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「坂東玉三郎 越路吹雪を歌う『愛の讃歌』」 [┣大空ゆうひ]

「坂東玉三郎 越路吹雪を歌う『愛の讃歌』」


構成・演出:小林香
音楽監督:三枝伸太郎
照明:高見和義(クリエイティブ・アートスィンク)
音響:牧野恵司(デルタ音響)
美術:野村真紀(東宝舞台)
衣装:中村秋美
舞台監督:八木清市(ニケステージワークス)


<オーケストラ>
ピアノ・指揮:三枝伸太郎
ドラムス:今井義頼
ベース:川本悠自
ギター:田中庸介
ヴァイオリン:会田桃子、吉田篤貴、地行美穂、村松宏樹、向山有輝
ヴィオラ:三品芽生
チェロ:島津由美
パーカッション:相川瞳
アコーディオン:佐藤芳明
トランペット:武田恒夫、菊池成浩
トロンボーン:三塚知貴
アルトサックス:白石幸司
テナーサックス:川村裕司
ハープ:SANAE


東京・NHKホールでは、たった一回きりのステージ。ゆうひさんの出演も一回きり。
万難を排して行ってまいりました[黒ハート]


なのですが、なんせ一回きりのステージなので、ゆうひさんを観ているだけで、あとは吹っ飛びまして…今回は、ゆうひさんを中心にお伝えすることをお許しください。


楽曲は、プログラム記載のセットリストをもとに記載しております。


舞台はとてもシンプル。
左右にオーケストラを配して小ステージを置き、そこから階段で5~6段で本舞台という感じ。背景がシンプルながらとても綺麗なセットで、照明によって雰囲気が変わる。


まずは、キラキラのスーツに身を包んだ、坂東玉三郎様が登場し、『バラ色の人生』を歌う。
今回の舞台、越路吹雪さんが長年歌ってきた楽曲をメインに構成されているが、一部、越路さんの歌っていない曲も入っている。しかし、「作詞:岩谷時子」もしくは「作曲:内藤法美」というところで、統一感が取れている…と感じるのは、ドラマの影響かもしれない。
(録画してコンプリートしました[黒ハート]


『バラ色の人生』は、エディット・ピアフが幸せの絶頂にいる時に作られた歌なのだそうだ。


続く『夢の中に君がいる』は、アダモの楽曲。そして、3曲目の『群衆』は、ゆうひさんのレパートリーでもある。
そして、ゆうひさんが歌ったのと同じ歌詞だったので、あれは、岩谷さんの詞だったんだな~と、知った。ドラマチックで、曲に合っていて、でも、ちゃんと歌詞に立ち止まれる。流れてしまわない。ちょっとだけ違和感がある。だから、記憶に残る。絶妙な感覚のある詞だと思う。


ここで、ゲストメンバーがわらわら登場。
みんな玉三郎さんと同じ生地で作られた衣装。海宝直人くんはスーツで、宝塚OGはロングドレス。それぞれの個性によく似合ったデザインになっていて、素晴らしかった。
そして、とにかく、照明が当たると眩しいくらいに光る[ぴかぴか(新しい)]


越路吹雪.jpg


ゆうひさんはこんな感じ。
肩の出し方と、スカートの広がりにデザインの勝利を感じた[ひらめき]
まず、それぞれが客席にご挨拶…ここで、ゆうひさん、“玉三郎さん”という言葉で噛む…[exclamation×2][爆弾][爆弾][爆弾]緊張してたのね…[あせあせ(飛び散る汗)]


元宝塚&ミュージカル界のプリンス出演、そして越路さんも日本のミュージカル界をリードしていたということで、直接越路さんに関係ない作品もあるけれど、ミュージカル・メドレーへ。


楽曲は、「サンライズ・サンセット」(屋根の上のヴァイオリン弾き)~「魅惑の宵」(南太平洋)~「ワンダフル・ガイ」(南太平洋)~「炎のアグネス」(I DO! I DO!)~「シャル・ウィー・ダンス?」(王様と私)~「木陰のくちづけ」(王様と私)~「メイム」(メイム)~「私のお気に入り」(サウンド・オブ・ミュージック)~「さようなら、ごきげんよう」(サウンド・オブ・ミュージック)~「道化をよこして」(リトル・ナイト・ミュージック)


ゆうひさんは、「シャル・ウィー・ダンス?」のソロ、「私のお気に入り」は、凰稀かなめちゃんと二人で、「さようなら、ごきげんよう」は、みんなで歌った。「さようなら、ごきげんよう」は、ひとりずつ歌っては、階段を上がっていくのだが、ゆうひさんは、最後に歌う役…ということは、いちばんちっちゃい子の役[exclamation&question]いや~、ゆうひさんの本質をわかってくださった演出と思っていいのでしょうか[あせあせ(飛び散る汗)]
「シャル・ウィー・ダンス?」の時、チャチャチャの手拍子をマミさんが入れてくれて、会場が一緒に入れることができたのも嬉しかった。


