | 月城 かなと |
武田 観柳 | 上山 竜治 | 彩凪 翔 |
相楽 左之助 | 槙原 卓也 | 鳳翔 大 |
高荷 恵 | 愛原 実花 | 大湖 せしる |
剣心の影 | 松岡 広大 | 永久輝 せあ |
明神 弥彦 | 加藤 憲史郎 大河原 爽介 川口 調 |
彩 みちる |
朱音太夫 | 彩花 まり | 桃花 ひな |
関原 妙 | 五條 まりな | 有沙 瞳 |
三条 燕 | 田村 芽実 | 星南 のぞみ |
山県 友子 | 月影 瞳 | 梨花 ますみ |
セバスチャン | 遠山 裕介 | 香綾 しずる |
井上 馨 | 松井 工 | 美城 れん |
山県 有朋 | 宮川 浩 | 夏美 よう |
桂 小五郎 | 三浦 涼介 | 蓮城 まこと |
カトリーヌ | 彩花 まり | 沙月 愛奈 |
今回公演の配役は、ほぼHPに記載されているものだけです。きっと、しーちゃんやりょん以外にも二役している方がたくさんいたと思うのですが…なにしろ、超てっぺんからの観劇だったので、お許しください…
そう…そうなのです
私の席は、3,500円のすみっこ席でした。
新橋演舞場は、舞台をぐるりと取り囲むような、サイド席があるのですが、3階のサイド席は、舞台の半分が見えない席なのです
その分、舞台側にモニターがあり、そこに見えないだろう部分を補うような映像が投影されていました。それも舞台全体を映しているのではなく、見えないだろう部分を補う映像です。しかも、この映像、座席に背を付けた状態では、全然足りてないのです。つまり、映像に映っていないところまでは少なくとも前のめりになっていいんだろうな…と思いながら、観劇していたわけですが、ぶっちゃけ、
話がわかった
とりあえず、出演者を観た、という気持ちにはなれた
という感じで、とても観劇したという気分にはなりませんでした。ほぼ、金取って見せる席じゃないです。なんせ、センターがギリ見える程度なんですから。
そんなわけで、出演者は素敵だった、かっこよかった…というのは、わかるものの、それだけの舞台でした(笑)
3,500円で、大階段の上部以外はすべて完璧に見える舞台を提供してくれる宝塚歌劇団の素晴らしさにあらためて感動したと同時に、新橋演舞場だって、通常公演では、ここまでなんにも見えないってことはないよ、小池先生ということも、言っておきたい。(新派とかは、センター付近の芝居が多いから。)劇場の特徴に合わせた演出を強く希望します。
でも、
ちぎちゃんはすごかった
剣心の影が、すごかった
薫がすごく色黒に見えた。萌歌ちゃんは、すごく可愛い子なのに、ゆうみちゃんがすごすぎたのね…
お庭番衆の動きが人に見えなかった。すごい、すごすぎる
そして、男優が演じても、観柳は観柳だった
ということは、しっかりと胸に刻まれたのでした。
入口の巨大看板。退団してもかっこいい
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