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宝塚歌劇月組東宝公演「レ・ビジュー・ブリアン」観劇 [┣宝塚観劇]

7/7に始まった公演も、気がつけば千秋楽
公演が終わるのが寂しいと思うなんて、ムラの初見時には想像もできませんでしたが…。
残念ながら、千秋楽観劇の予定はなく、My楽は、19日の午前公演だった。
その後、友人達とビデオお泊り会(しょっちゅうやってますね、私)をして、大騒ぎで寂しさを紛らわせていた。
そんな我々の寂しさを癒してくれたのが、花組ビデオ春野さん、絶好調を感じる。次の公演が「ファントム」も、楽しみだ。

また、お泊り会の前にグラフを購入。祐飛さんのピンナップにきゃーきゃー騒いだ。ちなみに、表紙に何が書かれるかは、毎月違うのだが、今回は、ファンタジスタの瀬奈、貴城けい特集、そしてピンナップの大空と、78期を揃えてきたところがニクい演出である。

宝塚GRAPH (グラフ) 2006年 09月号 [雑誌]

宝塚GRAPH (グラフ) 2006年 09月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/08/19
  • メディア: 雑誌

さて、ショーの方の感想を。

レビュー「レ・ビジュー・ブリアン」-きらめく宝石の詩-

作・演出:酒井澄夫
作曲・編曲:吉田優子、鞍富真一、玉麻尚一、竹内一宏
音楽指揮:伊澤一郎
振付:羽山紀代美、名倉加代子、御織ゆみ乃、若央りさ
装置:新宮有紀
衣装:有村淳
照明:勝柴次朗

第1・2場 プロローグ
瀬奈じゅんが、真っ赤な衣装で三日月の形のブランコに乗っている。
ちょうど2F席と目線が合う高さなのが、嬉しいサービスだ。(ペガサスで調子に乗ったな、劇団という感じである)
ビジューの美女(明日海りお・夢咲ねね)がコケティッシュな魅力を振り撒いていた。
瀬奈がブランコから下りると、娘役がはけて、男役の群舞に。そして、階段後方のセリ上に、彩乃かなみを中心にして、北翔海莉青樹泉真野すがた龍真咲の4人が。
やっぱり、このメンバーが「路線」コースなのかな?と、その他の男役に入っているマギーを見る。実はこの場面、越乃・一色・楠・研・北翔・青樹・真野・星条・龍・白鳥が「ビジューの男A」に入っている。が、実際は、上記の5人とその他では衣装に差がある。(ベストがシルバーorピンク)
ほかのページでも繰り返しているが、下級生の時は、もっと切磋琢磨があってもいいと思う。若手の売り出し株をすぐ固定化するのは、月組の悪い癖だ。
(前回の公演はこの5人だったが、次は誰々を外して、誰々を入れてこの7人だ!みたいにしたっていいじゃないか、若手なんだから…。もちろん、一度外された人だって、頑張れば巻き返せることが前提。)
その後、上手のステージに大空祐飛が現れて歌い、下手のステージに霧矢大夢が現れて歌う。一度引っ込んだあと、瀬奈・彩乃霧矢・城咲大空・紫水の3組のダンス。
最近、大空さん、自信を持って踊るようになった、と思うのは、ファンの欲目だろうか?
センターのステージに轟悠がセリ上がると、3組は引っ込み、を中心とする総踊りに。そして、銀橋に轟・瀬奈が登場、少し遅れて、上手に大空・彩乃、下手に霧矢・城咲が登場し、そこから銀橋でのパレードになる。
オープニングから、なかなかに華やかな場面だった。

