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「エリザベート」東京公演感想② [┣宝塚観劇]

ようやく、舞台感想②が書ける。(舞台感想って、けっこう書くのに時間がかかるのだ。)
①のあと、もう一度観劇しているので、それも含めての感想になっている。

【出演者】トート:彩輝 直  エリザベート:瀬奈 じゅん  フランツ:初風 緑  ルキーニ:霧矢 大夢  ルドルフ:大空 祐飛  ゾフィー:美々 杏里  エルマー:月船 さらら  シュテファン:北翔 海莉  ジュラ:真野 すがた  ルドルフ(少年):彩那 音  黒天使:青樹 泉、城咲 あい(マデレーネ)ほか

さて、世界の美女は相変わらず、私のお気に入りのシーンなのだが、ここでも、ちわわ(涼城)が、実はすごい。ちょっとクギヅケになってしまった。(以下、自粛)

さて、ムラの感想にも書いた、ハンガリーでの戴冠式~私が踊る時。このシーンが付け加えられた理由は、なんとなく、わかる気がする。
天真爛漫な少女時代から鬱屈した新婚時代を経て、美貌を武器に義母から権利を勝ち取っていくエリザベート。
このブダペストのカテドラルでの戴冠式は彼女の絶頂なのだ。
この後、マデレーネ事件があって、彼女の人生は、思い通りのものから、かけ離れていく。
彼女の勝利は、1幕の終わり~このカテドラルまでのほんの短い間だけだ。
その自信に満ち溢れた勝利宣言のシーンがあることで、以降の悲劇がよけい際立つ…という演出意図なのだと思う。
ところで、エリザベートが瀕死ではないのにトートを見る場面は、だいたい2つの状況だ。窮地に陥っているか、得意の絶頂にいるか。そういうところから、トート=エリザベートの心を映す鏡説があるのだと思う。
人は窮地に陥った時だけじゃなく、幸せの絶頂においても、死の影…というか、不安を感じるものだから。こんな幸せは永遠に続かない…と知るがゆえに。
…というわけで、この絶頂=トート登場は、結婚式のあとと、この戴冠式の2ヶ所。結婚式の時は、記憶をなくしていたエリザベートが初めてトートを認識する場面だが、戴冠式の頃になると、エリザベートは、そろそろトート閣下のおでましかも…と、カンが働くようになっている。
そして、自ら、トートの待つ空間に身を投じ、彼を言い負かそうとする。
だから、あのような演出になったのだ、とは思う。
しかし、そうであれば、フランツをあの場所(現実世界)に残して、幕を下ろした方が、より、伝わるような気がするのだが。フランツが階段を下りるところ、エリザベートが王冠を返却するところで、なんだか段取りを感じてしまうのだ。

さて、得意の絶頂にいるエリザベートの陰で、悲劇は既に始まっていた。
ルドルフ少年のひろみちゃん(彩那)は、裏声への切り替えポイントで、時々音程が取れなくなっていたが、最近は、かなり安定している。
ここの(ラビリンス)トートは、女性にはキツい位の低音があるのだが、彩輝は、しっかりと発声していた。姉妹とも努力家らしい

歳月が経ち、ゾフィーの側近もおじさんになった。
が、侍従は若いままだ。
これについて、侍従=黒天使説があるらしいが、私は、代がわりしたのだと思う。1幕の侍従の息子たちなのだ。美青年の世襲制

おじさんになったのは、ハンガリー革命家たちも。
みっちゃん(北翔)は、オジサマになっていた。ヒゲをつけた方が、精悍な顔に見える。めおちゃん(真野)は、美老人(予備軍)になっていた。やはり、ジュラは美老人に限る。(まっつも美老人だった。)そして、さららん(月船)は…オヤジになっていた…!
い、、、いいぞっ、さららん!!

