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劇団メリーゴーランド「王様のピッツア」ほか観劇 [┣ミュージカル・音楽劇]

劇団メリーゴーランド第6回本公演


脚本・演出:平野華子、俵ゆり
作曲:内海治夫(第一部)、獅堂カオリ(第二部楽曲提供)
振付:俵ゆり、平野華子、森有紗、玉川聖(ショー・日舞)


広報協力:森大地(電通テック)、池田春佳(電通テック)
表紙イラスト:京森康平(CAPTAIN UTOPIA)
舞台監督:沖崎太郎(スタジオ猫の手)、上原辰也(Bal style)
舞台美術:南雅之(セントラルサービス)
照明:中山仁(アートプラス)
照明操作:飯島茂樹
音響:長柄篤弘(ステージオフィス)、中村蓉子(koenji-studio)
宣伝写真:Kikineko Musik
制作:劇団メリーゴーランド


第一部 ミュージカル・コメディ「王様のピッツァ」
舞台は、19世紀半ばの南ヨーロッパ。とはいえ、それほど時代考証されている感じでもなく、人々のキャラは現代人に近い。
ヴォルタ王国という小国で無血革命が起き、国王は行方不明となる。革命の首謀者であるロレンツィ議長は、その前後の心労がたたって急死、現在は娘のロザンナ議員(羽良悠里)が議長を務めている(総選挙までの暫定として)
国王の息子アルフレード(華波蒼)は、英国留学中だったが、懇意にしていたハート公国の元女王(現在は、ダーニャ共和国に吸収され、女王は大使としてヴォルタ王国在住)ヴィヴィアナ(妃桜みおん)に助けられて帰国した。
できたばかりのヴォルタ共和国の主導権をめぐり、副議長(斎桐真)やら、ダーニャ共和国首相(月夜見翔)やらが暗躍する中、元国王(紗蘭広夢)がピザ屋の店主になっていることがわかり、、、
ってなお話。


こうして物語を纏めていると、ハート公国の元女王とか、父の死後、暫定的に議長やってるロザンナとかは、若くても理由が付くが、ダーニャ共和国の首相とか、ヴォルタ共和国の副議長とか、若くてイケメンで大丈夫か、とは、正直思ってしまうのだが…でも、観劇中は、あまり、そういう点に気持ちが行かなかった。キャラ立てが素晴らしいこともあるが、怒濤の展開が目の前のビジュアルを是としてしまうのだ。
今回は出演者が9名。うち男役が5名。なので、かなり込み入った芝居が書ける。また、トップスタァの華波蒼さまこと平野さんが書いた脚本を、最終的には俵さんがリライトする形を取ったためか、いつもより、スタァの二枚目度が高い。
(ご自身のことは恥ずかしくて、カッコよく書けないのだそうです。謙虚なトップさまです。)
とはいえ、やはり、メリゴはメリゴ。これでもか、と、渾身の笑いをぶちこみながら、要所要所でホロっとさせてしまう、ステキなコメディに仕上がっていた。
さすが。日々の生活の垢がすべて洗い流されるような、しあわせな観劇時間でした。


ただのピザ屋と思われていた、店名「王様のピッツァ」が、実は元国王の焼くピザ屋で、従業員は王女(清花紗海)という展開が個人的に最大のツボ。
しかも、王女の身分がバレないように、と田舎者を装うニコラ姫の仕草が、怪しすぎて笑いが止まらない。
怪しすぎてといえば、ダーニャ共和国首相カルロの態度もすべてが怪しすぎる。
おばちゃんから言わせてもらうと、アレです、往年の田原俊彦。(あ、哀愁でいとの頃じゃなく、ビンビンの頃の足を上げてから組む的なアレね[わーい(嬉しい顔)]
そして、ロザンナ議長の秘書、ルカ(宵野誘)がまた、天然怪しい。眼鏡男子なのだが、ロザンナに振り回され、副議長にはスパイを命じられ、でも、あまり役に立っている感がなく、ひたすら翻弄されている。しかし、自分では、自分の情けなさに気づいていない。
なにこれ…すっごい好みです。ご馳走様です。
そして、敵か味方か、もの静かなだけに、勝手に謎を想像してしまう首相秘書官のイザベラ(北藤光)。実は、ハート公国女王の侍女という経歴を持つ。彼女は、膝丈のタイトスカート姿で、それが19世紀後半という時代に「[exclamation&question][exclamation&question][exclamation&question]」なのだが、娘役・北藤光のキャラには、似合っていたし、時代考証無視っぽいファンタジー加減が、今回の「王様のピッツァ」の身上かもしれない、という気がする。
おなじみのメンバーから今回が初メリゴの新人まで、一気にメンバーが増えた今回の作品だからこそ、衣装や髪形も差別化してるのだろうし。さんの金髪とかも言ってみれば奇抜だったし、うん、ま、メリゴ第二ステージへの新たな試練ということかもしれない。


今回のツボは、二度も逃亡に成功するアルフレードの無謀なキャラと、逃げられた時のルカのイケてない倒れっぷりがひとつ、そして、元国王陛下のピザ廻しの腕前がもうひとつ。最高でした。ボーノボーノ[黒ハート]


公演後、こんなのをいただきました。「王様のピッツア」絡みなので、ショーの前にご紹介。


ピッツァ1.jpg


シニョーラ・カプレーゼというセリフがあったので、まずはカプレーゼ。


ピッツァ2.jpg


そして、白身魚ネタで登場するスズキのフライ。なぜ、スズキ…[わーい(嬉しい顔)]
花組公演を既に観ていた方は、みなさま、この言葉に反応されたのではないでしょうか[exclamation&question]


ピッツァ3.jpg


そして、黒オリーブたっぷりのピッツア。これから黒オリーブを見るたびに、カルロ首相を思い出すと思います。


第2部 ストーリー・ショー「ミッドナイト・ギャラリー」
こちらは、ちょっと大人っぽい雰囲気のショー。
まず、オープニングナンバーで、娘役も含め、ソフト帽のダンスシーンがあって、これがかっこいいんだわ[黒ハート]
そして、画廊を営む青年(華波)が男爵(紗蘭)に見せる4枚の絵が、絵の精()によって、夢の中に再現され…そこで、青年は、なくした恋の幻影に苦しむ自分を発見し…的なストーリー。
妃桜嬢のこれでもか、な美声が響く「難破船」、新公ですか[exclamation&question]みたいな初々しい二人(清花・宵野)が主人公の「夏の恋人たち」、青年ことリチャードの過去を思い起こさせる三角関係「秋」、そして、突然のジャパネスク「蓮の花」。
ジャパネスクシーンでは、紗蘭さまが、まさかの大日如来を演じられる…という…[ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)]
かく言う私は、ここで和装登場の氏の足元チラリズムを凝視していた変態ですが…[爆弾]


本当に申し訳ない[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]


一年、しっかりとこねたピザ生地は、熟成して、具も増えて、サイコーの舞台に仕上がりました。
次回特別公演も決定したとか。また観劇できるのを楽しみにしております[わーい(嬉しい顔)]


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