第3場 カーテン前
ありがちな展開として、副組長の嘉月絵理が、道化となってビジューの世界に誘うような設定になっているが、深い意味はないようだ。昔からあるんだけど、こういうのに、思い切り深い意味を与えたのって、意外に新しくてオギーなんだよね。
ダイヤの紳士S(瀬奈)が、客席をいじる場面。
瀬奈の客席いじりは、月組の定番になりそうな雰囲気である。
ここは、ビジューの女4名もキュートだが、前場面に引き続いて登場するビジューの美女にクギヅケだった。特に夢咲ねねさまこの場面の影の主役だったと思っている。
曲は「Diamonds Are Girls' Best Friends」ラストに登場するゆらさんのアドリブが毎回面白かったです。

第4-7場 夜の宝石
めちゃくちゃアヤシイ雰囲気の港町。
アンリ(瀬奈)とイヴォンヌ(彩乃)の若作りカップル(しぃー)が、豪華なダイヤの首飾りを見ていた時、発砲騒ぎが起き、負傷して失神したアンリが見た夢の話。
花売りと女の子は、作家の趣味なのだろうか?(ロリ…自粛)それと、自転車が往復していたのは、毎回ですか?時々しか見なかった気もするのですが…。
カップルを夢の世界に誘う「夢に誘う男」が、黒づくめで黒髪ロングターバン付の実に妖しい風情なのに、きりやんだったので、手堅すぎた…。トップコンビと2番手でやる場面、なんて、なかなか作れないのに、よりによってコレなんだ…と、思った。
私の中では、かなり、微妙認定されている場面。
トップコンビの年齢設定も(17歳って…)、衣装も、展開も…。
店主がえりさんで、この場面のラストに運ばれてくる大きな箱を開けるところで、あ、この店主が道化で、これも夢のひとつか…と気づく設定。

第8場 中詰~エメラルド~
箱から飛び出した男(大空祐飛)が銀橋で歌い、妖しく踊る
遠い南のトロピカルなムードたっぷりでいながら、なぜか妖しい場面。(南の熱い国は、開放的で、ふつう妖しいムードにはならない)
あいあいとのデュエットダンスは、かなり強引なリードを見せる。(でも顔がオヤジ)
センターで踊る時、自信たっぷりな顔をするようになり、こちらもあまり不安を感じなくなった。
ラストで、なにかしら声を発するように。「あぁ…」と色っぽい声を出したかと思えば、オヤジっぽかったり、いろいろ。最後の方では、「おーぉぃ…」みたいなかっこいい掛け声になってたような。
大空さん、研15にして初めてのメイン場面です。ここまで長かった…でも、ありがたかったです。ウィンクは、本当に時々ですが、はける前にしてくれていました。

第9場 中詰~ビッグダイヤモンド~
トップ&轟さん
場面
これは、ご降臨公演では必ずやらなきゃならない定番の場面。
ここに下級生などを絡ませないで、これで済ませた酒井演出、たしかにその方がすっきりする。
「もらっちゃった」と警備員(?)かなみちゃんが言う場面、袖で、越乃さん大空さんが真似をしていたという話がグラフあたりで書かれていたが、一度、ぜひお二人にやってほしいものである。(怖いもの見たさ)

第10場 中詰~ピンクダイヤ~
セリ上がるきりやん。その後ろにモジモジくんのような羽扇の男たち。曲は「ばら色の人生」。歌詞のない「ラララララ~」みたいなとこの歌い方がすごく気持ちよくて、それと、ラストでクレッシェンドしていくところとか…声はそれほど特長のあるものじゃないけど、きりやんの歌って、聞いててすごく心地良くなるのがいいなーと思っている。
月組の最後の砦ですな、あらゆる意味で。
銀橋でのアピールもとてもキュートだった。

