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散らば花のごとく。 [┣生徒・演出家・劇団論]

壮一帆の退団会見の模様が公式HP等でアップされた。
印象的な発言を公式HPから拾ってみよう。 

19年間という長い期間を在籍させて頂くことができ、またその中で様々な方々と出会い、経験をさせて頂けたことは、人生の中でも最も輝かしい日々であったと改めて思います

「雪組に組替えというお話をいただいた時に、三作の本公演に自分の持てる力を全て発揮して卒業しようと具体的に決めました。自分が目指す最高の舞台を作る上で必要な体力・精神力を冷静に考えた上で、自分の舞台人として燃え尽きることができる時が今だなと考えるにいたりました」

宝塚人生の中でターニングポイントとなった三回の組替えは非常に心に残っています。花組時代に当時トップスターの真飛さん、同期の蘭寿とむと共に「組」ということを意識しながら作品を作り上げていたときが、今から思うと非常に勉強にもなりましたし、現在にも大きく役立っていると感じています」

「大劇場三作品という短い期間ではありましたが、私が在籍したこの時代に雪組で良かったと思ってもらえるように、私の舞台に対する想いをしっかり発信していきたいと思っています」

いいなぁ、えりたん[黒ハート]

他のメディアの記事からも少し。

「寿はありません、退団後も決まってません、という、通り一遍で申し訳なく、私的にはもう少しひねりも効かせたかった

同期の蘭寿さんからは、「(退団は)早くない?」と返されたみたい。

そして、「100周年だからこそ、その年のうちに、次の世代にバトンを渡すのもアリだと思う」
そんな言葉を象徴するように、発表されたポスターのキャッチコピーが「散らば花のごとく。」
さびしいけど、満開の花を咲かせ続けた壮一帆を、最後まで追いかけたいと思う。

壮 一帆プロフィール&舞台記録
兵庫県川西市出身 雲雀丘学園高校出身
1994年 4月 宝塚音楽学校入学
1996年 3月 宝塚音楽学校卒業
1996年 3月 宝塚歌劇団入団

