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ロベスピエール [┣公演内容の考察・検証]

月組公演「1789」には、「ベルサイユのばら」にも登場する人物がたくさん出てくる。

その一人に、ロベスピエール(珠城りょう)がいる。凪七瑠海が演じるカミーユ・デムーランは、「ベルサイユのばら」に登場する架空の人物、ベルナール・シャトレのモデルである、と作者が明言している。
ロベスピエールとデムーランは、ルイ・ル・グラン学院の同級生だったと、「1789」でも語られている。

それを聞いて、主人公のロナン(龍真咲)が、勝手にブルジョワと断定し、責めるのだが…

そんなことない…ロベスピエールは貧乏だったはず…と、私は、ずっと、唇を噛んでいた。

「ベルサイユのばら」において、ベルナールは、ロベスピエールをこう語っている。ちょっと長いが引用させていただく。


ロベスピエールはな わずか6歳のとき 母に死に別れ
そしてすぐに 3人の妹や弟とともに 父親にさえ すてられて しまったんだ

いいか 6歳だぞ! わずか 6歳で
ロベスピエールは 親におきざりにされ……
お…幼い妹や 弟といっしょに 世の中にほうりだされたんだ
あたたかい いたわりも 愛も……
すべてを もぎとられてな!

頭がよかったため 奨学金をうけて ルイ・ル・グラン学院に 入学した彼は
いつも ひとりぽっちで…… ほかの子どものように 両親のやさしい 心づかいさえも うけられず
すりきれた ぼろぼろの服を着て……
お金もなく 外出もせずに……

よろこびといえば 勉強だけだった
はてしないほどの さびしさを 胸に満ちる涙を
マクシミリアン・マリー・イジドル・ド・ロベスピエールの血は とりつかれたように 学問へ 知識へ むけるしかなかった

おまえたちに 分かるか[exclamation&question]
どんなに彼が 孤独だったか
どんなに みすぼらしい ぼろ服が 子ども心に はずかしかったか

親にさえ すてられた 11歳の少年の
すりきれた ぼろ服につつまれた 胸の中に どんな思いが たぎっていたか

おまえら 貴族に わかるか[exclamation&question]


(以上、引用おわり)

私の知っているロベスピエールが、どんなに悲惨な少年時代を送ったか、知っていただきたくて、長々と引用させていただきました。
なお、ベルナールの台詞は、<愛蔵版>を参照しております。

言えよ、ロベスピエール[exclamation]

「勘違いしてるみたいだけど、俺だって相当、貧乏だったんだぜ」

そして、同級生、カミーユ・デムーランだって、公務員の息子で、奨学金をもらって、ルイ・ル・グラン学院に入学している。

みんな苦労している。決して、金持ちのボンボンの「革命ごっこ」ではないのだ。

こんな風に、ロベスピエールの証を立てたくて、胸が苦しくなってしまうのは、恋なのでしょうか[ハートたち(複数ハート)]


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