ここから再び、越路さんのナンバーから、それぞれのソロ曲へ。


坂東玉三郎『18歳の彼』。年の差のある若い彼氏に翻弄され、やがて別れを経験する女性の哀しみを歌ったナンバー。
真琴つばさ『パダム・パダム』。宝塚でもおなじみのナンバー。越路さんを意識した歌い方で、とてもかっこよかった[揺れるハート]
凰稀かなめ『サン・トワ・マミー』。越路さんのレパートリーの中でも5本の指に入る有名な曲を爽やかに[ぴかぴか(新しい)]
海宝直人『誰もいない海』。この曲は、内藤法美(越路さんの夫で作曲家)の初めての大ヒット曲。作詞は山口洋子で、岩谷さんではないのだが、内藤作曲ということで歌われたのだと思う。あ、でも、トワ・エ・モワのレコードが有名だが、一応越路さんも競作でリリースしているんだよね。(と、ドラマでやっていた。)
ミュージカル歌唱ではなく、一人のシンガーとして、歌詞を大事に歌っていて気持ちよく聴くことができた。


最後に玉三郎さんが『谷間に三つの鐘が鳴る』を歌って第一部は終了。


第二部は、白スーツに着替えて、玉三郎さんの歌うところからスタート。
『枯葉』
これも、ゆうひさんレパートリーの一曲。そしてゆうひさんが歌っていたものと歌詞が一緒。
ゆうひさん、プログラムでも「越路吹雪さんが大好き」と語っていたが、本当にそうなんだろうな…だから、岩谷さんの歌詞をいつも使うんだろうな、とあらためて感じた。
そして、『私の心はヴァイオリン』。岩谷さんの歌詞は、ちょっと色っぽいことを歌っている[exclamation&question]と、ドキドキさせる絶妙なところがある。ここでトークタイムがあったのだが、岩谷さんは、作詞を真夜中にしていたという。
真夜中に書いた“お手紙”はやばい…と、宝塚のFC界ではよく言われているが、岩谷さんほどの方になると、ちょっと恥ずかしい感じの歌詞でありながら、そこに客観性を残して鑑賞に堪えるものにするのだから、さすが、というほかない。


ここのトークタイムは、玉三郎さんを囲んで、大空ゆうひ・水夏希・霧矢大夢の三名。なにげに一番上級生…ということで、一応仕切ろうとするものの、トークのネタは、下級生に丸投げしているゆうひさん。
体を張って、玉三郎さんにバッサリ切られるきりやんが、最高です[黒ハート]
きりやんだけに切られる…とか、呟くゆうひさんも最高です[爆弾]
とはいえ、前半はマミさんの仕切りがさすがだったので、ここは、本当にゆるかった[爆弾]と思う。


後半のソロは、霧矢大夢『メケ・メケ』から。
『メケ・メケ』というと、美輪様の方を思い出してしまうが、きりやんらしい、コミカルでお芝居っぽい作りが素晴らしく、いい曲を選んだな[るんるん]と思った。
続いて、水夏希『ラストダンスは私に』。こちらも、超有名ナンバー。ダンサーらしくひらひらと揺れながら歌うと、ドレスの光沢が乱反射して、ドレスが歌に合わせて踊っているかのようだった[ひらめき]
そして、大空ゆうひ『さくらんぼの実る頃』。映画「紅の豚」で知る人も多いシャンソンだが、一応、越路さんもアルバムの中で歌っているそうだ。フランス語のまま歌われることが多い曲だが、今回は、越路さんのアルバムと同じ歌詞で。
あらためて、シャンソンが似合うし、歌い続けてほしい、と思った。
そして、大音声で歌うなら、もっとうまくて声の出る人はたくさんいると思うが、マイクをうまく使って、ニュアンスを響かせるなら、いくらでもチャンスはあるんじゃないか…そんなことを感じるひとときだった。ステキでした[グッド(上向き矢印)]


ここでサプライズ。
実は、東京公演に来れないはずだった、姿月あさとさんが登場し、一曲歌ってくれた。
姿月あさと『そして今は』。素晴らしい[ぴかぴか(新しい)]
この曲は、歌の上手い人じゃなきゃ、歌っちゃいけないわ…[ひらめき][ひらめき][ひらめき]


ここから、衣装替えがあり、全員が黒い衣装。
そして、「宝塚のシャンソンメドレー」へ。
(ゆうひさんの出番以外は、自信が…ありません…[爆弾]
「ユーヌ・シャンソン」(玉三郎・みんな)「ろくでなし」(真琴・霧矢)「パリ野郎」(大空・霧矢)「サ・セ・パリ」(玉三郎・海宝)「ブギウギ巴里」(大空・水)「セ・シ・ボン」(水・凰稀)「幸福を売る男」(みんな)
「パリ野郎」のところで、これ、手拍子入った方がいいんじゃないかな…でも、手拍子してもいいのかな…と戸惑った時に、ステージ上で待機していたテルが、さりげない手拍子を入れてくれたので、客席も一緒に盛り上がれた。ありがとうございます[揺れるハート]
「ブギウギ巴里」は、しっかりハモっていて、安心した。


ここで、メンバーの出番は一応おしまい。
ひとりずつご挨拶があったが、ゆうひさんは、これからも歌い続けていきたいってたしかに言ったと思う[耳]


最後に玉三郎さんのソロで、『愛の讃歌』『水に流して』が歌われ、アンコールのなかで、『すみれの花咲く頃』姿月を含む全員で歌われた。楽しく、贅沢な一夜限りのショーだったし、そこに出演できたのは、本当に幸せなことだと思った。


そして、今はみんな女優としてキラキラと輝いているけど、きりやんとあまり女性を意識しない、バディものの舞台をやってほしいなぁ~と「パリ野郎」のいたずらっ子のような二人を見て夢が膨らんでしまった。いつか、実現しますように。


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