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大空祐飛 Live MojiCA その2 [┣大空祐飛]

「Live MojiCA」その1はこちらです。 

5曲終わったところで、祐飛さんらしいコーナーが登場する。 
まず、裏方のお兄さんが登場し、祐飛さんにヘッドセットを装着。これでマイクからフリーになった祐飛さんは、舞台上手ハンガーにかかっていた、黒のコートを装着する。その時に、ぼそぼそと語るフリートークが面白かった。
それだけじゃなく、一応、説明すべきこともちゃんと語っている。昨年、祐飛さんは、「歌語り」というステージに出演した。朗読と歌を組み合わせた新種のステージで、祐飛さん、とてもキラキラ輝いていた。その経験がとても楽しかったのだそうだ。で、今回、一人語り的ステージを作ってみた、ということらしい。

『Live On Act「旅人―タビビト―」』
ストーリーについては、プログラムから引用させていただきますね。


テクノロジーの驚異的な発展によりもたらされた惑星規模のアクシデントにより、住人たちが全員離脱した惑星。旅立つ人々を無事送り出し、いつの日か再び迎える為の任務を与えられた半人半機のアンドロイドD-238。一人きり、永遠のような時間の中で星の守役を務めてきたが、とうとう自身の故障により活動を停止することとなる。今、まさにその時を迎えようとしているアンドロイドは、満天の星の海に何を見るのか…。


祐飛さんにとって朗読とはホントのところ何なのか、ということに気づけた一人芝居だった。
朗読劇って、1回こっきりのことが多い。「ラヴ・レターズ」にしろ、「歌語り」にしろ…
だから、そこで祐飛さんが演じたこと、って、演出として稽古からやっていたことなのか、その場で出ちゃったものなのか、私にはわからない。でも、「冷蔵庫のうえの人生」は、“音楽朗読劇”という角書きがついていたが、キッチリと演出されていて、“朗読”というよりは、“劇”だった、ということがわかっている。同じ公演を同じキャストで何日も演じたからだ。
で、今度は、祐飛さんが、そういうのを好きか、ということが判った気がする。

まず、祐飛さんにとって“朗読”とは、セリフ覚えちゃいけないんだな[わーい(嬉しい顔)]
今回、祐飛さんの演じるD-238が語る言葉は、彼女が操作するタブレットに載っていて、祐飛さんは、それを読んでいる。
でも椅子の上に座って読むだけじゃなくて、祐飛さんは、動き回る。その動きが、毎回違っていた。そして、顔を上げて迸る言葉を紡いでいたかと思うと、タブレットに視線を落として、次の言葉を探したり…探し切れずに目が泳いだり、けっこう自由だった[爆弾]
そんな自由さを含めて、ライブで生きているD-238こと、サンディがそこにいるような気がした。

私は祐飛さんのお芝居が大好きで、『WEST SIDE STORY』からずっと、祐飛さんを観続けてきた。でも、こんな風に朗読を楽しむ祐飛さんも好きだな~と思う。いつか、祐飛さんの歌も、同じようにリラックスして楽しめたらいいな~[あせあせ(飛び散る汗)]と思っている。
おっといけない[爆弾]
歌も好きです。好きなんですよ[黒ハート]
(家に帰って、購入したCDを聴き、本当に素敵だな~と思いました[るんるん]え、フォローになってない[exclamation&question][あせあせ(飛び散る汗)]

人は、いつか死ぬが、いつ死ぬかはわからない。あと数分で死ぬことが確実、でも今はピンピンしている、という状況を経験する人は少ないと思う。事故死とかはもっと突然だと思うし。
でもゆうひさんはスコットを演じていて、そのシチュエーションが今回に似ていると思う。OZORAという役者が演じるスコットだったから、彼の死ぬ時まで「あと一分」というシチュエーションを演じることができた。そして、その最後の一分を克明に表現した。
今回も、電池残量5%を見てからの最後のシーンが印象的だった。

『愛は花、君はその種子』
このタイトルは、映画「おもひでぽろぽろ」に使われた時のもので、そもそもはベット・ミドラーが歌った「ローズ(The Rose)」が原曲。
電池残5%になった時、スクリーンに「帰還する」という船からの連絡があった。タブレットになにかを書き込むD-238。
アンドロイドD238は人間だった時、サンデイという名前だった。彼女が最後に残した旅人(この星に帰還する船)へのメッセージは、

おかえりなさい、サンデイ

小さなタブレットの上に倒れた物言わぬその体に涙が止まらなかった[もうやだ~(悲しい顔)]
不思議なもんですね。冷蔵庫は大丈夫だったのに。

初日、歌がなかなか本調子にならず、ドキドキしていた。祐飛さん、そういう客席の空気も感じちゃうから、悪い相乗効果もあって。
でも、この曲で、一気に持ち直した。そういう意味でも、“歌語り”は、祐飛さんに合っているんだろうな。
ほんと、この絶唱は素敵でした[ぴかぴか(新しい)]

「宇宙戦艦ヤマト」的な映像が、私的にはツボ[黒ハート][黒ハート][黒ハート]

