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祐飛さんの思い出(12) [┣祐飛さんの思い出]

(12)2009年

2009年は、花組公演『太王四神記』で明けた。
祐飛さんの演じるヨン・ホゲのカッコよさはハンパなかったし、それだけでなく、トップ真飛聖に伍して、負のヒーローとして、これでもか[exclamation×2]という活躍ぶりだったし、フィナーレナンバーでも、“もう一人のトップ”と言えるくらいの扱いをしてもらっていた。
ほかのファンの人達がこの扱いをどう考えていたかは、わからない。でも、私の中では、どれだけ扱いが上がっても、その立場に相応しい働きを見せる祐飛さんの姿に、どうしてダメなんだろう…という思いが湧き上がっていた。

前年の10月に星組の安蘭けいが退団を発表していた。星組2番手は、この時、研10の柚希礼音。ちょっとだけ割り込んでも怒らないよね[exclamation&question]みたいな…。でも、そんな私の夢を打ち砕くように、早々と『太王四神記』終了後の全国ツアー「哀しみのコルドバ」の配役が発表されたりして、そういうことはないんだ[バッド(下向き矢印)]と、思い知らされただけに。

ところが、そんなある日、「大和悠河退団」という、とんでもない情報が飛び込んできた。まだトップになって2年にもならない時期の発表だった。一週間後、相手役の陽月華も退団を発表する。その真ん中で、星組トップコンビが「柚希礼音・夢咲ねね」に決まったことも発表されていた。
もし、祐飛さんにトップの目があるとすれば、まったく縁のない宙組への組替え以外にない…

ここから1ヶ月、そんなモヤモヤした時間を過ごしたことになる。
とはいえ、「太王四神記」は大劇場⇒東京、と公演していたので、ファンとしては忙しく活動していたと思われる。
東京公演をいつも観てくれていたお友達のまりなさんが、2月20日過ぎ頃に一緒に観劇した時、「なんか、祐飛さんが、すごく透明に見えた[あせあせ(飛び散る汗)]」と口にしていたことは、すごく覚えている。もしかして、退団を決意したのかな…その言葉を聞いて、私は背筋が寒くなった。

一方で、その頃から宙組のトップになるらしいという噂は聞こえていた。
相手役の名前も、ちらほらと聞こえてきた。もう時効だから書いてしまうと、城咲あい、美羽あさひ…という名前が囁かれていた。
当時、今で言うLINEのような感じで、まりなさんとメッセンジャーで通信している時、「もしトップになったら相手役は[exclamation&question]」という話を一度だけしたことがある。その時、一瞬も考えることなく、「すみかなら…」と私は打っていた。
それが、私の記憶に間違いがなければ、発表の前日だった。
いやー、自分でも、ずうずうしいなあ、と思った。だって、すみ花ちゃんは、劇団の一番大事な秘蔵っこだったはずだから。

だから、翌日の夕方、4時に、友人からのメールが来た時は、信じられなかった。嬉しすぎて…

寒い日だった。朝は氷雨だった。お使いから帰って、モバイルタカラヅカは繋がらなかったので、会社のインターネットで公式HPにアクセスして、それから必死でお手紙を書いた(全部時効だ[exclamation]
それで、「ちょっと出かけてきます…」と、お手紙だけを持って職場を離れた(職務放棄…時効です[exclamation×2]

平日1回公演だったので、終演時間は16時半。劇場前に到着したのは、17時を回っていたと思う。見知らぬファン同士、「よかったですね」とあいさつを交わし、小雨降る中、祐飛さんの出を待った。
私は、楽屋口近くの三列目辺りだったので、出てくる生徒さんがよく見えた。
すみ花ちゃんの方が早く出てきて、こちらに会釈をしてくれた。誰ともなく拍手が起きたような気がする。この日は、すみ花ちゃんのお誕生日だった。
たぶん、オーラスくらいに…待って待って待ちくたびれた頃に、祐飛さんが出てきた。
「おめでとうございます」
と渡されるお手紙に、祐飛さんは、ふつーのテンションで「ありがとー」と答えていたような気がする。クールだった。
ちなみに、あまりにクールな祐飛さんだったせいか、「おめでとうございます」の流れは途中で終わり、いつの間にか、通常モードの「おつかれさまでした」になったと友人は言っていた。

私は一度会社に戻り(ちょっと…と言って2時間行方不明…時効です[exclamation×2])、長年応援してきた友人のTちゃん、Kさまと共に、祝杯をあげた。たしかスペイン料理のお店だったと思う。

さる~[バー]

と。祐飛さんを追いかけ始めて、まる10年が経過していた。


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