第11場 中詰~ブラックダイヤ~
(作者は、宝石はダイヤとエメラルドしか知らないのか?あ…そっか、エメラルドだけ格落ちのつもりなんだぁ?ふふふふふ実は、あるレベルを超えると、ダイヤモンドよりエメラルドの方が、値段が上がっちゃうんだよ~知らないでしょぉ私だって、知識でしか知らないですが
瀬奈のセクシーモテ男っていうのも、月公演の定番なのか?
小芝居大好きな月組なので、Xタイムという、瀬奈がアトランダムに娘役を呼んでキスシーンを展開するアドリブ場面があるのだが、そこでその娘役と組んでいる男役とのやり取りが細かくて面白かった。
ちなみにカップルは、楠・涼城研・美鳳北翔・椎名青樹・紫水星条・白華白鳥・夢咲だったと思う。まあ、よくあるのが、娘役がキスされて戻ってくると、男役が「冗談じゃねえよ、この浮気もの」みたいに怒っているっていうのかな?それをとりなす娘役だったり、気にしてなかったり、やっぱり月娘は怖い。
うっとりしている涼城を強引に振り向かせようと、ちょっと乱暴に抱き寄せるとか、怒り狂う星条の頬をつかんで無理矢理チュウで仲直りの白華とかが、私の中ではヒットでした。
曲は「Like A Virgin」

第12・13場 中詰~ハッピー・トゥゲザー~
上手セリからがセリ上がって、中詰が佳境に入る。
ここの女性デュエットが花瀬みずか麻華りんか声質が噛みあわない不思議なデュエットだったが、私は気に入っていた。
また、踊る娘たちが、オトコマエなのに綺麗で健康的な色気に溢れていたのも月組的で、好きだった。
ハッピーの歌手ということで、まず、青樹・真野・龍・明日海が4人で歌い、それから、北翔・城咲が歌う。で、下手袖からエメラルドのかっこうのまま大空が歌い、上手袖からラヴィアンローズのまま霧矢が出てきて歌う。
そこから、上記の男役スターたちのダンスになって、そこへ、ブルーラメ衣装の瀬奈が出てきて、瀬奈を中心とするダンス~パレードになる。
ラヴィアンのきりやんだけがフロックコート風の衣装で、他は、スペンサージャケット(燕尾服のテールが切れたもの)。スペンサー好きな私は、なんら問題なく、楽しく見ていたが、実は瀬奈もフロック風ジャケット。すると、瀬奈・霧矢だけがスターで他と一線を画するように見えるらしい。…そう言われれば、たしかに…。
でも…スターに見えても、ラヴィアンの場面はともかく、ここで大柄な男役に混じってフロック風で踊るきりやんの方が、気の毒だったけどな。群舞のバランスも悪いし霧矢・大空がシンメ)、誰が着ても足長く見えない衣装だし。
そこまできりやんに負担かけても、差をつけたい…ってことか。
ここの場面の手拍子が、客席と舞台上からの誘導に差があって、ずっと気持ち悪かったが、ようやく千秋楽ごろに舞台誘導と同じになって気持ちよく手拍子ができた。

第14場 追憶のタンゴ
ここでの長い銀橋ソロを入れるので、その前の中詰パレードが月組全員揃うことができた。これは理事特出ならではだと思う。
ブエノスアイレスに暗い過去を持つ男の、暗い歌。
歌い終わって、とあるタンゴクラブに男が入る。そこで、踊る男女…。

第15場 情炎のタンゴ
踊る男女。二人は哀しみを分け合うように、切なく、情熱的に踊っている。
時にカップルで踊り、時に男役を率いて場面を背負うのは、大空お、おいしいじゃないかっ!
しかも、時々、ダンスにキレがあると思うのは、ファン過ぎて目が腐ってるんだろうか?
踊るうち、顔を合わせて驚くと、大空の恋人・彩乃。どうやら昔の恋人同士らしい。ヨリを戻されては大変、とばかりに、につっかかる大空
が、ダンスはできてもケンカは弱いらしく、顔に一発くらって撃沈。
しかし、彩乃は、大空を選んだ。仲良く帰っていく二人。なんだか退廃的なカップルで、ムラで見た当初は、すごく違和感のあるコンビに見えた。ラスパの後だったのに。が、東京では日に日にしっくりときて、最後には、ドラマが見えてくる最高のカップルに見えた。
全ツの芝居、めちゃくちゃ楽しみだ。
二人が去った後の、を中心とする「チェ・タンゴ・チェ」の歌と踊りは、とてもアダルト。シックな色合いの衣装に身を包んだ、月娘たちが、既に娘役を超越したような、大人っぽい仕草を見せる(多少繊細さに欠けるのは、月娘ゆえ仕方がない)のが、とてもステキだった。