『リリー・マルレーン』
このLive On Actは、祐飛さん演じるD238が、テーブルに置かれたタブレットの上に、機能を止めて倒れ込むところで終わる。
そこで音楽が盛り上がり、その長いインストの間に、黒子さんがLive On Actの片付けをし、ギターと弾き語り用の椅子をセッティング、それが終わったところで、インストは盛り上がりまくって終わる。
初日、どこで拍手するか、わからず、結局、完全なる無音にしてしまった[爆弾]
翌日は長いインストのあとにしっかりと拍手が入り、大阪では、芝居終わりにも拍手が入った。
拍手ポイントは、長らく指示待ち人間やってると、本当に拍手したい時でも回りに合わせてしまうので、こういう時、拍手したいけど、空気読まなきゃ…と自然に考えてしまうのがつらい。
祐飛さんも、フリートークで語ってたけど、もっと自分の見たいように見なきゃ、もったいないんだけどね[バッド(下向き矢印)]

というわけで、今回も弾き語りです。
初日、拍手を忘れたのは、「え、弾き語り、やっちゃう[exclamation&question]と、ドキドキしたせいもあると思う。
でも、祐飛さん的には、弾き語りは、たぶんやりたいんだよね[わーい(嬉しい顔)]
今回は、「プカプカ」みたいにじゃかじゃか弾く(すいません、ギターのこと全然知らなくて…)のではなく、ワンストロークごとにコードを変えて弾く。初日は、かなり冷や汗をかいたが、和音としては合っていて、そこでそのコード[exclamation&question](CとGを間違っちゃうような…)という問題だったので、まあ…ギター弾いてもマイクから声が外れないし、ストロークも安定してきたし、上達してる[exclamation×2][ぴかぴか(新しい)]と思う。(求めるレベル、ひくっ[あせあせ(飛び散る汗)]
大阪では、後藤さんのフォローが的確過ぎて神[ぴかぴか(新しい)]だったし、千秋楽はたぶん本当にうまくできたと思う。
そういえば、ここで再登場したところから、衣装を変化させた。
祐飛さんのポリシーなのかな[exclamation&question]こういったステージで着替えない、というのは。
前側のファスナーを開け閉めすることで、黒だけから、黒×ゴールドに変化するワンピースだった。(後ろ姿は、最初から黒×ゴールド)
訥々と弾き語りで1番を歌うと、ギターを下す。
え、こんだけ[exclamation&question]

と、思っている間にマイクを持ち、力強く、歌う。
やっぱ、オトコマエだっ[黒ハート]
そして、ハミングは気だるげに。(初日に歌詞忘れ[exclamation&question]と焦ったことはナイショ)
最後は、最近の祐飛さんっぽい、ささやくような声音。
一曲の中で、こんなにも表情の変わる歌声を聴かせてくれるなんて…祐飛さん、歌とお芝居の融合だけじゃなくて、歌の中にひとつのドラマを見せてくれる、という魅力もあるんだなー[揺れるハート]と、再認識。
ちなみに二日目、マイクがハウる寸前、みたいな音量になって、キャー[exclamation]PAさーん、なんとかしてー[exclamation×2]と、すごく焦ったが、噂によるとリハの二倍位声が出ていたらしい。気合いと自信を感じさせる。
あと、マイクがある時は、キスしそうな位置関係でマイク使いたいひとなのかな、とも思った。
なんとなく、マイクにこだわったらもっといろいろ面白いチャレンジができるかもしれない、と思った。祐飛さんの声を一番魅力的にしてくれるマイクを探してみるのもいいんじゃないだろうか。
いずれにしても、音響さん泣かせのアーティストではありそう。

『群衆』
ドラマチックだった。
ドラマと歌の融合も面白い試みだけど、歌だけでドラマを見せるシャンソンという分野は、祐飛さんが、この先、長い時間をかけて挑む価値がある世界かもしれない。
祭りの踊りの渦のなかで、出会い、はぐれた二人の物語を情念たっぷりに歌い上げる。
素敵だった。[るんるん]ファランドール愛の踊りよ[るんるん]の歌詞当て込むリズム感とか、鳥肌[グッド(上向き矢印)]
恋の始まりと終わりを描き、そこに残ったのが、激しい怒り…というか情念。これって、日本人の感覚とは違う。でも、そこにすごく祐飛さんは似合っている。
祐飛さんの高揚が自分のそれとシンクロして気持ちいい時間だった[黒ハート]

『いつかの歌のように』
ちょっとシャンソンっぽいオリジナルナンバー。
祐飛さんが歌うと、日本の歌謡曲にも聞こえる。なんとなく、「時には昔の話を」も思い出す。そんな曲。
五木ひろし&木の実ナナの「居酒屋」カフェバージョンとか思っちゃだめよね[あせあせ(飛び散る汗)]
出会いをうまく作れる雰囲気のある女性っていますよね。
話しかけられて、嬉しい、というか、いつまでもこの人の話を聞いていたい、と思えるような。
祐飛さんも私もそういうタイプじゃない[爆弾]だいたいカフェで知らないひとに話しかける勇気もなければ、そもそもそんな気も起こらない。なのに、そんな祐飛さんの歌を素敵だなぁって聞いてる私。
なんでしょう、リアルだけど、シュールな感覚なのよ、これ[exclamation×2]
『花鳥燈華』とカップリングでCDに入っているけど、全然違う雰囲気の2曲が収まっているので、かなりお得感あり[ぴかぴか(新しい)]
雨上がりの午後、何もすることのない時なんかに、この曲を聴きながら、ゆったりハーブティーとか飲みたいな[喫茶店]