1996年 3~5月、月組公演『CAN-CAN』で初舞台。5月、花組に配属。
1997年 7月、アキコ・カンダレッスン発表会に最下級生として出演。
      10月、バウホール公演『白い朝』出演。
1998年 2月、東京特別公演『白い朝』出演。
      5~6月、『SPEAK EASY/スナイパー』出演。新人公演では、マックの部下、エドウィン役(本役=水夏希)。ショーの『スナイパー』でも瀬奈じゅん、水、蘭寿と共に整備士役等で活躍。
      8月、真矢みきスーパー・リサイタル『MIKI in BDOKAN』出演。
      10~11月、全国ツアー公演『春ふたたび/サザンクロス・レビュー』出演。
1999年 1~2月、『夜明けの序曲』出演。新人公演で駒井梅二郎役(本役=麻園みき)。
      3月、バウホール公演『冬物語』出演。
      6月、バウホール公演『ロミオとジュリエット』出演。
      8~9月、『タンゴ・アルゼンチーノ/ザ・レビュー’99』出演。リノ役。新人公演でマイク役(本役=春野寿美礼)。
      10月、宝塚舞踊会出演。「第三回宝塚狂言の会」出演。 
2000年 1~2月、バウホール公演『冬物語』出演。 
      4~5月 『あさきゆめみし/ザ・ビューティーズ!』出演。良清役。相方の惟光役は蘭寿とむが演じた。新人公演で頭中将役(本役=匠ひびき)。
      6~7月、『宝塚 雪・月・花』『サンライズ・タカラヅカ』(ドイツ・ベルリン)
      9月、TCAスペシャル出演。
     10月、宝塚舞踊会出演。
     11~12月、『ルートヴィヒII世/Asian Sunrise』出演。新人公演でディル久ハイム伯爵役(本役=伊織直加)。
2001年 4~5月、バウホール公演『マノン』出演。ミゲル役で高い評価を得る。
      7~8月、『ミケランジェロ/VIVA!』出演。新人公演でジョバンニ枢機卿役(本役=夏美よう)。
      8月 雪組に組替え
      10~11月、『愛燃える/Rose Garden』出演。劉生役。呉王夫差役で新人公演初主演。
      11月、バウホール公演『Over The Moon』出演。ポール役。
2002年 4月、東京特別公演『風と共に去りぬ』出演。ルネ役。ちなみに雪・花連続公演となっており、花組の同役は同期の蘭寿とむだった。
      5~7月、『追憶のバルセロナ/ON THE 5th』出演。フェルナンド役。新人公演ではフランシスコ役(本役=絵麻緒ゆう)。
      10月、バウホール公演『ホップ スコッチ』出演。立樹遥、音月桂と共にバウホールトリプル主演。クリストファー役。
2003年 1月、『春麗の淡き光に/Jouful!!』出演。源頼信役。へぇ、頼信さんは、治部少輔なんだ…[揺れるハート]三成さんと一緒だね[るんるん]
      3月、宝塚バウホール25周年記念 バウ・ワークショップ『春ふたたび』出演。藤原道忠役(主演)。ちなみに演出は、トップとして最初の公演と最後の公演の演出を担当してくれる大野拓史先生。
      6月、バウホール公演『アメリカン・パイ』出演。ジャクスン役。
      8~9月、『Romance de Paris/レ・コラージュ』出演。ディディエ役。この作品から、壮一帆の長いトンネルが始まる[もうやだ~(悲しい顔)](…と、私は思っているのだけれど…)
2004年 1~2月、バウホール公演『送られなかった手紙』主演。ボリス・アレクサンドロヴィッチ・ドミトリー役。太田先生が、アレクサンドル・プーシキンをモデルに創作した物語だが、宝塚作品として相当破綻した内容で、ヒロインが芝居の外枠にいるは、恋敵がチャルさんだは、2番手がまさかの麻愛めぐるだは、作品中一番盛り上がったのが、まったくの脇役である神月茜のピンクライト浴びたソロだったは…だいたい、ドミトリーは名前であって姓じゃないし…と、ありえないことの連続で、気の毒な位青年館がガラガラだったことを思い出す。
4~5月、『スサノオ/タカラヅカ・グローリー!』出演。月読役。長いトンネルの中だったけど、木村先生の作品だけは、キラッと輝いていたように思う。これが相性なんだよねー。トップとして木村先生の作品、やってほしかったなぁ[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]
      11~12月、『青い鳥を捜して/タカラヅカ・ドリーム・キングダム』出演。ミルボン役。
2005年 4月、バウホール公演『さすらいの果てに』主演。ジェフリー少尉役。
      6~8月、『霧のミラノ/ワンダーランド』出演。エルコレ・バローネ役。
      11月、バウホール公演『DAYTIME HUSTLER』出演。ヘイワード役。この頃、学年的に悪い役、ひねくれた役などが集中的に回って来たが、全部外す[爆弾][爆弾][爆弾][爆弾]
2006年 2~3月、『ベルサイユのばら-オスカル編-』出演。メルキオール役。役替りでジェローデル役。
      7月、全国ツアー『ベルサイユのばら-オスカル編-』出演。アンドレ役。“ベルばら”出演を機に、壮一帆が、長いトンネルを抜けた[exclamation×2]
      9~10月、『堕天使の涙/タランテラ!』出演。エドモン・ド・レニエ役。心に闇を抱えた男の姿を見事に表現する。
      12月 花組に組替え
2007年 2~3月、『明智小五郎の事件簿-黒蜥蜴-/TUXEDO JAZZ』出演。浪越警部役。“プロポーズの唄”で一世風靡。 
      7月、梅田芸術劇場メインホール公演『あさきゆめみしII』出演。頭中将役。かつて新人公演で演じた役を再び。
      9~10月、『アデュー・マルセイユ/ラブ・シンフォニー』出演。モーリス役。すごい、かつて出来なかった役が普通にできてる!という感じに。
2008年 2月、中日劇場公演『メランコリック・ジゴロ/ラブ・シンフォニー』出演。スタン役。真飛との息もピッタリで、新生花組への期待が高まる。
      5~6月、『愛と死のアラビア/Red Hot Sea』出演。トゥスン役。やんちゃな弟役が可愛かった!
     9~10月、全国ツアー公演『外伝 ベルサイユのばら-アラン編-』出演。アンドレ役。
2009年 1~2月、『太王四神記』出演。プルキル役。2000年生きたという化け物役をまさに怪演。
     5月、バウホール公演『オグリ!』主演。小栗判官役。えりたんにしか出来ない役だったと思う。大空祐飛の組替えに伴い、花組2番手に昇格。
     7月、梅田芸術劇場メインホール公演『ME AND MY GIRL』出演。ジョン卿役とジャッキー役の役替り。
     10~11月、『外伝 ベルサイユのばら-アンドレ編-/EXCITER!!』出演。アラン役。ショーで演じた、バカ息子のSO役も絶妙。
     12月、シアター・ドラマシティ公演『相棒』出演。神戸尊役。 
2010年 3~4月、『虞美人』出演。劉邦役。作品の肝になる役を腹の底から演じきった感じ。張良役のまっつとの相性もよかった[ぴかぴか(新しい)]
     7~8月、『麗しのサブリナ/EXCITER!!』出演。デイヴィッド役。悪気のないプレイボーイが最高でした[揺れるハート]
     11~12月、全国ツアー公演『メランコリック・ジゴロ/ラブ・シンフォニー』出演。スタン役。
2011年 2~3月、『愛のプレリュード/Le Paradis!!』出演。ジョセフ・バークレー役。
      6~7月、『ファントム』出演。キャリエール役。 
     10月、シアター・ドラマシティ公演『カナリア』出演。ヴィム役。これもよかった[黒ハート]
2012年 1月、『復活 -恋が終わり、愛が残った-/カノン』出演。シェンボック役。暗い作品を、別世界を作ることでしっかりと支え、作品の味を変えた。
     4~5月、全国ツアー公演『長い春の果てに/カノン』出演。クロード役。 
     7~8月、『サン=テグジュペリ/CONCA!!』出演。ギヨメ役。 
     11月、ディナーショー、「So in Love」開催。
     12月 雪組に組替え、雪組トップスターに就任
2013年 1月、月組公演『ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-』に特別出演。アンドレ役。
      2月、中日劇場公演『若き日の唄は忘れじ/Shining Rhythm!』でトップお披露目。牧文四郎役。 
          4~5月、『ベルサイユのばら-フェルゼン編-』で大劇場お披露目。フェルゼン役。 
          8~9月、全国ツアー公演『若き日の唄は忘れじ/ナルシス・ノァールII』出演。牧文四郎役。 
         11~12月、『Shall we ダンス?/CONGRATULATIONS 宝塚!!』出演。ヘイリー・ハーツ役。