あ、そうそう、運動の間の場面で。
ムラでは、「愛することはできない」と言われて、トート閣下、ぶるぶると震えていらっしゃったのだが、東京ではやめたみたいね。
あの人間アニメ演技!けっこう、好きだったのだが。
(人間アニメ演技の元祖は涼風真世さんです。)
なお、ナイフを見せられて「それは~」と言う瀬奈さんも、なかなかアニメ演技だったが、これも中日過ぎたらなくなっていた。

病院の場面では、彩橋みゆちゃん演じるヴィンディッシュ嬢のお付を演じる患者がめちゃくちゃ可愛い。
たまこちゃん(椎名)のヴィンディッシュは、精神を病んではいるが、エリザベートの不幸を魂で理解して、泣き出すんだなぁ…。

ルドルフ登場からは、引き込まれてしまい、感想すら浮かばなかった。

フィナーレの「闇が広がる」群舞史上最悪に揃っていないような気がしてきた。隊列も途中から崩れてしまっている。もう二度と月組でこういう群舞はやらないでほしい。(隊列のない群舞、自由な群舞をお願いしたい。)
大空ファンとしては、ここの最後で、ガイチさん、きりやんと3人が残って、さえこさんと一人ずつ絡んで去っていく場面は、ちょっと感動的なのだが、演出の関係で、最後に去る大空さんが、そっけなく去っていくのがちょっと不満である。
この3人の中で、さえちゃんと一番関わった年月が長かったのが祐飛さんだし、同時に下からセリ上がって来るあさこちゃんは同期だ。
だから、もっと万感の思いを残して去っていけばいいのになぁ…と思ったりするのだ。そうしないところが、祐飛さんなんだとは知りつつ…)
「パッション・ブルー」で、やはり演出の都合上、番手を無視した引っ込みがあった時、ためてためて、場をさらったりかちゃんほどのことは期待してないけれど、、、、、

最後に、主演二人のデュエットダンスの後、ショーストップになる演出(音楽が一度終わる)はどうなのだろうか?
宝塚では、すごく違和感なのだが。
今回は、なにもかもが特殊な公演だったから、ゆっくり主演の二人をねぎらう気持ちもあるが、これは今回だけでやめてほしいなぁ。拍手を要求するような演出をしないのが宝塚のいいところなのだから。


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あけちゃん

第二部報告有り難うございました♪待っておりました
>最後に去る大空さんが、そっけなく去っていくのがちょっと不満である。
これ!これ!激しく同感(笑)。照れが出るのか(?)、完全に自己陶酔できないのか、独特の美意識なのか、いずれにしてもこのあたりが大空さんが大ブレイクできない理由だと私は思っているのですが(余計なお世話?笑)。彼女らしいといえば、彼女らしいのですが、この殻を破ってばーん!と見せるところは見せて!というのが一ファンの願いです。私も、あと4回観劇予定なので夜野さんを見習って、ちゃんとエリザ観劇報告あげたいと思います♪また、先のコメントで、TBについてもご親切に教えて頂いて有り難うございます(コメントの下にまたコメントつけるのもしつこかったのでこちらで!RSSに加えて頂き有り難うございます。こちらのLink作成作業が滞っていてごめんなさい~)
http://akechan.jellybean.jp/
by あけちゃん (2005-05-08 17:39) 

夜野愉美

>あけちゃん様
コメント、ありがとうございます。
そっか、これが、大ブレイクできない理由か(笑)
そっけなく去る理由は、たぶん、そういう振付だからだと思いますが(ガイチさん、きりやんもそっけなく去っている)、最後に一人残るからこそ、お約束を破って好き放題してもバチはあたらないのに…と、思うんですけどね。
(一人口の法則…と、ワタクシ呼んでおります)
そういうとこ、フェアな人なんじゃないかなぁ…。たぶん、潔癖なくらいに。
いや、むしろ、いっぱいいっぱいなのかも…(笑)
by 夜野愉美 (2005-05-09 12:56) 

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