第16場 真珠~ロケット
娘役さんがとても可愛いロケットだった。
可愛くふるまう男役さんには申し訳ないが、オペラグラスを下ろしてしまった。

第17場 フィナーレa
若手場面。北翔・青樹・真野・龍・明日海。前回の若手場面は、観客を落とす勢いだったが、今回は爽やかがテーマらしい。

第18場 フィナーレbc
瀬奈の歌に合わせての黒燕尾ダンスも、既に定番化?
幕が開くと、大空さんは後ろ向きですよ。立派な背中に商品価値がある?
今回は、黒燕尾でも、胸元はホワイトタイじゃなくて、ブルーのクロスタイ。これは一人紺燕尾の瀬奈さんに合わせたのか…と。
大空さんは、珍しく髪をペタッと撫でつけたスタイル。
フィナーレナンバーの瀬奈さんの歌、あんまり瀬奈歌唱が好きじゃない(おっと言っちゃったよ)私も、毎回すごく気に入っています
途中から「a」の若手スターが下手に入った時、きりやんと二人、上手側で対抗するんだけど、ここのアシンメトリーな配置が、妙にツボでした。

第19・20場 フィナーレde
というわけで大団円。の階段2回下りは、ちょっとしつこいかな?と思う。そこまでしなくても、十分この人がトップオブトップだってわかってるし。
で…大空さんは、銀橋から本舞台に戻る時、客席側に振り向いていたが、実は霧矢さんはまっすぐに帰っている。えー、振り向くのがスター扱いって、間違いだったのー?(焦)

 さて、おまけ。
大空さんのことを、某掲示板で、「ちりめんビブラート」と称していた。
実は、私、ビブラート唱法がすごく苦手で、そんな私は、大空さんをビブラート派と思ったことは一度もなく…どうして?と疑問だった。
今回、大空さんにはたくさんのソロがあった。
そのすべてで、大空さんはその曲に合った唱法を使っていた。
クラシカルな場面(「ビジュー…」のプロローグ)などでは、ビブラートを使用している。その結果、大空さんのビブラートに気づけて、掲示板に感謝したい気持ち。
でも、ビブラートだけど歌い上げてないので、全然平気だった。
そうか、私はビブラートが苦手なんじゃなくて、ビブラートで歌い上げられると船酔いみたいに具合が悪くなるだけだったんだ。それにも気づけて本当にラッキー。

【今週のアクカイちゃん】
「健全な夜のお楽しみ」が「カシウス 大空祐飛」をわずかに抑えて一位。
喜んでいいのかな?
♪よろこんで よろこんで よろこばなければ 死んじゃう♪
とは思わないけど、ま、大空さん情報を知りたくて新規にアクセスする人よりも、私のブログを楽しんでくださっている方が多かったと、前向きにとらえることにしたい。

相変わらず、「大空 夜野」での検索もあり。ありがとうございます。これからも二人三脚で…う、うそです。百歩下がってついていきますです。

ちょっと変わったのでは、「蛙の料理 調理法」いくら、ここに多少レシピが載ってるからって、カエルさんを食べるなんて、ここでは絶対にありませんから

【去年の今日】
キャラクターに抱きつきたくて泣きじゃくる子供の話。
うーん、そうなのよね。今年はマグロくんもやってたし。
でも、親は、自分の子供がキャラクターを独占したり、列を無視したりしたら、注意しなきゃならないし。そういう時、かんしゃくを起こす子供に同情的になってたら、しつけなんてできないし。
だから、必要以上に子供に心を寄り添わせるのは、危険ていうことなんだろうな。


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