今後の予定
【1】 2014年3月14日(金)~3月24日(月) <梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ>
ミュージカル『心中・恋の大和路』 脚本/菅沼 潤 演出/谷 正純
【2】 2014年3月29日(土)~4月1日(火) <宝塚大劇場>
月組公演『宝塚をどり』及び『TAKARAZUKA 花詩集100!!』の一部に特別出演
【3】 2014年4月4日(金)・4月6日(日) <宝塚大劇場>
宝塚歌劇100周年 夢の祭典『時を奏でるスミレの花たち』 ※4月5日(土)記念式典
【4】 2014年4月15日(火)~4月21日(月) <日本青年館大ホール>
演目は【1】と同じ
【5】 2014年6月6日(金)~2014年7月14日(月) <宝塚大劇場>
宝塚傾奇絵巻『一夢庵風流記 前田慶次』 脚本・演出/大野拓史
グランド・レビュー『My Dream TAKARAZUKA』 作・演出/中村一徳
【6】 2014年8月1日(金)~8月31日(日) <東京宝塚劇場>
演目は【5】と同じ。

えりたんの長い宝塚人生は、たしかに山あり谷ありだったけど、だからこそ、あれだけの深い舞台が観られたんじゃないか、と思う。
こんなスターはもう現れないんじゃないか、と思うと切ない。
歌劇団…わかってないでしょ、どんなに大きな宝を手放すか…[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]

【今日の言葉】
「多分ぼくはすべてを賭けたのだ」byクロード@『琥珀色の雨にぬれて』
作・演出:柴田侑宏
花組 1984年

掲載されている写真は、高汐巴さん、若葉ひろみさんです。


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