『Por una cabeza』
そして、次の曲は、タンゴ[exclamation]
バンドネオンが編成にいるし、祐飛さんには、昔からタンゴが似合うのよ[グッド(上向き矢印)]
てか、踊ってくれてもよかったかもね[いい気分(温泉)]ま、踊りのハードルは歌よりさらに高そうだけど[あせあせ(飛び散る汗)]
祐飛さんは一番を歌って、ハケた。そのあとのインストだけの演奏も素晴らしかった。やっぱり踊って(黙)
このタンゴ、私は、初めて聴いたが、その後、ハウスホテルカレーのCMのバックに流れているのに気づいた。最近、急速に人気が高まっているナンバーだそうだ。

『No Other Love』
最後に祐飛さんは、一枚の紙片を手に再登場する。
再び、背景にモノクロの写真が投影される。50年代のクラシックカーがひしめく街だったり、路上にチョークで落書きされた住宅街だったり、マンハッタンの摩天楼だったり…
祐飛さんが読み出したのは、手紙。最愛の人に宛てた別離の手紙。
今は別れるけれども、それはいつか再び会うための準備だから…
そして、祐飛さんはショパンの「別れの曲」を歌う。この「No Other Love」というタイトルで、1950年代にジョー・スタフォードが歌ってヒットしたとか。
クラシックだから、かなり音域が広いんだけど、裏声へのボイスチェンジもわからないほど自然で。
最後に、祐飛さんが万感の思いを込めて、「I love you」と語って締めくくる。それが、ぐっと胸に迫る。歌い終わってからの“間”とか、照明の入り方とか、私の好み的には、千秋楽がベストだった。
プログラムによると、この手紙、とある小説の一節。最近映画化されて、私も大好きな映画ですが、ちょっとここでは、書かないでおきます。手紙だけをぽーんと提示されると、色々なシチュエーションが想像できる、普遍的な文章なので、ご覧になっていない方は、それを楽しむのもいいのかな、と思って。
私的には、映画の見方が変わるくらい、力のある朗読でした[揺れるハート]
(あと、映像って、言葉の何倍も力があるんだな…ということも改めて感じた。この手紙、映画でもそのまま登場するのに、真逆の印象を持ってしまったのです[exclamation]ごめんね、さよなら…みたいな、斬り捨てゴメンの手紙だと思い込んでて。全然未来のある手紙だったし、彼女はこの手紙の通り行動しただけだったのだ…というのは、驚きでした。)

ライブ本編はこれでおしまい。
その後、ライブTシャツに着替えた祐飛さんが、マフラータオルを持って再登場、可愛い笑顔でご挨拶。一度ひっこんだバンドのメンバーも、ライブTシャツに着替え、マフラータオルを持って登場してくれる。
そして、用意されたアンコールは…

『やつらの足音のバラード』
祐飛さん、そういえば、「宇宙戦艦ヤマト」も好きだったけど、「はじめ人間ギャートルズ」も好きだと語っていた…[わーい(嬉しい顔)]
まさか、最後に、この曲が来るとは…[たらーっ(汗)]でも、ある意味哲学的な歌詞なので、祐飛さんらしいと言えば、祐飛さんらしいかも。
この、抜け感が、また、サイコーなのです[ぴかぴか(新しい)]

大千秋楽は、この後も拍手が鳴り止まず、もう歌う曲がない…と言う祐飛さんだったけど、バンドメンバーの皆さんの機転により、急遽、『花鳥燈華』がもう一度歌われた。実は、この日、本編の『花鳥燈華』は、最後に歌詞がちょろっと間違ってしまって残念だったので、最後の最後に、燃え尽きるように、それでいて、楽しそうに歌っていた。
オールスタンディングになった、私たち…なのだけど、なにしろ、『花鳥燈華』なので(わからない方は、ぜひCD買ってください[exclamation])、手拍子もタテノリもできない。
それを、パーカッションの楯さんが、手拍子を先導してくださった。さすが、パーカッションのプロ[exclamation×2]あのテンポでもちゃんと手拍子できるようにしてくれ、祐飛さんの歌を聴かせるところは、しっかりと止めてくれた。おかげで、これ以上ないくらい盛り上がることができた。

祐飛さんが、これから、どんな風に歌と向き合っていくのか、全然想像できないが、この時のアンコールを思い出して、またやってみたいな…という気持ちになってくれたら、大歓迎です[黒ハート]

“今日は何の日”
【9月20日】
バスの日。1903(=明治36年)、京都の堀川中立売~七条~祇園間で、日本初の乗合自動車(=バス)が運行開始。

そっかー、バスの歴史って、もう100年以上あるのね…


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